2026/5/13
釧路市議会議員の木村はやとです。
地元だけで戦える範囲には、限りがある。
キタサンショウウオの繁殖地である釧路市・新野地区の国有地が、日本エコロジー社によって無断で造成され、希少な植生が根元から刈り取られていた。釧路市は70回以上にわたって行政指導を重ねてきた。文化庁にも相談した。それでも事業者は「独自の論理」で強行し続けた。
地元でできることはやり尽くした。だからこそ、国会へのバトンが必要だった。
参政党の梅村みずほ参議院議員に、この問題を届けた。
地元の現場で何が起きているか。釧路市がどれだけ誠実に対応してきたか。そして事業者がいかに強引にそれを無視してきたか。
梅村議員は5月12日、参議院環境委員会でこの問題をしっかり受け取り、国会で戦ってくれた。
梅村議員の質疑の組み立ては、見事だった。
まず、現状を数字で記録に残した。 キタサンショウウオは2020年のレッドリスト改定で2段階引き上げられ、絶滅危惧1B類(EN)となった。その理由のひとつとして「発電施設等による繁殖地消失」が明記されている。この事実を、国会という公式の場に刻んだ。
次に、釧路市の対応の正当性を国に認めさせた。 事業者は「市の許可など不要だ」と言い張り続けていた。梅村議員はあえて小林文部科学副大臣に問いただした。「釧路市の対応は、誤ったところないですよね?」
副大臣の答えは明確だった。 「釧路市の文化財保護条例を踏まえて、適切な事実確認等を行っているものでありますので、問題はないと考えております」
国務大臣級が国会議事録に残る形で、釧路市の対応を「問題なし」と認めた。事業者の主張は、国によって公式に否定されたのである。あわせて、釧路市・新野地区における開発行為には協議と許可が必要であることも、この答弁によって証明された。
そして、国有地の無断造成を財務省が動いていることを確認した。 高橋財務大臣政務官は答弁の中で、自らが現地に赴いたことを明かした。そこで目にしたのは、ヤチボウズが根元から刈り取られた光景とタイヤ痕だった。
根元からの刈り取りという事実は、単なる通行では説明がつかない。政務官自身の目撃証言が、その重さを裏付けている。
さらに財務省次長からは、すでに看板設置・金属製柵の設置・定期巡回を実施済みであることも明らかにされた。事業者がこれ以上勝手に立ち入れないよう、国が物理的に対応していたのだ。
一方で、環境大臣の答弁には課題が残った。
「開発行為による希少種への影響が懸念される場合には、適切な環境配慮を求めてまいりたい」
しかし「懸念される場合」はとっくに現実になっている。絶滅危惧種の繁殖地が、今まさに失われようとしている。「懸念」ではなく「実害が進行中」なのだ。環境省にはより積極的な関与を、引き続き求めていかなければならない。
梅村みずほ議員が国会で引き出したのは、単なる答弁ではない。
地元では積み上げきれなかったものを、国会という場で積み上げてくれた。
バトンを渡したら、国の言葉を携えて、返ってきた。
地方と国会が連携して積み上げたこの記録を、6月釧路市議会定例会でさらに前へ進める。

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キムラ ハヤト/43歳/男
ホーム>政党・政治家>木村 はやと (キムラ ハヤト)>バトンを渡し、バトンが返ってきた――梅村みずほ参議院議員が国会で引き出した「答え」