みさわ ひろと ブログ

恋愛ができなくなったわけじゃない。恋愛に共感できなくなっただけかもしれない

2026/4/22

 

 

 

 

ふと気づいた。


 

最近、本を読んでいても、恋愛描写にあまり共感できない。

昔はもっと胸がざわついたはずなのに、今はどこか遠い世界の話みたいに感じてしまう。


 

たぶん、もう長いこと、ああいう感情を味わっていないからだと思う。

数年どころじゃない。気づけば10年近く、恋愛特有の熱みたいなものから遠ざかっている気がする。


 

結婚すると、恋愛とはまた別の世界に入る。

もちろん大事な関係ではあるし、生活をともにする安心感もある。

でも、恋愛の頃にあった、あの落ち着かなさや高揚感とはやっぱり違う。


 

「あの頃のドーパミンってすごかったな」と思う。

誰かにモテたいとか、振り向かれたいとか、もっと近づきたいとか。

今思えば、あの頃はそういう気持ちを燃料にして日々を生きていた部分があった。


 

あの頃の方が精神的に安定していた気もする。

……いや、でも思い返せば、失恋した時は普通にしんどかった。

泣きそうにもなってたし、頭の中をずっとその人のことで占領されていた。

だから結局、あの頃が特別に楽だったわけでもない。


 

ないものねだりなのかもしれない。

恋愛の刺激がない今は、その熱を懐かしく思う。

でも、実際にその渦中にいた頃は、その頃で苦しさもあった。


 

そう考えると、人は結局、今そこにないものを美しく見てしまう生き物なのかもしれない。


 

ただ、それでも思う。

一度でもあの感覚を味わったことがあるだけ、自分はまだマシな方なのかもしれないと。


 

今30歳だけど、30歳になるまで恋愛をほとんど経験できなかった人の話を聞くと、

その渇きや執着が、別の形で噴き出してしまうこともあるらしい。

誰かを求める気持ちが満たされないまま積もっていくと、人は少しずつ歪んでしまうこともある。


 

もちろん、だから自分は大丈夫だ、なんて単純な話ではない。

それでも、少なくとも「あの感情がどういうものか」を知っているだけ、

人生の一部をちゃんと通ってきたのかなとは思う。


 

最近感じる寂しさは、恋愛したいというより、

あの頃みたいに心が大きく揺れることが減った寂しさなのかもしれない。


 

恋愛は刺激で、結婚は生活だ。

刺激が減れば、少し寂しい。

でも刺激だけでは、人はたぶん消耗する。


 

結局、どちらにも良さがあって、どちらにいても隣の芝生は青く見える。

それでも、あの頃の自分が確かにいたこと、

誰かを好きになって、心を乱しながら生きていた時間があったことは、

それだけで少し救いなのかもしれない。


 

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著者

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肩書 長岡市議会議員/元自/猟師
党派・会派 無所属
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