2026/4/25
写真を見てほしい。
1枚目(BEFORE)は工事前の姿だ。ヨシとヤチボウズが広がる静かな湿原。そこに流れる小さな水路が、キタサンショウウオの産卵場所だった。釧路市の天然記念物に指定されたこの希少種の卵を、研究者の照井滋晴氏が2022年にこの水路で実際に確認している。記録に残る、れっきとした生息地だ。
2枚目(AFTER)を見てほしい。雪に覆われた地面、赤丸で示した部分がかつての産卵水路だ。ブルドーザーが掻き上げた大量の土砂が盛られ、水路は完全に埋もれている。かつての湿原の面影はどこにもない。
これが現実に起きたことだ。
釧路市教育委員会は、工事が始まる前から事業者に対してはっきりと指導していた。
「ここはキタサンショウウオの生息地です。釧路市文化財保護条例に基づく許可を取ってから工事を行ってください」
ところが大阪の事業者は、この指導を無視した。そして2025年12月、無許可のまま工事を強行した。
許可なく、天然記念物の産卵地を破壊した。これは「違反の疑いがある」という話ではない。条例に違反したことは、すでに確定している。
釧路市文化財保護条例違反の証拠は写真として残っている。産卵地の破壊は記録されている。研究者の証言もある。報道もある。
これだけの証拠がそろっている。行政が「対応を検討中」と言い続けることは、もはや許されない。
6月の議会で、この質問と証拠写真を正面からぶつける。「文化財保護条例違反である」という明確な答弁を、行政から引き出す。それが私のコミットメントだ。
キタサンショウウオの産卵地を返せ。釧路市文化財保護条例違反が明白である以上、工事の再開は認められない。
写真提供:市民 参考報道:STVニュース北海道、HTB北海道ニュース あわせてこちらの動画も参考にご覧ください→ https://youtu.be/vYTrReCQoUE?si=o0xAYy3XkwESGH_C
「氷河期の生き残り」とも呼ばれるキタサンショウウオ。釧路湿原周辺に生息している絶滅危惧種です。
照井滋晴さん) 「いま何もなくなってしまったんですけど、元々は横にある湿原と同じような形でヤチボウズだったりヨシだったり、湿原の植生が広がっていた」。 釧路市でキタサンショウウオの研究をしている照井滋晴さん。2022年にこの場所でキタサンショウウオの卵があるのを確認していました。
照井滋晴さん) 「脇に寄せられているところに水路がありました。そこがキタサンショウウオの産卵の水域にもなっていた場所で、その水域の中によけられた土が流入している状態になってます」。
釧路市新野でおよそ4・5ヘクタールの土地でメガソーラーの建設を計画しているのは大阪の日本エコロジーです。この建設をめぐっては工事のための通行路として国有地を無許可で使用していたことが明らかになっています。釧路市教育委員会はキタサンショウウオの生息地を保護するため市の文化財保護条例に基づき許可を得るよう指導していましたが、日本エコロジーは去年12月、工事を始めました。
照井滋晴さん) 「ここに関してはすでにいるということが過去の調査で確かめられていたので、そういった場所が何の許可申請もなくいきなり開発されてしまったというのは非常に残念な気持ちです」。
釧路市 木村隼人議員) 「私が専門家に確認をして示していただいた約170個体が犠牲になった可能性という推定について、市としての受け止めと見解をお聞かせください。そして、この事案をどのように認識しどのような対応をとるのか」。
きょう(10日)行われた釧路市議会の一般質問。キタサンショウウオの生息が脅かされている事態に市の担当者は。
市の担当者) 「個体への影響に関する受け止めにつきましては、博物館への事前相談や条例の定める許可を得ることなく、釧路市指定の天然記念物・キタサンショウウオにそのような行為が行われたのであれば極めて遺憾でございます」。
日本エコロジーは他にも市内6カ所で希少生物の調査について市との協議が終わらないまま工事を始めています。日本エコロジーはこれまで市の指導に対し、「調査は実施済みで許可申請の手続きは不要」と回答しています。

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キムラ ハヤト/43歳/男
ホーム>政党・政治家>木村 はやと (キムラ ハヤト)>【文化財保護条例違反・確定?】キタサンショウウオ産卵地に無許可ブルドーザー工事――釧路市新野