2026/1/3
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
自転車にも 青切符 が導入される見通しとなりました。
「安全のため」と言われればそうなのですが、反則金による罰則強化が本当に正しいのだろうか。

データを整理しながら、少し考えてみたいと思います。
参照:2026年4月から自転車にも交通反則通告制度が適用されます
■ 青切符と赤切符
名前を聞いたことも、あるいは実際にお世話になった人もいると思います。
一度、整理してみましょう。
【青切符】
正式には「交通反則告知書」と言います。
6点未満の交通違反が対象で、反則金が課されます。
この反則金を納付すれば、刑事罰を受けない、という法律の立て付けです。
✓ 道路交通法128条2項
前項の規定により反則金を納付した者は、当該通告の理由となつた行為に係る事件について、公訴を提起されず、又は家庭裁判所の審判に付されない。
【赤切符】
正式には「道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式」と言います。
酒気帯び運転や無免許運転など、悪質で危険な交通違反が該当します。
いわゆる「一発免停」というやつですね。
■ 自転車は取り締まりにくかった
これまで自転車は免許制ではなかったため、点数制度や青切符の対象外でした。
そのため、違反時には赤切符による対応が中心でしたが、手続きに時間と手間がかかり、違反を指摘しづらいという側面があったようです。

資料の流れとしては、
「自転車の違反が増えている」でも、「赤切符は作業的にも重い」「軽微違反に対応しづらい」
という前提となっており、「負担軽減を考慮して青切符を導入する」という結果に至ったと考えられます。
ただ、「なんだかなぁ……」と思うのが、その前段の説明資料です。

「自転車違反の取り締まり件数は年々増加している」と、まるで自然発生的に増えたかのような表現ですが、
正確には「取り締まりを強化した結果、件数が増えた」と書く方が適切ではないでしょうか。

自転車に乗っていて、「一時停止」を厳密に意識している人は、正直ほとんどいないはずです。
見通しが悪ければ減速し、安全であれば流れるように進む、というのが実態でしょう。
都内では「自転車が関与する交通人身事故が増加している」とグラフが示されていますが、
ここでのポイントは「都内で」という限定条件です。
東京都内では駐車場代も高く、車の方が不便な地域が増えています。
加えて、電動アシスト自転車の普及で、より楽に、より早くなり、利用者も増加したのではないでしょうか。

本来知りたいのは割合。母数(自転車利用者数)が増えていれば、件数が増えるのは当然です。
気になるところですね。
■ ながら運転の厳罰化
2024年に、ながらスマホは厳罰化されました。
参照:2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に!
【極端な例が引き合いに出される】
罰則強化の世論形成のきっかけとなった事件(2018年)についても、
✓ スマホでLINE
✓ イヤホンで音楽
✓ 飲み物を持ちながら運転
✓ 自転車進入禁止道路を走行
という、複数の違反が重なり結果として衝突死させた事件でした。
参照:女子大生スマホ自転車死亡事故遺族、ながらスマホ放置に怒り
このようなレアケースを一般化して制度全体を設計するのは、少し乱暴ではないかと感じます。
【増加はしているが、年齢層に偏りがある】
自転車事故にて、スマホなどの「ながら運転事故」は確かに増加はしています。
ただし、この急激な増加は、「事後確認型」の要因はないでしょうか。
つまり、「スマホを使いながら運転していたか?」と確認しない限り、統計に上がらないということです。
聞き取りの強化などが原因の可能性も十分に考えられます。
過去の件数は、「少なかった」ではなく、「調査されていなかった」という可能性もあるのです。

■ 事故件数は減っている
「ながら運転」や厳罰化が話題となり、あたかも自転車事故が増えているかのような印象がありませんか?

しかし、2012年に比べたら自転車の交通事故は明確に減っていることがわかります。
数字だけを見れば、社会全体としては 確実に安全になってきている のです。
にもかかわらず、イメージは真逆になっている。
このギャップは非常に気になります。
個人的にはですよ、まず 暴走族やっちゃってよ と思います。
明確に違反していて、勢力数まで把握しているのにさ…これをゼロにする方が先決じゃない???

取り締まって反則金を取ることが目的化しないよう気を付けてほしいですね。
■ 新年のご挨拶
今日は、川西能勢口駅で新年のご挨拶活動。
阪急の初売りも始まり、福袋を手にした方が多く見られました。

本日、新たに党員さんが1名加わりました!(祝)
応援の声をかけてくださる方もおられ、さまざまな期待を寄せていただきました。
「ながら事故」は確かに存在しますし、件数も増えているのかもしれません。
ただ、それはスマートフォンという新しい要因が社会に登場した結果でもあります。
にもかかわらず、厳密なデータ検証が不十分なまま、
イメージ先行での厳罰化・青切符化が進んでいるように見え、少し違和感を覚えます。
(探せていないだけかもしれませんが)
一方で、車の交通違反件数は確実に減少しています。
その結果、違反金を原資とする地方財源「交通安全交付金」への影響も考えられます。
そうした財源構造が、今回の流れに影響していないか――
つい勘ぐってしまうのも、無理はないのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
ご意見・ご感想はこちらまで↓
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
各種SNSもフォローを宜しくお願いします。
エックス(旧ツイッター)
Facebook
インスタグラム
LINEオープンチャット(ニックネームで参加可能)
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>自転車への青切符導入に感じる違和感を考える