先日、投開票が行われました第50回衆議院議員選挙において、自民党の議席数は247議席から191議席に減少しました。自民・公明両党の連立議席数も279議席から215議席となり、大きな変動がありました。今回の選挙では、自民党の裏金問題が焦点となっていたことも影響したと思います。この結果、ベテラン議員が多く落選し、逆に野党からは新人候補者が多数当選する結果となりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bfa662b97eb41901f876993568511f68df098aa3　参照

　私の師である東京2区の辻清人氏は、見事に小選挙区で当選を果たし、5期目の衆議院議員として活動を続けることになりました。小選挙区の10増10減の影響で東京2区の区域が変わり、文京区がなくなり台東区・中央区が全域となりましたが、厳しい戦いの中でも勝利を収めたことは、個人的にも安堵すると共に、地元の皆様への感謝の想いでいっぱいです。
 

　一方、目黒区は10増10減により新たに東京26区（目黒区と大田区の一部）となり、自民党からは36歳の新人・今岡うえき氏が立候補しました。今岡氏は経歴も十分で、見た目も性格も素晴らしく、1年以上にわたり地域で活動してきましたが、初出馬で力及ばず惜しくも敗れてしまいました。日頃からご支援いただいている皆様には心より感謝申し上げると共に、力不足により皆様の期待にお応えできなかったことをお詫びいたします。これからも地域のために尽力いたしますので、どうか変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

私も目黒区議会議員として、さらに地域のために活動し、地域の方々の役に立てる存在となれるよう精進してまいります。そして、次回の衆議院選挙においては今岡うえき氏が衆議院議員として活躍できるよう、全力でサポートする所存です。改めまして、今回の選挙で今岡氏と自民党を信じてくださった皆様に深く感謝し、今後の躍進をお約束いたします。

さて、今後についてですが、自民党と公明党の議席を合わせても衆議院の過半数に満たないため、国会においては①法案の成立が困難になる、②内閣不信任決議のリスクが高まる、③予算案の成立に支障が出る、④委員会での主導権が失われる、⑤政治の不安定性が増す等、さまざまな影響が予想されます。
　

さらに、連日の報道にもあるように、首相指名選挙が近く行われます。これは与党（自民・公明）が衆議院で過半数を得られなかったためで、国会で現首相である石破茂氏を指名できなくなっているのが理由です（厳密には慣行のようなものもありますが）。自民党は一部の野党と協力（連立政権）して衆議院で過半数を目指していますが、現時点での協議は難航しているようです。現状では国民民主党が協力を拒否しているため、これからの2週間で日本の政治情勢がどのように変わるかが注目されます。
　11月11日に予定される様子の特別国会で首相指名が行われ、過半数を得る議員がいなければ、決選投票が実施されます。首相指名選挙では、1回目の投票で過半数を得る議員がいない場合、上位2人での決選投票となり、最終的には多数を得た候補が首相に指名されることになります。この制度の時点で、今回の首相も決まっていると言っても良いかもしれません。

　2024年は目黒区にとって大きな「選挙イヤー」となり、先日の衆議院選挙に加え、目黒区長選挙や都議会議員補欠選挙、区議会議員補欠選挙が行われ、選挙が相次ぐ年となりました。選挙の度に「政治とは何か」「選挙の意義とは何か」を深く考えさせられます。選挙は私たちの未来を私たちが決める機会でありながら、候補者にとっては戦国時代の戦と同じものです。結果をみると働いてる人が落選することもあれば、時の流れにのって当選する候補が現れることもあり、世論の難しさを痛感します。しかし、世論は常に変化しており、私もその流れを見極めながら良い方向へと進んでいかなければなりません。
 

　議員2年目にして多くの選挙を経験できたことは私自身の財産であり、地域のこと、そして将来の日本について考える貴重な機会でもありました。今回の選挙についてもこれからじっくり振り返り、残り少ない2024年も充実した時間を過ごしていきたいと思います。