2026/9/12
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
みなさんは、水道水を飲まれますか?
令和6年度全国会議(水道研究発表会)にて、「水道水を飲まない文化は本当か」という題目で、川西市上下水道局が論文を発表していました。

■ 備蓄水とPR
なぜこれを取り上げたのかと言いますと、9月7日の公営企業会計の認定審査にて、備蓄水とPRを兼ねた事業のお金の使い方について、議論がありました。その時に、水道局側が備蓄水について、防災のためでもあるが、水道水のPRも兼ねているという趣旨の話がありました。
☑ 80%の方が水道水を飲まれていないという実態がある
☑ 給水人口は減っていく中で、飲まれていないというのは非常に問題
☑ 安全でおいしい水を供給しているので、意識を変えていきたい
まぁ、気持ちはわかりますが、「無謀すぎる」と感じたのは私だけでしょうか。
今やペットボトルの水を飲むことが当たり前の世の中になっています。それを覆そうなんて、そうそうは無理です。
しかし、この思いにやたらとこだわっているなぁ、と審査会を聞いていて感じたのは、本日紹介する調査研究がその背景にあったのか、と今さらながら知りました。
では、その内容をみていきましょう。
論文「学校での水道水のあり方―水道水を飲まない文化は本当か(リンク)」
■ 研究論文
冒頭に問題提起があります。
☑ 学校・保護者が、水道水をそのまま飲まないように、と指導しているところがある。
☑ 安全な水を提供している水道局として、市の学校がそれだと不本意だ。
気持ちはわかりますよ。でも、これだけ「選択肢があふれた時代」に、そうはならないのが現実です。
【方法】
川⻄市内の計24校にアンケート調査を実施。
【結果】

まぁ、「飲まないように指導している」というのもどうかと思いますが、飲むように指導というのも違和感がありますよね。

この設問は、ないなぁ…。市水道局からのアンケートで、マイナスイメージって普通に書けないでしょう。
4割も書いていることにも驚くが、その設問の粒度があまりにも粗いのです。
これでは考察を導くことが難しいでしょう。
まず、イメージと、実際に水道水を飲む行動がリンクしているか否かということです。
学校からは”飲料用の差別化したコーナーがあれば可”とする意見もあり、それはその通りだと思います。
足で踏むと、ぴゅーっと水が出るヤツですかね。要は飲みやすさでしょう。
”すべての学校に水道管から直結して飲み水場を設置するための調査と積算を行った。その結果、工事費は、平均で450万円/校となった。”とあります。設備面と保護者の理解とありますが、保護者はあまり関係ないかなと。子供たちがみんな飲んでいたら、かまわず飲むって。
水道水自体は、お茶の時に入れたりしているのだから、忌避しているわけではないと思う。
ペットボトルという手軽で冷えていて、衛生的な代物がはびこっているし、それと比較してしまうわけです。
■ 水を使うこと
以前、決算審査で水道事業のことを書いたときに、節水技術の進化をブログで書きました。
そのため有収水量の絶対値が下がっているのは事実です。
その分を飲用で補おうとするのは無理がある。
参照:【9月議会】 公営企業会計決算審査② 下水道事業:水洗化率の壁とリソース配分の見直し
そもそもですよ、学校で水を飲む量を増やしても、それは学校の水道代負担になるだけですよね。
意味ないやん!
そもそもの違和感がこの点でした。
飲用によって有収水量を増やそうとするなら、結局は家庭などでの使用量が増えなければ意味がありません。
したがって、
それなら『シャワーだけではなく、お風呂にもっとつかろう』キャンペーンをした方が、まだ理屈は通るのではないか?
もしくは、温泉施設やプール設備を増やすしかないのでは?
安全性をPRはするのは良いでしょう。
しかし、直接水道水を飲むことに焦点を置く必要はないかと思います。
さらに、学校での飲用増進は、財政施策としては悪手ではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>水道水を飲まないのは「問題」なのか? 川西市のPR事業を考える