2024/8/17
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
もうパブコメは終わっちゃいましたが、「風邪が五類感染症になる」という話題について、現時点で把握している内容を整理します。
法令の細部まで網羅しているわけではない点はご容赦ください。
■ ARIとは
ARI(Acute Respiratory Infection)=急性呼吸器感染症の総称で、多彩な病原体によって起こる「症候群」を指します。急性症状は大きく次の2つに分けられます。
んまぁ、要するに、一般的な「風邪」の症状を包括する概念です。
■ 5類感染症
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」では、五類感染症に多数の疾患が列挙されています。

条文の九番では、一~八番以外は、感染法省令(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則)で定めるとあります。
その省令をみますと、第1条に約40疾患がリスト化。そこにARIを追加することで議論が進みました。

第2章の特定感染症予防指針にもARIを加えようとしています。

■ ARIを観測したいから五類に?
第86回厚生科学審議会感染症部会では、ARIを五類感染症に位置付けるかどうかが議論され、ARIの定義図が示されました。

少し解説しますと、黄色の領域が「ただの風邪」であり、他の四類や五類感染症のように全数把握・定点把握(施設を決めて数を報告)していなかった範囲になります。今回は、赤い領域であるARIがそれらを含めて包括することで、全数把握などの枠組みに組み込んでやろうというのが主旨なのです。
■ 発熱の有無は問わない!?
審議会でも論点になりましたが、発熱がなくても呼吸器症状があればARIの範囲とし、幅広い症状を監視することがパンデミックでは重要とのことでした。それが国際的な流れなのだとか(いやいやいや…)。
■ 私の考え
研究目的での実態把握(サーベイランス)の強化自体は理解できます。
一方、「世界の流れに身を任せる」というのはあまりに主体性がないでしょう。
審議会の議事録を見ましたが、誰一人として”異”を唱える者はなく、「現場の負担にならないように」、「定義をわかりやすく」という要望ばかり。もはや議論ではなく、既定路線を確認し合っている印象を受けました。
いわゆる”普通の風邪”を「特別視」することで、歪んだ形で政府の方針を動かし、マスメディアが国民を扇動することに危機感を覚えます。現に新型コロナ禍前までは、病院で症状がない外来患者へのマスク強制なんてありませんでしたし、それが自然でした。
最悪な予想ですが、見えないARIの観測➡介入➡制御➡管理➡支配へとつながり、公衆衛生の名の元で生活の自由を圧迫しかねません。選択肢の自由と、多角的な情報確保がしっかり保障されることが肝要です。
もうさ、こんなことするよりも、医療費を下げるにはどうしたらいいか、世界だと薬物療法、農薬や肥料、添加物など食事による影響などなど、真剣に議論されています。まっとうな方向の世界の潮流に乗ってくれよと願うばかり。
【参考】
・第86回厚生科学審議会感染症部会議事録
・急性呼吸器感染症(A R I)サーベイランスに係る具体的な方針について
・急性呼吸器感染症(ARI)の今後の取扱いについて
・急性呼吸器感染症が5類感染症に、サーベイランスは24年度内開始へ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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