2025/12/10
| 小森さだゆき|参政党所属/高槻市議会議員
日本は「内需主導の国だ」とよく言われます。輸出に大きく依存しなくても成長できる、そのような印象を与える言葉です。しかし、もし本当に内需だけで成長できるのであれば、この三十年間の経済停滞は説明できません。実際、内需が強いとされる国々は人口の増加や所得の伸びを背景に一定の成長を続けています。ところが日本は、内需主導と言われながら、その内需がむしろ縮小してきたのが現実です。
まず第一に、国内市場そのものが小さくなっています。人口減少が進み、生産年齢人口も減少する中で、若い世代の可処分所得が伸びていません。働き手が減り、消費が増えず、家計の力が弱まった状態が長期化したことで、内需の基盤そのものが痩せてしまいました。
ここで重要な視点があります。それは、内需を拡大するには外需を強化することが不可欠だという点です。一見すると「内需」と「外需」は対立する概念のように見えます。しかし現実はまったく逆で、多くの先進国は外需を通じて生み出した利益を国内へ還元し、それが雇用や所得を支え、結果として内需を強化する循環をつくっています。
アメリカ、ドイツ、フランスはその典型例で、世界市場での競争力を維持することで国内の中間層を支え、強い内需を生み出しています。つまり、外で稼ぐ力がある国ほど内需は強くなるのです。
三十年間の日本は、この循環がうまく回らないまま時が過ぎました。外需で稼ぐ力が弱まり、国内に戻る所得や投資も増えず、結果として内需の土台も痩せていきました。外需が伸びなければ内需も伸びない、これは経済の基本的な構造です。
つまり日本が失ったのは「内需国としての強さ」ではなく、内需と外需が連動して成長する循環です。この循環を取り戻さない限り、日本経済が再び成長軌道に戻ることは難しいと言わざるを得ません。
三十年停滞から抜け出すためには、外需で稼ぎ、その収益を国内投資・設備投資・賃金に回し、家計の消費につなげる。この当たり前の流れをもう一度取り戻す必要があります。内需と外需の両輪を動かすことこそが、日本経済復活の鍵となります。
| 小森さだゆき|参政党所属/高槻市議会議員
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