2025/7/26
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
目先の人間の都合を押し通すと大変なことになっちゃったという例を紹介します。
■ 中国:大躍進政策
中華人民共和国、毛沢東が指導者だったころのお話です。
中国共産党の党内主導権を得た毛沢東の指導のもと、1958年5月から1961年1月までのあいだ、農作物と鉄鋼製品の増産命令が発せられました。
■ 中国:四害駆除運動
大躍進政策の1つが「四害(ハエ・蚊・ネズミ・スズメ)」を駆除する運動です。特にスズメは農作物を食い荒らすとして最大のターゲットとなりました。

単に駆除するといっても、やっていることは凄まじいようで、政府機関や学校でスズメの死骸を提出させ、優秀なところには名誉的報酬が与えられたそうです。巣や卵を破壊することや、フライパンなどで騒音を出して、スズメを木に休ませないようにしたようです。
大使館など、治外法権になっているところにスズメが逃げ込みましたが、それさえも追い詰めようと民衆が取り囲んだそうです。
■ スズメの怨念
スズメを徹底的に駆除した結果、なんと農作物に害虫が大量発生してしまいました。虫を食べるスズメを駆除してしまったからです。農作物は大打撃を受けました。一部の良識がある人々の訴えで、1960年にスズメの駆除運動は改められたそうですが…時すでに遅し。
さらに農業技術においては、ソ連のスターリンに重用されたトロフィム・ルイセンコ(農学者)の「とんでも理論」を採用してしまい、さらに農業生産が落ちることになりました。
大躍進政策では鋼鉄製品の増産も推進しており、生産量をあげた地域は共産党本部に高く評価されました。そのため、地域の共産党幹部は、好評価のためにウソの数字を報告したり、原料不足のため農機具を回収するなど滅茶苦茶なことをしました。
それらの結果、1500万人とも、最大4500万人とも言われる餓死者を出す結果となりました。
■ スズメを輸入
四害の対象は、スズメからゴキブリに変更されました。結局、ソ連からスズメを輸入することで解決したそうです。人間が生態系のバランスを無視した例ですね。
■ あらたな四害
2007年の中国全人代(日本でいう国会のようなもの)では、北京五輪の開催までに撲滅すべき「新四害」として、「喫煙、路上へのツバ吐き、列への割り込み、大声でののしる行為」が挙げられたそうです。
私も15年前くらいでしょうか、中国・北京に行ったことがあるのですが、「路上へのツバ吐き」はとても印象深いです。北京の空気はひどくて、太陽もかすむくらいでした。確かに喉がしんどいなぁと思ったのですが、小さい子供まで、「かっ~ッ、ペッ!!」と大人と同じようなことをしていたのです。それが本当に日常的な光景でした。
今は改善されたのかは不明ですが、「列への割り込み、大声でののしる行為」ってまだやってますよね…。そう簡単に人間の価値観や癖は改まるものではありません。
日本人だってツバ吐く人はいるし、マナーが悪い人もいます。それを普通ととらえるか、不快なものと捉えるか、それが治安につながるのかなとも考えたりします。日本はタンチョウの住む釧路湿原を、SDGsの名の元でメチャクチャにしています。四害駆除の歴史を知ることで、独善的な行為がもたらす結果を考えるきっかけにしてほしいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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