2025/11/11
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
学校給食の牛乳って、当たり前に出されるのもんやから、ご飯に合わずとも飲まなきゃならんものとして付いてますよね。でも、本当に健康に良いのだろうか。

戦後、タンパク質やカルシウム不足を補うために推奨された牛乳ですが、多々問題がありそうです。
なぜ“牛乳ありき”なのか。本当に子どものためになっているのか。
科学的なエビデンスにもとづいて、改めて考えてみます。
■ ハーバード大学公衆衛生大学院
ホームページに、栄養源としての乳製品について書かれています。その結論には、”牛乳に含まれる栄養素は他の食品にも含まれているため、子供の正常な成長と発達、そして骨折などの健康状態の予防にとっても、牛乳は必須の食品ではありません。”とあります。
摂らないとダメというものではないというのが、学術的な結論でしょうか。
参照:Harvard T.H. Chan School of Public Health
■ 牛乳を飲むほどに骨折
1946年から2021年12月までに発表された研究を併せて解析しました。結果、486,950人の成人と15,320件の骨折を対象とした13件の研究が見つかり、牛乳の摂取は、400 g/日まで大腿骨近位部骨折リスクと関連していたことがわかりました。
つまり、牛乳を飲むの人の方が骨折が多かったというデータです。

参照:Dairy intake and risk of hip fracture in prospective cohort studies: non-linear algorithmic dose-response analysis in 486 950 adults
参照:牛乳に飲むほど骨折が増える?ヨーグルトやチーズは?
13件の研究のうち、対象が日本人の研究が1つだけ含まれていました。こちらは、牛乳を飲んでいる方の方が、少し骨折が少なかったとされています。
参照:Risk factors for hip fracture in a Japanese cohort
症例数が多い研究なのですが、大きな規模の試験結果に全体が引っ張られている形であり、明確な差異や因果関係があるとまでは強く言えません。また、牛乳を飲む人ほど体育会系が多く、骨折リスクが高かったという見方もできます。つまり交絡因子が多いということです。
しかし、その逆も然り。本当に牛乳が骨折に対して効果的であるかは、実は明確ではありません。
■ 前立腺がんのリスク
World Cancer Research Fund(リンク)に次のような記載があります。
・乳製品は前立腺がんのリスクを高める可能性
・カルシウムは前立腺がんのリスクを高める可能性
なお、これらのリスクは、肥満・遺伝・高身長などの原因に比べると小さいと書かれています。
他のがん種、例えば乳がんなどでは、明確にリスクを高めるという報告がないものの、がんを抑制するという報告もありません。
原因は、牛乳中に含まれるIGF-1(インスリン成長因子)とされており、数々の研究報告があります。日本の乳牛には少ないとは言われているものの、まったく無関係ですとは言えません。
■ マグネシウムとの関係
私が重要だと思ったのが、マグネシウムとのバランスです。カルシウム対マグネシウム(Ca:Mg)は、2:1程度が理想とされています。
アメリカの研究論文によれば、”マグネシウム摂取量が少なく、カルシウム摂取量が多いことが、心血管疾患やメタボリックシンドロームなどの複数の慢性疾患、一部の癌(大腸癌、前立腺癌、食道癌)、そして全死亡率のリスク増加と関連付けられている。
食事中のCa:Mg比が高い場合(2.60超)は体内のマグネシウム状態に影響を及ぼす可能性。そのため、Ca:Mg比1.70~2.60が最適な範囲として提案されています。”とあります。
参照:Perspective: Characterization of Dietary Supplements Containing Calcium and Magnesium and Their Respective Ratio-Is a Rising Ratio a Cause for Concern?
ただ、現在のアメリカの子供のカルシウム・マグネシウム推奨摂取量もあまりバランスが良いことになっていません。

一方、日本の学校給食基準では、カルシウムの比率が多めとなっています。
牛乳だけみれば、カルシウム:マグネシウムは、10:1程度となります。


カルシウムが不足しているからと言う理由でしょうけど、牛乳だけ飲んでマグネシウムが豊富なおかずを残したら、よりカルシウムに偏ることになります。
血中カルシウム濃度が高くなれば、マグネシウムの吸収抑制を起こし、さらに悪化します。
参照:無機質と内分泌疾患
マグネシウムがなければ、カルシウムがいくらあっても肝心の骨を作ることができないのです。
参照:マグネシウムを含む食品摂取の推奨が骨・筋組織の形成・維持のために有効である
数値上のバランスが取れていても、体内ではバランスが大きく乱れている可能性があります。つまり、カルシウム過多の状態に陥っているということです。
もちろん、牛乳だけが理由とは言いませんが、ご覧のとおり、子どもの骨折は増加し続けているのです。

なんだか牛乳の増えても骨折は減るどころか増えていますよね…。
■ やっぱり牛乳はいらないのでは?
これらの理由より、牛乳は本当に健康のため、乳糖不耐症という多くが日本人のお腹と合わないものであるのに、それを我慢してまで飲用する必要があるのだろうか。むしろマグネシウムとのバランスが重要なのではないでしょうか。
川西市の学校給食でも必ずある牛乳は、1食あたり75円もします。小学校給食の24%、中学校給食の22%を占めます。
それだけの価値が本当にあるのでしょうか。

なお、これら述べた懸念は、J-milk(リンク)という牛乳絶対主義のところが、強く反論しています。
しかし、骨折数の増加や、自閉症などの精神疾患の増加もあります。ましてやマグネシウム不足にはなっていない、というのは、明確なエビデンスはありません。なのに、”まずありえない”と主張しています。

そりゃ、牛乳の販売が懸かっているから命がけですよね。
牛乳は嗜好品。それでいいんじゃないかな。
カルシウムは切り干し大根からでも十分に取れますし、白米ではなく、玄米もしくは栄養を残した加工米にすれば、不足している栄養素を補えます。20%以上も材料費を使っているだから、牛乳をお茶にして、もう1品おかずを増やしてあげれば良いのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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