2025/10/18
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
またしても、珍妙な「代替食品」が登場しました。その名も――CO₂バター。
動物も植物も使わず、二酸化炭素や水素から“人工的に作り出されたバター”だそうです。
これを「サステナブル」「未来の食」として売り出すあたり、まさに“意識高い系”の極致ですね。
絶対押し付けないでね。どうぞどうぞ。
参照:米SavorがCO₂や水素から作られたバターを発売、ミシュランの星付きレストランで展開へ
参照:Savor Launches Butter Made Without Agriculture, Showcasing the First of its Revolutionary Sustainable Fats
■ 実用レベルに達している?
2022年から代替脂肪の開発を進めてきたSavorは、動物も植物も使わず生産されたバターの正式な発売に先立ち、ニューヨークとサンフランシスコでディナーイベントを開催しました。
この脂肪成分は、排出源からピンポイントで回収したCO₂、水素、メタンを用いる熱化学的プロセスによって分子レベルで構造化されているそうです。下記写真は実際に二酸化炭素から作られたバターです。キャプションには次のようにあります。
”化石燃料から作られたバター。本当に美味しいですよ。この色はβ-カロチンによるものです。合成油脂自体は白いので、人々は黄色っぽいバターを好むことがわかったからです。”➡おそらくバター香料も添加されているのではないかと思われます。

Savor社は、すでに製造方法に関する特許を取得しており、FDA(食品医薬品局)のGRAS(一般的に安全と認められる)認定を取得し、米国市場での合法的な販売が可能になったと報じています。
参照:Patents Assigned to Savor Foods Limited
■ バター成分とは?
そもそもバターの主成分は、トリグリセリド(トリアシルグリセロール:TAG)です。

TAGの脂肪酸部分には、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸、その中でトランス脂肪酸・シス脂肪酸など様々なものが結合します。バターで多いのが、パルミチン酸という脂肪酸です。

バターもマーガリンも、トリアシルグリセロール(油)が集まったもので、“水滴が油中に分散する”水中油型(W/O)です。そのため、冷えると個体となるのです。

マーガリンは、植物油由来のため、パーム油を使えばパルミチン酸が、大豆油ならばオレイン酸やリノール酸がメイン脂肪酸となります。そして香りづけはジアセチルを中心としたバター香料が使用されています。したがって、過去には「人造バター」という名前で販売されていました。

CO₂とH₂等を出発物質に、触媒反応で炭化水素→脂肪酸→TAGへ合成した“油脂”がCO2バターの正体です。
■ ぜひ意識の高い人はどうぞ
どのように製造されるかはネットからでは探せませんでしたが、特許情報などから触媒を通じた熱化学反応と考えられます。
カリフォルニア州と言えばアメリカ民主党が強い地域でもありますし、ホワイトカラーの州というイメージがありますね。クライメートテック投資が多く、培養肉開発など積極的に開発していますし、それらがステータスと勘違いしている考えている方々が多いので、おあつらえ向きの商品ですね。


どうぞどうぞ、私たち一般市民は牛乳を使った従来の風味豊かなバターを食べますので、意識高い系の方々は、ぜひCO2バターを積極的に摂取いただきますようお願いします。私たちは引き続き、自然の恵みを味わわせていただきましょう。
絶対押し付けないでくださいね。
勝手に開発してくれる分には何の文句もありませんが、勝手に混ぜたりするのは絶対やめていただきたいですね。
参照:普通のバターの作り方
参照:マーガリンの作り方
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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