2025/12/5
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
さくっと同僚議員の一般質問紹介です。公明党の栄議員の一般質問より抜粋。

「きょうだい児」支援と認知症対応「ユマニチュード」についての質疑でした。
どちらもあまり知らなかったワードだったので、とても興味深く拝聴できました。
■ 「きょうだい児」支援について
きょうだい児とは、日常生活で介助が必要な障害や難病のある兄弟姉妹をもつ子供を言います。
親が病児のケアを優先するため、甘えられず孤立しやすく、中にはヤングケアラーとなる場合もある。

国の障害者白書によると障害者数は増加傾向にあり、きょうだい児も一定数存在すると推測される。
ある調査では、医療的ケア児のいる家庭では、約6割のきょうだい児がストレスを抱えていると報告。

保護者からは「上の子のことを考えると胸が痛む」「自分のことを我慢しがち」といった声が寄せられている。
■ 市の現状と取り組み
市ではきょうだい児に関する正確なデータはないが、障害者手帳の所持児童数などから、5割以上の世帯にきょうだい児がいると推察される。
きょうだい児は、ヤングケアラーになる懸念や、顕在化しづらい心理的問題を抱える可能性があると認識している。
ヤングケアラーに関する市のアンケートでは、病気や障害のある家族の世話をしているとの回答が87件(小学5・6年生39件、中学生48件)あった。手伝いの内容は家事、付き添い、見守りなどで、子どもたちは「話を聞いてほしい」「自由な時間が欲しい」と望んでいる。
直接的な支援はないが、障害児相談支援、スクールソーシャルワーカー、一時預かり、ヤングケアラー支援事業などを通じて間接的に支援している。当事者団体が開催する集いに参加し、当事者の声を聞くことの重要性を再認識した。
■ 課題と今後の方向性
当事者だけでなく家族全体の状況に目を向けることが重要であり、支援関係者のきょうだい児への認識と理解を深めることが課題。
一時預かりについて「預けたい時に預け先が見つからない」という声があり、特に緊急時の対応は全国的な課題と認識されている。
今後は、関係機関の会議で情報共有を図り、職員研修のテーマにきょうだい児に関する内容を盛り込むことを検討。
先進的なNPO(横浜市の「きょうだい児保育」やシブリングサポートの活動など)の取り組みを参考に、当事者に情報が届くような周知(カード配布など)に努めていく。
親亡き後の問題に備え、今年度から家族や兄弟の情報も含めたオーダーメイドの支援プランを作成していく。
■ 認知症の人に寄り添った地域社会の構築について
2024年1月1日に施行された認知症基本法を踏まえ、市の取り組みについて質問した。
2040年には高齢者の約3人に1人が認知症またはその前段階になると推定されており、認知症への理解を深める取り組みが重要である。
家族からの声として、施設では穏やかだが自宅では言動が変わり介護者が疲弊している厳しい現実が紹介された。
■ コミュニケーション技法「ユマニチュード」の導入
認知症の行動・心理症状(BPSD)を軽減するフランス発のケア技法「ユマニチュード」に注目。
「見る・話す・触れる・立つ」を基本とし、相手に安心感を与え、信頼関係を築くことを目指す。福岡市の導入事例では症状軽減や介護者の負担感低下といった効果が見られた。このような技法を家族介護者が学ぶことで、介護負担の軽減につながるのではないかと提案された。
■ 市の現状と取り組み
市の認知症サポーター養成講座では、ユマニチュードの基本姿勢(正面から優しく話すなど)を取り入れている。
認知症ケアに特化した知識普及の重要性を認識しており、ユマニチュードの効果的な活用方法については、先行事例を研究し、市としてどのように普及を進めるか検討していく。
■ 認知症ピアサポート環境の整備について
認知症の人やその家族が、診断後の早い段階で同じ経験を持つ人々と情報共有できるピアサポート環境の重要性を指摘した。
市内には15箇所の認知症カフェがあるが、参加者が少なく、当事者や家族が参加しにくい心理的ハードルがあるのではないかと推測される。
地域と繋がっていない人や働く家族のために、インターネットを活用した交流の場など、さらなる取り組みが必要だと述べた。
■ 市の現状と課題
現在、市にはピアサポートに特化した仕組みはない。
認知症カフェが情報交換の場となっているが、運営は地域団体の自発的な活動に委ねられている。市は直接指導はしないが、認知症地域支援推進員を通じて情報提供などの支援を継続していく。
特に若年性認知症の人にとってピアサポートは重要であり、当事者の意見を尊重しながら必要な支援策を検討する必要がある。
今後、周知方法を継続的に検討し、より参加しやすい取り組み(夜間活動など)も検討していく必要がある。
参照:川西市(つながる・ささえる)

■ 所感
【きょうだい児】
きょうだい児という言葉は、1990年頃からあったそうです。正直知りませんでしたし、パッと聞いて意味がわかりにくい言葉だなという印象もあります。
このような障害者支援というものは、市のマターにすべきじゃないと思いますね。地域で支援に差があるべきものではないと思うので、試験的なものを除いては国費で対応し、平準化すべきだと思います。
【認知症の対応】
ユマニチュードは、質疑を聴きながら調べていましたら、デキる介護士がよくされていることだなと感じました。
介護士の妻に聞いてみると、当然のように知っており、業界ではあたりまえとなっているようです。一方、介護者となった家族は、ユマニチュードのような技法を知る由もないし、家族だからこそ良くない対応となってしまう場合も考えられます。そのような教育や啓発をする「フックワード」として有用だなと感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
ご意見・ご感想はこちらまで↓
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
各種SNSもフォローを宜しくお願いします。
エックス(旧ツイッター)
Facebook
インスタグラム
LINEオープンチャット(ニックネームで参加可能)
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>【同僚議員の一般質問】 「きょうだい児」支援と認知症対応「ユマニチュード」 【12月定例議会】