2026/5/17
市議会議員のみさわひろとです。

昨日は、朝7時から約1時間、消防団の放水訓練に参加しました。
放水訓練は、消防団にとって本当に基礎的で、なおかつ実際の現場でも役に立つ大事な訓練です。
ホースを伸ばす。つなぐ。水を出す。声をかけ合う。安全を確認する。
こうした基本動作は、一度やっただけで身につくものではありません。何度も繰り返すことで、いざという時に体が動くようになります。
だから、こういう訓練は必要です。
むしろ、こういう訓練こそ、消防団が大事にすべき訓練だと思っています。
一方で、今日も朝7時から、春季消防演習に向けた通常点検の練習がありました。
春季消防演習では、通常点検が大きな位置を占めています。
整列、動作、号令、文言、足の角度、動きの統一。
もちろん、それを覚える努力を否定するつもりはありません。これまで真剣に取り組んできた先輩方の苦労もあると思います。
ただ、率直に言えば、今の消防団に本当に必要なのはそこなのか、という疑問があります。
消防団員は、それぞれ本業があります。
家族もいます。
大事な休日の朝を使って、地域のために活動しています。
その時間を使うなら、現場で役に立つ訓練にもっと集中すべきではないでしょうか。
火災現場に出た時、通常点検のような形式的な動きが求められたことは、少なくとも自分の経験ではありません。
現場で必要なのは、安全確認、機材の扱い、放水、連携、情報共有、そして危険を避けながら動く判断力です。
住民の方から見ても、通常点検を見たから安心するというより、実際に役に立つ訓練をしっかり積んでくれている方が安心できるはずです。
消防団大会のように、時間を競う、形をそろえる、細かい角度を合わせる。
そうしたことの優先順位は、今の時代にはかなり下がっていると思います。
もちろん、規律は大事です。
しかし、規律と形式主義は違います。
本当に必要なのは、誰もが一定の練度を維持できる訓練です。
そして、参加した団員が「今日は来てよかった」「少し身についた」と思える訓練です。
今後、消防団を維持していくためには、ここを変えなければならないと思っています。
特に今回の春季消防演習では、実際の演習開始は9時からにもかかわらず、団員の集合は朝6時です。
6時集合ということは、実際には5時台に起きて、準備をして、車庫に集まることになります。
これでは、参加する団員が減っていくのも当然です。
昔のように「出ろ」と言えば出てもらえる時代ではありません。
若い世代、現役世代、子育て世代に消防団へ入ってもらいたいなら、活動の中身そのものを見直す必要があります。
訓練参加率が下がっているとすれば、それを団員の意識だけの問題にしてはいけません。
参加したいと思える訓練、参加する意味を感じられる訓練を用意できているのか。
上に立つ側も、そこを問われるべきだと思います。
災害時の出動と、計画的な訓練は分けて考える必要があります。
自然災害や火災は、いつ起こるかわかりません。
そういう時には、お金のためではなく、地域のために動きたいと思う消防団員が多いと思います。
一方で、訓練は人為的に、計画的に行うものです。
であるならば、必要以上に拘束しない。
実践性の薄い訓練に時間を割きすぎない。
そして、少なくとも団員の時間に対する最低限の配慮は必要です。
「たくさん給料を払え」と言っているわけではありません。
ただ、大事な休日を使って参加している以上、訓練の内容、時間、手当、福利厚生は、きちんと見直すべきです。
また、今日は通常点検の練習のあと、地域を消防車で回り、防火広報も行いました。
カーンカーンと鐘を鳴らしながら地域を回る、いわゆる機関点検を兼ねた防火広報です。
これも、一定期間ごとに車両を動かす、機材を確認するという意味では大事です。
ただ、この防火広報のあり方も、今後は見直す余地があると思っています。
近年、林野火災への対応は大きな課題になっています。
令和7年2月の岩手県大船渡市の大規模林野火災などを受け、林野火災注意報・林野火災警報の運用を始める自治体が出ています。林野火災警報が発令された場合には、火の使用制限に違反した人に罰則が適用される場合があり、新潟市や見附市の案内でも、30万円以下の罰金または拘留に触れられています。
つまり、これからの消防団の防火広報は、ただ地域を回るだけではなく、火災リスクが高い時期や場所に重点を置くことが重要になります。
例えば、林野火災注意報や警報が出ている時には、住宅地をいつも通り回るだけではなく、山林、原野、農地周辺、野焼きが起こりやすい場所などを重点的に確認する。
必要に応じて消防本部や行政と連携する。
そうした、実効性のある防火広報に変えていくべきだと思います。
最近、林野火災が各地で問題になっています。
しかし、山火事は原因がはっきりしないことも多い。
人為的な火の不始末なのか、野焼きなのか、たまたまなのか、後からではわからないこともあります。
だからこそ、予防の段階でどれだけ実効性を持たせるかが大事です。
消防団の活動は、これまで通りでいいとは思いません。
放水訓練のように実践的で必要なものは、しっかりやる。
一方で、通常点検のように、現場での有効性が見えにくいものに過度な時間をかけるのは見直す。
このメリハリが必要です。
上の立場の人たちの気持ちも、わからないわけではありません。
これまでと同じことをやっていれば、大きな波風は立ちません。
自分の任期を何事もなく終えることもできるかもしれません。
でも、それでは何も変わりません。
「自分たちも苦労してきたのだから、下の世代も同じように苦労しろ」
この考え方では、消防団は続きません。
本当に大事なのは、自分たちが苦労してきたからこそ、次の世代には必要の薄い苦労をさせないことではないでしょうか。
消防団に入ってよかった。
訓練に出てよかった。
地域の役に立てている実感がある。
いざという時に、自分にもできることがある。
そう思える消防団にしていかなければ、団員はどんどん減っていきます。
形式のための消防団ではなく、地域を守るための消防団へ。
前例のための訓練ではなく、現場で役に立つ訓練へ。
上の人の顔色を見る消防団ではなく、末端の団員と地域住民のための消防団へ。
みさわひろとは、引き続き消防団改革、自治体の任意団体の問題、PTA改革など、地域の中で「おかしい」と思っても声を上げにくい問題に取り組んでいきます。
上の人に嫌われてもいい。
ある程度、波風が立ってもいい。
それでも、政治から遠いところにいる普通の人たち、現場で時間を使っている人たちのために、言うべきことは言い続けたいと思います。
遠慮なし、忖度なし、ミサワありで頑張ります。
ご意見・応援メッセージはこちらからお願いします。
https://1link.jp/hiroto0120
長岡市議会議員
みさわひろと
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