2026/7/11
視察日:令和8年7月8日
大阪府枚方市では、枚方版ICT教育モデルに基づき、ICTを効果的に活用した教育を推進しています。

特徴的だったのは、一人1台のセルラーモデルiPadを導入していることです。Wi-Fi環境がない場所でもインターネットを利用できるため、学校だけでなく家庭や校外学習など、場所を問わず学びを継続できる環境が整備されていました。学習機会の格差を減らし、「いつでも・どこでも学べる教育環境」の実現につながっていると感じました。
また、枚方市では、子どもたちがこれからの社会を生き抜くために必要な資質・能力として、生きる力を育むことを教育の柱に据えています。その中でも、9年間を通して身に付ける力として5つのCを重視し、ICTを活用しながら主体的・協働的な学びを進めていました。
5つのCとは、
であり、知識を習得するだけでなく、社会で活躍できる力を育成する教育を実践していました。
家庭学習においても、一人1台端末を活用し、学校と家庭が切れ目なくつながる学習環境が整備されていました。児童・生徒一人ひとりの学習履歴を活用し、個別最適な学びにつなげている点も大変参考になりました。
また、ICTの活用は子どもたちだけではなく、教員の働き方改革にも大きく貢献していました。デジタル教材や学習データの共有、採点や教材配布の効率化、校務のデジタル化などにより、教職員が子どもと向き合う時間を確保できる環境づくりが進められていました。
さらに、生成AIについても積極的な活用が検討されており、授業づくりや教材作成、文章作成など教員の業務支援だけでなく、児童・生徒の学びを深める新たなツールとして研究が進められていました。一方で、生成AIを正しく活用するための情報リテラシー教育やルールづくりも重視されており、ICT教育をさらに発展させる取組として注目されました。
今回の行政視察を通して、ICTは単なる「デジタル化」が目的ではなく、子どもたちが未来を生き抜く力を育み、教員の働き方改革を進め、学校・家庭・地域がつながる教育を実現するための重要な手段であることを改めて認識しました。
鹿児島市においても、枚方市の先進的な取組を参考にしながら、ICT教育のさらなる充実と教育環境の向上につながるよう、今後の政策提言に生かしてまいります。

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