選挙ドットコム

宇都宮 正和 ブログ

◤有償ボランティアは労働じゃない◢-中学校再編と部活動地域展開-先日、西予市中学校再編検討委員...

2026/8/19

◤ 有償ボランティアは労働じゃない ◢

- 中学校再編と部活動地域展開 -

先日、西予市中学校再編検討委員会から答申が出されました。

■ 西予市中学校再編検討委員会 答申
https://www.city.seiyo.ehime.jp/kakuka/kyouiku/kyouikusoumu/chuugakkousaihen/chuugakkousaihenkentouiinkai/18764.html

答申で示されたのは「2校再編案」。
・宇和中、三瓶中、明浜中 → 宇和中学校へ
・野村中、城川中 → 野村中学校へ

現実的な落とし所としては予想通りでしたが、僕個人としては「最初から1校」が良いと考えていました。

答申にも「将来的な1校化」への言及はありますが、仮に校舎が2つに分かれていたとしても、校名を最初から「西予中学校」として統合する手もあるのではないでしょうか。
校歌や制服を統一し、例えば1組・2組は宇和校舎、3組・4組は野村校舎とするなど、運用面で「2校であっても1つの学校」という意識をつくる。
部活動についても、スポーツ部などは校舎間での合同部活動として運用していく考え方です。

少子化が進み、いずれ1校になる未来が見えているなら、枠組みにとらわれない発想も必要です。
「西予市はひとつ」と考える中、今回の中学校再編こそがその象徴になるべきだと考えていました。

もちろん考え方は人それぞれです。
1年近く議論を重ねてこられた委員の皆様のご尽力には深く敬意を表します。
今後の動向についても、教育委員会の傍聴などを通じて注視していきます。

次回教育委員会の日程:
https://www.city.seiyo.ehime.jp/kurashi/kosodate_kyouiku/kyouiku_iinkai/2319.html

----------

ここからが本題です。
部活動の「地域展開」について。
現場で指導に関わる立場として、率直に書きます。

※長文になりますが、現場の実態として市議会の一般質問等の参考にもしていただきたい内容です。
※地域展開に取り組まれている事務局の方々も大変ご尽力されています。その熱意を感じているからこそ、書かせていただきます。

内子町では、9月から部活動の運営が一般社団法人へ移行することに伴う説明会がありました。
資料を見る限りスポーツ部中心の設計ではないかと思う点もあり、特に気になったのが「活動時間」の規定です。

移行後も「平日は学校での部活動」「休日は地域クラブでの活動」という立て付けですが、設定時間は以下の通りでした。
・平日:2時間
・休日:3.5時間

この休日の「0.5時間(30分)」の差は何か。
質問したところ、「休日は指導者が準備15分・片付け15分を行う計算。平日は学校部活なので先生が準備・片付けをするため含まない」という回答でした。

僕は西予から内子へ通っており、交通費が出ないことも承知の上で引き受けています。
子どもたちの貴重な2時間を1分でも無駄にしないよう、毎回早めに現場へ入って準備をしています。
お金のためではなく、目を輝かせて集まってくる生徒たちの期待に応えたいからです。

しかし、形式上「平日2時間」と区切られてしまえば、準備と片付けを引いた実質活動時間は1時間30分程度。冬場に16時開始・17時完全下校となれば、実質30分しか活動できません。

さらに説明会では、「平日に外部指導者が来ても指導者には謝金が出るが先生には出ない」という話もありました。

部活動の地域展開は、いま現場にいる指導者の善意と持ち出しで成り立っていると思います。
この待遇と仕組みのままでは、今後新しい指導者が集まるはずがありません。
時給1,600円(交通費なし)で誰が引き受けるのでしょうか。
結局、再び学校の先生にしわ寄せがいくだけです。

何より疑問なのは、これを「労働」ではなく「有償ボランティア」と呼んでいる点です。
自発的な社会貢献である「ボランティア」という言葉に「有償」とつけ、安価な謝金で責任ある指導と事務負担を求める。
これでは「教育の安売り」になってしまいます。
生徒の皆が正規の月謝を払って地域クラブに入る形が整えば、地域展開の問題も解決へ向かうのかもしれません。

指導にあたる前には、授業の資料作成やロボットの設計図起こしなど、見えないところで準備時間を割いています。
もちろんこれらは無給です。
誰かの無理と善意に依存しなければ成立しない構造が、今の部活動地域展開の根底にあります。

また、西予市の再編答申には「地域の自然や文化、産業などの特色を生かした活動を取り入れ、地域への愛着を育む」とあります。
しかし、西予市の現状方針では移動手段が保護者任せになっており、これでは活動の広がりようがありません。内子町のように送迎バスの運行を公的に維持することこそ、地域展開の大前提です。

■ 移動手段に関する西予市の資料
https://www.city.seiyo.ehime.jp/material/files/group/36/chiikitenkaitsushin4.pdf

もし学校再編で1校に統合されるのであれば、放課後は各地域の閉校施設を部活動の拠点として活用し、送迎を整える。そうした仕組みがあってこそ、地域への愛着も育まれるはずです。
授業は中心となる学校で受け、放課後の部活動は地元の校舎で行う形になれば、各地域にも子どもたちの元気な声が響くと思います。

現場の視察も不十分なまま、机上の計算で制度や資料が作られていく現状には強い危機感を覚えます。
特にスポーツの指導者などは、技術指導だけでなく出欠点呼、安全管理、緊急時対応、活動報告書の作成まで背負わされ、時給1,600円。

西予市にいたっては、現在の計画では時給1,300円です。
この金額ですべての責任と業務を背負うとなれば、正直ゾッとします。

それでも西予市で指導者の募集があれば、僕は応募するつもりです。
現場で見る子どもたちの笑顔や、学びに向かう姿勢に嘘はないからです。

----------

教育とは何か。
子どもの居場所をつくるのも大人なら、壊してしまうのも大人です。
時代の変化の中で何かを変えなければならない時でも、子どもたちの環境をどうにか活用・発展させられないか知恵を絞る、そんな「つくる側の大人」であり続けたいと思います。

部活動(教育)の所管は、西予市議会では総務常任委員会になるかと思います。
財政が厳しい中、視察研修の見直しなどもあろうかと思いますが、部活動の地域展開に関しては、西予市と地理的・規模的条件が近い先進自治体へ、ぜひ視察に行っていただきたいと切に願います。

ここには書ききれない現場の想いは、ひとまず心の中に留めておきます。

追伸。

なぜ画像が卓球なのか。
中学~大学の10年間、卓球部でした。

#宇都宮正和
#やりたいが後押しできる西予市に
#47歳西予市政勉強中
#西予市自転車運動
#西予市

この記事をシェアする

著者

宇都宮 正和

宇都宮 正和

選挙 西予市議会議員選挙 (2028/05/15) - 票
選挙区

西予市議会議員選挙

肩書 自営業
党派・会派 無所属
その他

宇都宮 正和さんの最新ブログ

ホーム政党・政治家宇都宮 正和 (ウツノミヤ マサカズ)◤有償ボランティアは労働じゃない◢-中学校再編と部活動地域展開-先日、西予市中学校再編検討委員...

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode