2024/5/12
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
個人の視察として、泉大津市役所の皆さまにお話を伺いに行きました。南出市長は、全国の首長の中でも数少ない「本質的」な新型コロナ対応をされた方だと私は考えています。
本質とは、人間が持つ免疫力の観点を無視しなかった点です。
1,718ある自治体の中で唯一ではないかと。
(ここもしっかりやっているよという自治体があれば情報お願いします)
大阪府泉大津市の視察
日時:2023年8月16日 15:00~16:00
対応:成長戦略課 職員
■ リビングラボ事業の開始
泉大津市はリビングラボ推進事業と称した「教育・健康・環境」の分野における、泉大津市が抱える社会課題の解決につながる事業に対して、費用の一部を支援する、いわゆる補助金制度を制定しました。その公募団体の一つが、公益資本主義株式会社トップフェローズです。
参照:トップフェローズwebページ
■ 後遺症の治療プログラム
2021年12月に開始した事業
当初の主眼:新型コロナ感染症の後遺症(嗅覚障害)に対するケア
その後:ワクチン接種後遺症の相談が増加
2023年5月に国は医療点数に新型コロナ後遺症治療に147点(1470円)の診療報酬を設けました。
自治体が先に動いたこと自体、トップの意思決定の重要性を物語っています。
■ 資金不足への対応
市からの補助金(令和3年度):100万円
それだけでは費用が不足し、ガバメントクラウドファンディング®を活用しました。
52名で470万円ほど集まり、諸経費を除きすべてをトップフェローズへ提供したそうです。
■ 補助金の増額
翌年令和4年度には、補助金が200万円に増額。
トップフェローズのほか、コロナによるこころのケアをする事業やウォーキングに関する事業など、全3事業へ拡大されました。
令和5年には、トップフェローズによる後遺症プログラムの実績が評価され、市の委託事業として1200万円が計上されました。
(※泉大津市の一般会計予算は400億規模)
■ 質疑応答
Q. 医師会の反対は?
A. ワクチン接種そのものを否定していたわけではなく、後遺症に関しては市長が医師会より多くの情報を把握しており、前向きな議論ができていた。
Q. 議会の反応は?反対は?
A. 目立った反対はなし。
Q. 市民の反応や課題は?
A. 対象が限られており、直接的な声は少ない。アプローチ方法が課題で、コスパは高くない。横展開には改善が必要。
Q. 苦慮した点は?
A. 未知の取り組みのため、公金支出の裏付けとなるデータと理論構築に苦労。継続判断に向け、事業者から客観的な数値の提供を受け、市HPで近く結果公開予定。市長と事業者の関係について誤解されないよう留意。
Q. 接種券の配布は?
A. 接種券の直接配布は行わず、案内状形式とした(泉大津市が最初の取り組みと思われる)。
■ 所感
医師会との関係もさることながら、市長自らが能動的に情報収集していることが最大の差でしょう。
結果として後遺症プログラムは先進的であり、ワクチンに関する的確な注意喚起にもつながっています。治療に関する団体が市内に存在したことも追い風でしたが、その“運要素”を政策に活かした手腕は高く評価すべきです。
市長のリーダーシップと、法的問題を回避しつつ制度化した職員の実務力という両輪で成り立っていたと感じます。政府にも、こうしたファインプレーを期待したいところです。
行政側への視察は私が初とのこと。
課題は市民へのアプローチ。私は、薬局は病院よりゆっくり話せる場であり、高齢者に継続接点があるため活用価値が高いと提案。「盲点だった」との反応をいただきました。役所内で薬局の存在感は薄めですが、地域ヘルスケアのハブとして有効だと思います。
本件を川西市にそのままスライドするのは容易ではありませんが、行政マンの工夫を学べました。同時に、その工夫が悪用されれば、外形は立派でも中身は反日行為に帰結するリスクもあると感じました。制度設計と透明性の担保が肝要ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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