2026/5/17

5月12日、千葉県茂原市の「千葉もばらロケーションサービス」の視察。ロケをしてもらうことで、市の認知度向上・シビックプライド醸成・歳入増が見込める。ロケーションサービスは、ロケツーリズムを官民一体で支援する。


■ポイント3つ
(1)ロケツーリズムに取り組んだのは、市民の「ない」の声
市民アンケートでは、「茂原は何もない」「知名度も低い」「誇れない」の声が多数。
市の認知度向上と、シビックプライドの醸成のため、ロケツーリズムに目を付ける。シビックプライド醸成のため、定期的に「ロケ地マップ」を配布。実際にロケが行われた場所には、「ロケ地パネル」を設置。
(2)撮影による経済効果は、最大2,300万(令和7年度)
ー撮影によって発生する経済効果
①施設使用料
②宿泊費(市内宿泊施設)
③ロケ弁当代(市内飲食店)
④美術協力等の代金
⑤大型セットの設置・解体(市内事業者)
令和7年度は大型セットの設置・解体を市内事業者が請け負った。結果として2,300万円もの経済効果が達成された。セットの設置・解体がない場合でも、300万円程度の経済効果がある。
(3)2018年に設立された、官民一体のロケーションサービス
ロケ地を選定する場合の、「やることリスト」は多い。権利主体が別の団体にそれぞれ連絡・調整を行う。そういった、撮影隊の負担を減らす取り組みが「千葉もばらロケーションサービス」。

■とりわけ
千葉もばらロケーションサービスの概要について。
(1)関係者
会長は、商工会議所の会頭。副会長に観光協会会長。
関係団体は計16団体あり、市や商工会議所、観光協会、青年会議所、商店会等、地元の人々が多数。そのほか、JR茂原駅や警察署、消防署も名を連ねる。
市民による応援隊もある。約30名の市民が集まり、毎月ロケができそうな場所などについて情報提供し合う。
(2)市役所のシティプロモーション課が窓口となる
ロケ地を探す際に、道路や学校等の使いたい場所ごとに権利者が異なる。窓口を、市のプロモーション課に一本化することで、制作会社の負担を軽減させる。
エキストラの登録制度も用意し、制作会社からの要請でエキストラを用意することも可能。
(3)ロケーションサービスの三種の神器は、情報共有ツール
制作会社がロケ地として検討している時点から、情報共有ツールは活用される。
①ヒヤリングシート
やり取りを記録に残すことが目的。進行状況やも随時記録し、組織内で共有する。ロケ地として選定されなかった理由も記載しておく。
②撮影規約書
原状復帰や、保険加入等の、撮影時の約束ごとを明記。撮影時に発生したトラブルへの対処を事前に確認しておく。
③権利処理確認書
どの情報を、いつから解禁し、何に使用することができるか等を事前に確認。情報解禁のタイミング等を事前に相談することで、市側が無用なトラブルを起こさないようにする。

■雑記
自分が住んでいる場所が、テレビや映画に出ていることは、シビックプライドの醸成に寄与する。今回の研修では、市民アンケートの「その後」は追えていない。(確認中)
利点だと感じたのは、ロケによって発生する経済効果。市への歳入だけでなく、地元への還元も多い。地元への還元が増えるということは、市民の協力がさらに得られる可能性がある。
ロケ地になるのは、有名な観光地等だけでなく、「なんでもない風景」でも良いらしい。どこの自治体でも実施していける可能性のある施策であった。

この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>近本 あんな (チカモト アンナ)>【桶川市議会議員】桶川もロケ地にしたい!千葉もばらロケーションサービスの研修 #視察報告