2026/1/5
今日の話題は、「米国、ベネズエラ侵攻」です。
結論、「ベネズエラ侵攻が正しいとは思いません。」です。
米国が、麻薬流入・避難民流出を攻撃とみなし、自国民の命と財産を守るという大義のもと、ベネズエラ・ボリバル共和国(以下、ベネズエラと略す)へ侵攻、マドゥロ大統領夫妻を拘束、米国内に移送、米国内で裁判とのことだ。
ベネズエラ副大統領が、暫定大統領とのことだが、当面、米国がベネズエラの運営を担うとを表明した。北米・南米・中米は米国の勢力圏・ドンロー主義と言っていたので驚かないが、戦後、米国が指導してきた平和・外交重視、法による秩序・力による現状変更の否定が、脆くも崩れ落ちたことは残念だ。
失った信用は簡単には戻らない。このあと、日本政府はどうするのだろうか。
ベネズエラは、政治では、マドゥロ大統領派が独裁、野党指導者マチャド氏がノーベル平和賞を受賞する一方で、弾圧が続き、外交では、反米の中ロ他と友好関係を築き、経済は破綻、国民の3~4割が国外避難するなど、余談が許されない。確かにマドゥロ政権は悪政だし、ベネズエラ避難民からは絶賛されているが、だからといって、独断で他国が武力で制圧して良いのか疑問が残る。
かつて、日本国民の命と財産を守るという大義のもと、独断で中国に派兵した日中戦争に大義は似ている。
その時の中国は、国名が中華民国で与党が中国国民党(現台湾)と野党、中国共産党が一致団結して抗日運動を展開、泥沼化して終息の目途が立たないので、目先を変えるために、太平洋戦争突入というのが、理由の一つと言われている。また、フランスがベトナムの国王を拘束してフランス国内に移送し、ベトナムを植民地化した時に手順は似ている。
仮に、ベネズエラの与党野党が一致団結して、反米運動を起こし、日本が集団的自衛権を間違って行使、平和維持活動と称して、ベネズエラに、日本の自衛隊が派兵するようなことがあれば最悪だ。
普段なら全く心配しないが、①米国大統領が国益・目先利益優先のトランプ氏、②高市政権に対する高い支持率、③自民党と連立しているのが、ブレーキなしの超タカ派の維新の会、④昨今の日本で起きてるプロパガンダ(大衆心理誘導)が、国に命を捧げるのは美徳という風潮、⑤日本の戦争体験者が少数派、という現状を鑑み「危うい」と思う。とにかく、戦争の足音が徐々に強くなっている。自然災害に備えることも必要だが、戦争防止も備える必要がある。
報道番組が少ない年末年始に侵攻、今後、報道番組でベネズエラ侵攻が取り上げられると思うが、左右中道が乱立するテレビ・ネット報道、各社論調が違うので、普段見る報道+違う主張の報道番組を閲覧してもらいたい。
ウクライナが米国支持表明、ロシアはプチ非難、EUは自制を促すとか、それぞれ米国との対立を避けたようだ。パナマ運河国有化、グリーンランド併合、カナダ米国編入、メキシコ湾のアメリカ湾への改称など、公言は枚挙に暇がない。
かつて、大量破壊兵器があると言ってイラクに侵攻したが、結果、何もなかった。イラク戦争は最大の失敗だったと、米国・英国は認めて謝罪しているが、失われた命はかえらない。平和維持活動で派兵した日本では何も触れていない。
米国の真の目的が「失われたベネズエラの石油利権を回復するため」であった場合、イラク戦争の二の前にならないことを祈る。
いずれにせよ、日本唯一の同盟国は、占領の延長線上で、(読めない英文にサインだけ求められた)屈辱的な安全保障条約を締結した米国だけで、日米同盟・当面堅持は仕方がない。日本政府は、ベネズエラ侵攻に触れない曖昧作戦のようだが、明らかな国際法違反、どこまで持ちこたえるのか興味津々だ。
また、私の好感度は最低水準だが、国際社会で存在感を増す中国と北朝鮮の米国非難は一理あるように思う。
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