2026/9/17
★地方議員&元・フランス料理店ギャルソンとして思うこと
ここ連日報道されている福岡県のパリ訪問で、県議5人が参加した1人あたり約20万円の夕食会費を公費で負担していたという件。
20代の頃に銀座のフランス料理店で働き、ソムリエの資格も取得した、恐らく地方議員としては少し珍しいキャリアを持つ私からすると、今回の件は「20万円の食事=けしからん」と金額だけで判断する話ではないと思っています。
美食の国として知られるフランスで、世界各国の優れたレストランを紹介する「La Liste」が主催し、フランス外務省を会場に開催されたイベントです。
世界中から集まるゲストに対して、最高峰の料理やワインでおもてなしをすること自体は、ある意味自然なことだと思います。
私も今、地元・柏市で「食」によるまちおこしに参画していますが、仮に同様の企画で海外からゲストをお招きするのであれば、千葉県産のイセエビをはじめとする地域の最高の食材を、柏で活躍するシェフに料理してもらう。
そして、日本で発見されたワイン用ブドウ品種「メイヴ(Maeve)」を使った柏産ワインや、柏に工場があるニッカウヰスキーが世界に誇る「竹鶴」など、その土地だからこそ味わえる食やお酒を提供して、日本の食文化を存分に楽しんでもらいたいと思います。
福岡県も国際空港を有し、福岡・九州には世界に発信できる素晴らしい食文化があります。
本来であれば、今回のフランスでの食体験や人的交流を、その後の福岡・九州におけるガストロノミーや県産品の海外展開につなげることができれば、1人20万円という支出も「単なるコスト」ではなく「投資」として説明できる可能性があります。
だからこそ、私が気になるのは「20万円」という金額そのものよりも、そこから何を学び、何を持ち帰り、県政にどう還元していくのか?という視点です。
報道では、参加した県議から「金額を聞いてびっくり」との発言も出ています。
公費による視察である以上、その食事や交流にどのような政策的な意味があり、何を得たのか。それが視察成果として十分に説明されなければ、「結局、高額な食事をしただけではないか」と受け取られてしまうのも無理はありません。
さらに福岡県議会では現在、正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑について第三者による調査が進められており、「ネパールは天国だった」との発言を巡る一連の報道なども含め、議会に対する厳しい視線が注がれています。
今回の一連の報道について、遠く離れた千葉県柏市の市議である私のところにも、市民の方から多くのご意見が届いていますが、それだけ、地方議会の在り方や地方議員の立ち振る舞いそのものが、全国から注目されているのだと思います。
一方で、これは地方議会全体にとって、改革を進める機会でもあります。
来年は統一地方選挙もあります。
今回の出来事を「福岡県議会だけの問題」として見るのではなく、それぞれの地方議会が、公費の使い方、視察の在り方、成果の見える化、そして説明責任について改めて考える契機にする。
私自身も一人の地方議員として襟を正し、日々の活動に取り組んでいきたいと思います。
【続報】「金額を聞いてびっくり」パリで1人20万円の夕食会 参加した県議は 福岡FBS福岡放送
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