長田 たくや ブログ

EV大国ノルウェーの政治的な地殻変動 【うらやましいか?】

2025/9/3

こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
電気自動車(EV)は「環境に良い」と長年言われてきましたが(いわば“洗脳”されてきたのですが)、ノルウェーでは新車購入の97%がEV(PHEV含む)にまで達したそうです。

なぜここまで普及したのでしょうか。


■ 地形的な問題
ノルウェーでは長距離移動は主に飛行機。車は街乗りが中心となるため、長距離走行のニーズが少なく、EVでも不便を感じにくい環境があります。確かに、細長い国土のほとんどが山地ですね(人口:557万人)。

引用:topographic-map

■ 優遇政策
EVに税金をかけない無税状態とし、「高速道路代無料」「バスレーン走行可」「駐車場無料」「フェリー割引」など、あらゆる優遇策を導入しました。結果として「EVしか買えない状況」をつくったと言う方が正しいでしょう。

引用:ノルウェーで電気自動車が急速に普及した本当の理由(プレジデント)

■ 充電問題
普及が急速すぎて、急速充電施設が追いつかず“充電渋滞”が発生。これに対応するため、国を挙げて充電スポットを大量に整備しました。それでも休日には3時間待ちなど発生しているようです。

引用:海外事例研究 | ノルウェー:世界最速で「EV化した国」(ジェトラ)

■ 石油輸出国
ここからがお笑いです。

「環境ガー!温暖化ガー!!」と言いつつ、ノルウェーは石油・ガスを大量輸出している国です。外貨収入があるからこそ、EV優遇策に予算(全体の約2%)をぶっこめるわけです。
それなら輸出せずに自国で消費した方が、輸送にかかるCO2も出ないのにね。でもノルウェーは二酸化炭素を出さないため水力発電がメインですから(苦笑)…

ノルウェーの石油・ガス生産量は日量400万バレルで、日本の石油消費量とほぼ同規模。
つまり国外でCO₂を排出させ、自称「環境先進国」を謳い、日本のおかしな有識者もそれを「すごいですぅ」と礼賛しているのです。

引用:「EV先進国」ノルウェーを支えているのは"北海油田"という矛盾(キャノングローバル)

ノルウェーではCO₂が国境で止まってくれるようです(笑)

■ 財政難と不公平
当然、このような仕組みは長続きせず、財政難や不公平感から反対運動が激化。2021年の選挙で保守党から労働党に政権交代しました。

石油開発はどちらの政権も継続するという現実路線ですが、EVへの優遇は縮小され、税金や高速道路代の免除も段階的に廃止されつつあります。
➡化石燃料を廃止せよという極端な政党(緑の党)は支持が減りも増えもせず、一定のアレな人たちがいるようですね…

■ 環境に負荷をかけ続けている
EVのバッテリー製造にはリチウムやコバルトといったレアメタルが必要で、採掘には重機や大量のエネルギーを消費します。さらに車体重量もガソリン車より重く、鉄材使用量も増えます。まさに木を見て森を見ず。

ある試算では「ノルウェーは、EVで1トンのCO₂を削減するための優遇費用を賄うために、100バレル以上の石油(約40トンCO₂)を輸出する必要がある」とされます。
➡アホすぎるぅ
参照:Norway: Record Oil & Gas Export Revenue in 2021! How Else Could They Have Funded Massive EV Subsidies?

■ さらにタイヤの問題
EVはガソリン車よりも重い重量と高いトルクからタイヤ摩耗が激しく、粉じんが増えることが指摘されています。特に大量に設置されたEV充電器の冷却ファンが粉じんを舞い上げやすく、健康被害が懸念されているのです。

英国調査では、タイヤ摩耗による粒子汚染はガソリン車の排ガス粒子の1850倍との報告もあり、PM2.5未満の超微細粒子が肺に入るリスクが指摘されています。つまり、EVは空気を汚してしまっているのです…。
参照:電気自動車は本当にエコ?「バッテリーの製造と廃棄」

■ 第3勢力の台頭
こうした状況の中、まっとうなことを主張すると脊髄反射的に「極右」とレッテルを貼られる進歩党が急伸しています。
参照:なぜ北欧ノルウェーで極右政党の人気が高まっているのか

引用:Hvordan ville Norge stemt?

彼らは「小さな政府・低い税金・厳格な移民政策・EV優遇反対」を掲げて支持を拡大しています。
ヨーロッパではもはや「極右」か否かではなく、文化・生活・安全を守るか否かということが”普通”の国民にとって喫緊の課題なのよ。

ノルウェーの政治も地殻変動が起こっていますね。


EVは見た目も綺麗だし、内装もシンプルで良いのですが、「環境に良い」という宣伝文句はやはり誇張だと感じます。
とはいえ街乗り用なら便利そうですし、実際にフィアット500eなどはデザイン的にも魅力的で、ちょっと欲しくなる気持ちもわかります。

過激な環境団体が多いヨーロッパ。政治をするのも大変なのでしょうけど、環境問題を原子力推進の方便に使われたり、さんざん便利使いしてきたツケが回ってきているのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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著者

長田 たくや

長田 たくや

選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
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川西市議会議員選挙

肩書 参政党の市議会議員で薬剤師でもあります
党派・会派 参政党

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