2026/9/10
【偏差値という「物差し」について考える】
「大学の研究力を偏差値で判断するのは適切ではない」
⋯という松本洋平文部科学大臣の発言を知り、改めて「偏差値って何を表す数字なんだろう?」と考えました。
私は長く中学校教育に携わり、管理職も少しだけ経験し、定年退職後は私立の広域通信制高校で働き、今は大学入試にも少しだけ関わっています。
そんな私は、偏差値を否定するつもりはまったくありません。
受験生が目標を決め、一生懸命勉強し、希望する学校への合格を勝ち取る。その努力には大きな価値があるし、偏差値は志望校を考えるうえで分かりやすい目安のひとつではあります。
でも、長く教育に携わってきて思うのは、一つの物差しですべてを測ることはできないということです。
入試の難しさと大学の研究力は同じではありませんし、入学時の学力と、卒業するときの力も同じではありません。
そして、学校の成績がそのまま社会で生きていく力になるとも限りません。
今、大学入試の仕事もしていて、私は高校生や保護者の皆さんに時々こんな話をします。
「偏差値も大切。でも『偏差値』だけでなく、大学に入ってからどれだけ成長できるかという『変化値』も見てほしい」と。
これは大学だけの話ではないと思っています。
私の約40年間の教員生活で、本当にいろいろな子どもたちを見てきました。
・勉強が得意な子。
・スポーツに夢中な子。
・人との関係をつくるのが上手な子。
・学校生活ではなかなか力を発揮できなかったけれど、卒業してから大きく成長した子。
もちろんこれらの真逆な子たちもたくさん見てきましたが、人間の力は、そんなに単純なものではありません。
だからこそ教育は、「今、何点取れるか」だけでなく、「この子がこれからどれだけ伸びていくのか」を見る営みであってほしいと思います。
偏差値を否定する必要もない。逆に、偏差値を必要以上にありがたがる必要もない。大切なのは、何を測るための物差しなのかを間違えないこと。
そして私は、子どもや若者を見るときほど、一本の物差しだけでその人の可能性を決めつけない大人でありたい、と思っています😊
#教育 #大学入試 #偏差値 #変化値 #子どもの可能性 #学びと成長

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