2026/5/16

会派で鴻巣市の視察。鴻巣市には3種類の移動支援がある。鴻巣市は高齢化率30.7%であり、他市と比較して比率が高いというわけではない。移動支援の総額は、総予算の0.5%である。

■各種移動支援
(1)コミュニティバス「フラワー号」
市内循環バス。民間会社2社が補助金を受けて運行。
ルートは5年に1度の見直しを実施。
運転免許返納者は、返納後1年間は無料で乗車ができる。
利用者数は、埼玉県内で1位(令和5、6年度)。
利用者数増のポイントは、2点
①小中学生は、夏休み期間に無料乗車可能(※市政70周年事業)
②市民の日運賃無料
(2)デマンド交通「ひなちゃんタクシー」
高齢者や障がい者の日常生活における、移動手段として運用。
予約不可、乗合不可。利用直前にタクシー会社に電話連絡。
協定を結んでいるタクシー会社は、5社。
価格は、タクシー料金の4割程度。
価格
タクシー料金 / 利用料金
2,000円未満 700円
2,000~3,000円 1,200円
3,000~4,000円 1,700円
4,000~5,000円 2,200円
5,000円以上 3,000円
(3)こうのす乗合タクシー
全市民が対象で乗車可能。ひなちゃんタクシーは全額市税だが、乗合タクシーは国の特別交付税を活用。財政負担の軽減が可能。
ひなちゃんタクシーで協定を結んでいる5社のうち、4社と随意契約。
予約可能、乗合、低価格。
価格
高齢者や障がい者、授乳中の方等・・300円
一般・・500円
小中学生・・200円
未就学児・・無料
■とりわけ
(1)乗降場
ひなちゃんタクシーと、乗合タクシーはそれぞれ、家にも迎えにきてくれる。
降車場所は、事業者からの申請で決められている。現在は共通の乗降場は計970箇所。
病院や薬局、スーパーなど。
(2)民間事業者との兼ね合い
デマンド交通を導入する際に課題となるのは、民間事業者との兼ね合い。
鴻巣市では、以下の方法で民間事業者に配慮している。
①デマンド交通や、乗合タクシーの料金の調整
②朝夕は稼働しない等、稼働時間帯の調整
③フラワー号の路線の調整
(3)桶川市社協、運転ボランティア
桶川市では、社協の運転ボランティア「ドライバーズクラブ」の活動が活発。
ドライバーズクラブでは、2人1組のボランティアが、輸送を行う。
対象は、常時車いすの方や、要介護者、高齢者など。
予約の希望は多いが、ボランティアが不足しがち。月1程度は社協職員が担う。

■雑感
移動支援の最大の課題は、地域の民間事業者との兼ね合い。
市が移動支援を行うことで、民間事業者の売上に影響があることを懸念している。
鴻巣市では、移動支援を導入しても民間事業者に影響はなかった。
また、配慮の方法など、学べたことが多い。
障がい者手帳は不所持だが、移動に困難のある人々はいる。
移動支援の対象者となる「移動困難者」の定義を、より広義にとっていく必要がある。
移動困難者を細かく分けることが必要。
①状況的移動困難者:突発的な怪我や術後、パニック障害等の理由で、公共交通機関の利用が難しい人
②地理的移動困難者:最寄りのバス停や鉄道駅までの距離がある等の、地形的要因で移動が制限される人
③時間的・目的的移動困難者:夜間の通院、乳幼児をつれての移動など、既存の運行ダイヤや車両構造では対応が難しい特定のニーズをもつ人。
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