2026/8/9
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 347/400冊
題名 『財務会計論 テキスト 計算 3』
所感 「市の決算や市立病院の会計を自分の目で読めるようにするために、民間の会計の考え方を順に確かめています。今回の巻はリース、研究開発費とソフトウェア、減損、税効果の4つを扱っていて、いずれも買ったときの値段と実際の価値のずれを帳簿にどう直すかという話でした。読んでみて、リースなら資産と借金の同時計上、減損なら回収できる見込みの金額までの引き下げ、税効果なら繰延税金という形で、同じ発想が別々の場面で共通して使われていることが見えてきました。」
📘本の概要📘
公認会計士試験向けに書かれた財務会計のテキストで、計算を扱う3冊目にあたる巻を読みました。試験用なので処理の手順が中心ですが、全体を通して扱っているのは一つの問いだと感じました。買ったときの値段と、時間がたったあとの実際の価値がずれてしまうものを、帳簿にどう反映するか、という問いです。この巻はそれを、リース、研究開発費とソフトウェア、減損、税金と税効果という4つの場面で扱っています。
この4つのうち、背景がいちばん分かりやすいのが減損会計です。減損会計、つまり持っている建物や設備が当初見込んだほど稼げなくなったときに、その帳簿上の金額を実態まで引き下げる処理ですが、これはバブル崩壊のあとの反省から生まれた仕組みでした。地価や工場の収益力が大きく下がったのに、帳簿には買ったときの高い金額が載ったまま、損を先送りしているのではないか、という懸念が広がりました。そこで企業会計審議会が2002年に基準を定め、2005年度から本格的に使われるようになりました。似た動きはリース会計にもあります。従来は、実質は借金で設備を買ったのと同じリースでも、帳簿に載せず注記で済ませられる扱いが残っていました。これが最近見直され、新しい基準では、借りている側はほぼすべてのリースを資産と負債として帳簿に載せることになります。2024年に公表され、2027年度から使われる予定で、このテキストはまだ古いほうの扱いで書かれています。
扱っている範囲を並べます。まずリース会計です。設備を借りて使う取引を、実質が売買に近いもの(ファイナンス・リース)と、単なる賃貸に近いもの(オペレーティング・リース)に分け、前者は資産と借金を同時に帳簿に載せて、支払いを利息の分と元本を返す分に分けていきます。次に研究開発費とソフトウェアで、成果が出るか分からない研究開発の支出はその年の費用にし、ソフトウェアは使い道に応じて資産に載せて少しずつ費用にします。3つ目が減損会計、4つ目が税金と税効果会計です。税効果会計、これは会計上の利益と、税金の計算上の利益がずれることに対応して、そのズレをならす処理ですが、将来税金が減る要素は繰延税金資産、増える要素は繰延税金負債として帳簿に置く、という中身でした。
一つ具体例をあげます。減損会計のところに、帳簿価額が1,000の機械の例がありました。この機械がこれから生み出すお金を、割り引かずに合計しても帳簿の金額を下回る、という場合、まず「価値が下がっている」と判定します。そのうえで、いま売ったら手元にいくら残るか(正味売却価額)と、使い続けたら生む金額を現在の価値に直したもの(使用価値)を比べ、高いほうまで帳簿の金額を下げます。ここで大事なのは、計算そのものより、投資したお金を回収できる見込みの範囲まで、資産の値段を正直に書き直す、という考え方でした。市立病院のような自治体の企業会計や、老朽化した公共施設の管理を数字で見るときに、この土台がそのまま効いてきます。議会で企業会計の決算を読むための足場として使っていきます。
🎙️YouTube解説ラジオ🎙️
無し
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔

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