2026/7/4
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
私たちが普段利用している銀行には、中央銀行である日本銀行との間で守らなければならない厳格なルールが存在します。その代表的なものが「準備預金制度」です。今回は、日本の金融システムの安定を支えるこの仕組みについて、その役割と構造を整理しました。
準備預金制度とは、民間銀行(預金取扱金融機関)が顧客から預かった預金の一定割合以上の金額を、日本銀行に預け入れるよう法律で義務づける仕組みのことです。
この制度の主な目的は、預金者が一斉に払い戻しを求めた際に備える「預金者保護」と、準備率を操作することで世の中に出回るお金の量を調節する「金融政策」の2点にあります。
銀行がこの法律上の義務を果たすために、実際に現金を預け入れる場所が「日銀当座預金」です。銀行は自社の金庫に現金を置いておくだけでは義務を果たしたことにはならず、必ず日本銀行に開設している自らの当座預金口座にお金を積み上げる必要があります。
日銀当座預金は「準備預金の置き場所」としての役割だけでなく、銀行間の資金決済や政府とのやり取りなど、決済システムのインフラとしても不可欠な存在です。
銀行が日銀当座預金に預けている資金は、大きく分けて以下の2つの枠組みで管理されています。
| 区分 | 内容・特徴 |
|---|---|
| 法定準備預金(法定準備額) | 準備率に基づき、銀行が「最低限これだけは預けなければならない」と定められたノルマの金額です。この範囲内には原則として利息はつきません。 |
| 超過準備 | 法定準備額を超えて、銀行が自主的に預けている余裕分のお金です。金融政策の局面により、利息が付与されるなどの調整が行われます。 |
理論上は、日本銀行が準備率を引き上げれば銀行の貸出余力が減り(金融引き締め)、準備率を引き下げれば貸出余力が増える(金融緩和)という調整が可能です。
現代の日本では、準備率の変更よりも「公開市場操作」が主役となっていますが、銀行にとって「法定準備額を1円でも割り込んではならない」というルールは絶対です。この仕組みが、日本の通貨価値と金融システムの信頼性を根底から支えているのです。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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