2025/7/29
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
夏は緑があふれて暑いながらも、気持ちの良い季節です。しかし、やっぱり問題は「虫」。特に蚊は、羽音からして不快感がありますし、刺された後も面倒ですよね。
今回はそんな「蚊」のお話しです。
■ 刺されても痛くないメカニズム
蚊には気づかないうちに刺されていますよね。これは、蚊が刺すと同時に「血が固まりにくくする成分」や「痛みを抑える成分」を注入しているためです。この痛みを抑える成分には「シアロルフィン」というタンパク質が関与していることが知られています。

ちなみに、蚊の針は1本ではなく6本組です。
2本が皮膚を切り裂き、2本が固定、1本が血管を探して吸い取り、1本が唾液成分を注入するのです。
(怖っ><)
■ 痛みのメカニズム
痛みが伝わるメカニズムには、「TRPV1」という受容体が関与しています。これは、トウガラシの成分(カプサイシン)が反応することで知られています。ちなみに、ワサビの成分には「TRPA1」が関係しています。

シアロルフィンは、このTRPV1への反応を抑制する作用を持っています。
なお、蚊の唾液を加熱するとタンパク質が変性して、TRPV1への影響も小さくなることがわかっています。
■ タンパク質へのアレルギー反応
刺された後に赤く腫れるのは、唾液中のタンパク質に対するアレルギー反応が原因です。体内では「ヒスタミン」という物質が肥満細胞から放出され、血管を拡張させることで”赤み”が現れ、血漿が漏れ出ることで”腫れ”が生じます。
また、神経線維を刺激されることで”かゆみ”として脳に伝わります。

ヒスタミンが関与しているので、抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン)やステロイド(抗炎症)の塗り薬を使用します。
■ 掻くと気持ちが良い理由
ヒスタミンによって引き起こされた”かゆみ”は、爪で掻くことで生じる”軽い痛み”によって一時的にカバーされます。また、かゆい部分を掻くことによって感じる”気持ち良さ”は、脳の「報酬系」と呼ばれる部位(中脳や線条体)が刺激されることによるものです。
しかし、掻きすぎると、皮膚内の肥満細胞がさらにヒスタミンを放出し、かゆみが増すという悪循環になるのです。

■ 冷やすことが有効な理由
虫刺されには、「冷やすこと」が有効です。血管を広げて炎症を起こすため、血管を収縮させるために冷やすことが有効なのです。
■ 傷口をなめるのは理由があった
蚊の唾液だけが特別なのではありません。実は、人間や動物の唾液にも痛みや炎症を抑える成分が含まれているのです。
たとえば、2006年にフランスでの研究により、ヒトの唾液から「オピオルフィン」という鎮痛成分が発見されました。動物実験では、モルヒネの最大6倍の鎮痛効果が確認されています。
また、唾液中の「ヒスタチン」というタンパク質は、抗細菌・抗真菌活性を持ち、傷をふさぐ働きがあることが知られています。動物が怪我をした時にペロペロ舐める行為は、理にかなっているのがわかります。

■ 蚊の存在意義
「蚊なんて、いなくてもええやろ」と思いませんか?実は、自然界での役割もあるそうです。
血を吸うのはメスの蚊だけで、オスは花の蜜を吸って生きており、一部の植物の受粉を助けていることもわかっています(北米のラン科植物など)。蚊の幼虫(ボウフラ)は、メダカなどの小魚たちの餌となり、さらに池や田んぼでの水質浄化にも寄与しています。
つまり、蚊は“ただの鬱陶しいヤツ”だけではなく、生態系の一部としての役割をしっかり持っているのです。
でもでも、やっぱ嫌ですよね~
遺伝子操作をされて、針がふにゃふにゃになった蚊の動画、あれかわいそうですよね。ぜひ探してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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