2024/8/26
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
薬剤師として病院や高齢者施設で働いていた頃、尊厳死(安楽死)があってもいいのではないかと感じることがありました。
■ 実体験からの感想
(頭は元気でも、体がしんどい)
高齢者住宅で肺気腫(COPD)による呼吸苦があるものの意識がしっかりしている方がいました。少し動くと息切れするため、動きたい気持ちと体の不自由さに強いストレスを抱えていたと思います。家族もなく、部屋には大きな金魚が一匹。
その人と話していると、「もう死にたいんや。」と漏らすこともあり、私は「まぁ、金魚のためにも生きようや。」と返すしかありませんでした。
そんな発言が多くなった時期に、処方される抗うつ剤…「あー、まぁこういった対処になるか…」と思ったものの何もできず…。
(希望がない患者)
病院勤務時代には、植物状態で入院日数7年以上の患者、チューブにつながれ動けない方など、多くの患者を見てきました。もし自分が同じ立場ならと考えると恐怖心が湧くものです。安楽死という選択肢があれば、少しは恐怖が和らぐかもと思うようになりました。
■ 安楽死が合法の国
安楽死は、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、スイス、カナダ、アメリカ(一部の州)、オーストラリアが合法です。
特にスイスは外国人でも安楽死が可能で、医師は自殺幇助の立場にあり、薬を服用するのは本人だそうです。医師の問診や精神状態の確認が必須で、英語も必要なためハードルは高い。
100〜200万円ほどで、交通費や火葬費用などが無保険のため、かなりの高額になります。
■ 安楽死カプセル「サルコ」
新たな安楽死システム、「サルコ(Sarco)」が開発されました。カプセル内で自動音声の質問に答えボタンを押すと、酸素が窒素に置き換わり、眠るように亡くなる仕組み。利用料は約3,000円を目指しているとのこ。スイスでの実用化が予定されています。
従来の自殺幇助制度との大きな違いは医師の介入が不要な点です。事前の精神鑑定だけが医療行為として必要で、カプセル使用自体は医療行為に該当しないため、法律が適応されないそうです。もちろん、反対意見も出る可能性があります。
参照:安楽死カプセル、年内にも初の実用へ スイス

カプセルに関する報道は2024年ですが、2021年にはすでに存在が報じられていました。今回の全国的なニュース化は実用化の準備が整った証といえます。
参照:swissinfo.ch 安楽死マシン「サルコ」、スイスでの実用化に期待
みなさんはどう考えますか?私は、自分で死を決める権利があってもよいと考えます。
安楽死は人生の選択肢の一つと考えると、心理的な負担が軽くなるかもしれません。
日本の年間自殺者数は2万人以上ですが、すべてが安楽死の対象ではないでしょう。
もし、安楽死が合法な社会となれば、「死」についても議論しやすくなり、精神的に追い詰められた人が逆に相談しやすくなるのではないかと考えます。
例えば「自殺しかない」と考える人が、わざわざ「相談窓口」に連絡する気も起きないでしょう。一方、安楽死カプセルがあれば、「電車に飛ぶ込むのであれば、こちらをぜひ使ってみたい」と問い合わせしたくなりませんか。それが1つの相談窓口となり、実質的な自殺防止になるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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