2025/9/6
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
本日は、第29回市政報告会と、その後に参政党第6支部の総会がありました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
質疑の中で「前橋スタディ」の話題がありました。その場では十分にお答えできなかったので、ここで整理してお話しします。

■ 質疑にて
最近報告されたインフルエンザワクチンの有効性評価について説明した際、「前橋スタディ(レポート)」が話題に上がりました。
小児ワクチンが「強制」から「任意接種」へと移行するきっかけとなった研究という認識であり、高齢者対象のインフルエンザワクチンの話題だったので、その場では詳しく触れませんでした。あらためて整理しましたのでご紹介します。
■ 前橋スタディとは
1979年ごろ、小児インフルエンザワクチンの集団接種によりけいれんが発症した事例を受け、全国的には「強制」だった学校での集団接種を、群馬県の前橋市と安中市は中止しました(※気骨ある対応ですよね。新型コロナの時はどうだったのでしょうか)。
その結果を、集団接種を継続していた隣接市(高崎市・桐生市・伊勢崎市)と比較研究したのが「前橋スタディ」です。

【結果】
対象自治体
集団接種中止:前橋市・安中市
集団接種継続:高崎市・桐生市・伊勢崎市
観察期間
約2か月(1985年・1986年)
調査方法
「37℃以上の発熱が2日間以上」または「3日間欠席」という条件で調査
ワクチン接種率
前橋・安中:ほぼ0%
高崎・桐生・伊勢崎:80%以上
予防効果
えー!まさかの、両群で有意な差は見られませんでした。
「まったく意味がないじゃん!」という結果が社会に大きな影響を与え、1994年の予防接種法改正(集団接種中止)へとつながったのです。

■ 批判について
「前橋スタディ」は現実社会に即したアウトカムを示しましたが、
・ランダム化がされていない
・欠席日数という粗い基準
・高齢者には関係ない
といった批判も多くあります。
一方で、2013年時点で前橋市医師会は次のようにコメントしています。
現在はわかりませんが、当時の矜持を持った医師らしいコメント

これを契機に「高齢者には有効」という方向に変貌していったともいえます。

ただし!!それでも期待された効果が十分に示されていないことは、以前のブログ記事でも指摘しました。
参照:意味があるのか?インフルエンザワクチン 【税金の使い道を考えませんか?】
■ 私の考え
インフルエンザ予防接種への市の補助をゼロにしちゃえ(生活保護などは国からお金がくるので無料)というのが私の本音ですが、妥協案としては一律の補助ではなく、層別にカスタマイズする政策です。
私個人の本音を言えば、インフルエンザ予防接種への市の補助金は全面廃止がよいと思います(生活保護世帯などは国からの補助で無料)。
ただ政治ですので、妥協案としては、一律補助ではなく年齢などで層別にカスタマイズする政策を提案したいです。
例えば東京新宿区や中央区では以下のように、一律ではなく年齢に応じた助成制度を採用しています。

技術的には可能ということです。ただし、これでは対象が広すぎるため、私はさらに絞り込んだ制度設計を提案したいと考えています。

こうすれば市の財政負担は半分程度に抑えられると目算しています。
ところが川西市は、阪神地区6市1町で自己負担額を統一する方針を取っています。市民にとっては「一律サービス」で利便性がある一方、市財政にとっては大きな負担であり足枷となっています。
【6市1町の高齢化率】
令和7年2月時点のデータでは、川西市は2番目に高齢化が進んでいる市です。西宮市と比べると高齢者数が1.3倍も多いのです。一律制度を続ければ、川西市だけ負担が重くなるのは明らか。そろそろ見直すべき時期ではないでしょうか。

目の前に財源があるのに手を付けず、市民サービスを削減するのは本末転倒な気がします。
来週の一般質問で、この件を提案してみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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