2025/12/4
日本維新の会、北区議会議員のさいとう尚哉です。
共働きの子育て世帯が増え、早朝から仕事に向かう保護者が珍しくなくなった今日、子どもが始業前の時間帯を「どこで・どのように」過ごすのかという問題は、もはや一部の家庭の事情ではなく、都市部に共通する生活課題となっています。こうした背景から、学校の開庁前に子どもが安心して滞在できる「朝の居場所」へのニーズは全国的に高まりつつあります。
大阪府豊中市では2024年4月から、市内の公立小学校を対象に午前7時からの見守り事業を開始し、警備会社の見守り員が安全確保を担う仕組みを整備しました。長期休暇中にも実施し、教職員の負担を増やすことなく、子どもたちがタブレット学習や簡単な遊びを楽しめる環境が提供されています。利用者数は月を追うごとに増加しており、地域特性による差はあるものの、共働き世帯の通勤動線に応じた明確な需要が確認されています。
こうした文脈において、北区でも「朝の居場所」の導入にむけた利用意向調査を実施するよう提言しました。以下、議事録となるので御参照いただければ幸いです。
さいとう尚哉:「朝の居場所」とは、学校の始業前の時間帯に、子どもが安心して過ごすことのできる居場所を提供する取組で、共働きの子育て世帯を中心に需要が高まりつつあります。こうした文脈において、大阪府豊中市は2024年4月に市内の公立小学校で「午前7時からの小学校見守り事業」を開始しました。学校開庁日の午前7時から午前8時まで事前登録した児童に体育館や多目的室等を開放するという事業で、今年度からは春休み・夏休み・冬休みの長期休暇中にも実施しています。警備会社に委託した見守り員2名が怪我への応急対応等もふくめて児童の安全を確保しており、教職員が関与することはありません。児童はタブレットで学習したりトランプで遊んだり、自由に時間を過ごすことができます。2025年度の事業費は約9,800万円で、ほとんどが見守り員の人件費となります。尚、校門に配置する警備員の人件費は、配置時間を工夫したため発生していません。1日あたりの平均利用者数も2024年4月の1.67人から2025年10月の4.87人と増加傾向にあり、保護者からは好意的な御意見が寄せられているとのことです。1日の利用者数が約20名の学校がある一方、年間をとおして利用者数が0名という学校も存在していますが、これは地域特性が影響しているとのことです。共働きの子育て世帯がメインで通勤時間も比較的長い豊中駅・岡町駅周辺地域は利用者がたくさんいる一方、大阪市までアクセスしやすい地域や高所得層がメインの住宅地では利用者数が限られており、これは家庭の就労形態や通勤動線の差異が「朝の居場所」をめぐるニーズの差異につながっていることを意味しています。
さて、都内でも品川区や中野区では「朝の居場所」が導入され、共働きの子育て世帯を支援する事業として期待が寄せられています。一方、多額の一般財源を投入して事業を開始したにもかかわらず利用者がほとんどおらず、「想定したほどの需要がない」という事例があることも否定できません。その背景には、保護者アンケートによる利用意向の把握方法についての課題があります。「利用できるのであれば利用するかもしれない」という曖昧な感情が、明確な利用意向としてあつかわれることがありますが、これでは需要を予測することは困難です。実際の利用意向を把握するための方法として、例えば費用負担をともなう選択肢を提示する仮想評価法(Contingent Valuation Method) のような調査手法がありますが、北区としてもこのような調査手法を採用することで、「朝の居場所」をめぐる保護者の利用意向を緻密に把握することが期待されます。
これらを念頭に質問いたします。共働きの子育て世帯を念頭に、「朝の居場所」について保護者の利用意向を調査するよう提言しますが、見解を御教授ください。その際、実際の利用意向を正確に把握できるよう、調査方法を工夫することを提言しますが、見解を御教授ください。
子ども未来部長:次に、「朝の居場所」事業に対する利用意向調査の実施及び実際の利用意向を正確に把握するための調査方法の工夫についてお答えします。新たな行政サービスの導入を検討する際、一般的な利用意向調査では利用意向人数を正確に予測することは難しいと考えております。正確なニーズを把握するため、「利用料金がいくらであれば利用するか」といった設問を設ける手法も考えられますが、保護者の混乱を招く懸念もあることから、利用意向調査については慎重に研究していく必要があると考えております。
出展:2025年第4回定例会
非常に消極的な答弁で、残念でなりません。利用意向調査が困難なようであれば、朝の時間帯に子供たちがどのように過ごしているかを実態調査をするよう提言していきたいとおもいます。引続き御声援いただければ大変嬉しくおもいます。
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