長田 たくや ブログ

【農水大臣交代】 JAのお金が外国に流れるってどういう意味?

2025/5/26

こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
今日は「JAのお金が外国に流れるって何?」というお話をします。

農水大臣が小泉進次郎氏となってザワザワ…としていますね(リンク)。
自民党の県大会で、「お米は買ったことがない」と発言した江藤元農水大臣が辞任・更迭となりました。後任に、小泉進次郎氏が起用されたのですが、よくよく考えると、大臣辞任に値する発言だったのか疑問です。このタイミングでの人事異動には何か意図があるのでは?と勘ぐってもしまいます。

【お話しの流れ】
・農協とは
・お金が流れるとは
・食料安全保障


■農協(JA)とは
そもそも、農協(農業協同組合 JA:Japan Agricultural Cooperatives)というのは、一般サラリーマンからしたらあまり馴染みもなくて、テレビから「JAきょうさい♪」や「JAバンク!大阪!」みたいなフレーズがあったなぁと頭によぎる程度です。
農協というと、作物の販売をするイメージがありますが、それだけはありません。
経済事業農産物の販売、営農資材(農薬・肥料など)や生活物資の供給
信用事業事業・生活に必要な資金の貸付けや貯金の受入れ
共済事業生活に必要な共済(生命保険・損害保険)の提供

農協が窓口となって3つの事業を展開していますが、それを支えるバックの組織があります。
経済事業全国農業協同組合連合会(全農)
信用事業農林中央金庫(農林中金)
共済事業全国共済農業協同組合連合会(全共連)

こんな基礎的なことを・・・と思う方もおられるかもしれませんが、普通の人はよくわかっていないと思います(私だけかな・・・)

■ JAバンク
農協の信用事業が「JAバンク」であり、銀行と近い機能を持っています。
・普通預金、定期預金、当座預金がある
・ATMや通帳がある
・農協の窓口で振込や出金もできる
・住宅ローン、マイカーローン、農業資金の貸付など
・農業従事者以外でも口座開設は可能

農家の方々が農協に加入し、
農家のお金 → 貯金(JAバンク)→ 地域農業や組合員への融資・運用 → 地域への還元
という循環構造が基本となります。その資金は、なんと”100兆円”を超えるのです。

■ 郵政民営化
郵便貯金にも同じような循環構造がありましたが、族議員、無駄な公共事業、競争の妨げ、天下りの温床などの負の側面がクローズアップされました。そこに市場原理主義(民間活力や競争、効率性を重視し、公的組織や地域独占を見直す考え方)を導入し、「改革なくして成長なし」ということで、郵政民営化が行われました。

その結果、簡保(郵政グループの保険)や郵便貯金のお金(国民資産)が、海外の投資家(ブラックロック等)によって運用されるようになりました。つまり日本人で回していたお金が、海外投資家に渡ったことを意味しています。
それをやったのが小泉純一郎元総理であり、そのご子息が農水大臣となったことで「リスク」がよぎっているのです。

■ 食料安全保障とリスク
ここで、以下のような懸念が生まれています。
JAの運用先が自由化 → 外資ファンドに委託(利益が海外に)
JAの信用事業の一部を上場 → 株主に外資が入る
農地を企業に貸しやすくする → 外資の参入

JAは巨大な組織であり、問題点も指摘されています。しかし、それだけを強調した報道によって、現在の米騒動の責任をJAだけに負わせ、安易に解体論へ進むのは慎重にすべきです。

食料政策は、国民が生きるための基礎です。言い換えれば、食料は命に直結するものであり、安易な競争原理は大きすぎるリスクがあると感じます。

参照:農協について(令和7年)

■ JA共済と「共同元受け」方式について
農協と全共連の「共同元受け方式」により事業を実施している点についてです。
これは窓口となっている農協と、そのバックにいる全共連(JA共済)が共に責任を負う形式で請け負うことです。
具体的には、利用者(農家さんや地域住民)は地域や県のJAとやり取りします。一方、「全国連」(JA共済)は東京にある大規模な組織で、経営や資金の管理・商品設計などの中枢を担っています。

共同元受けでは、権限が双方にあるため、普段やり取りしている地域のJAも権限を持って対応でき、迅速な対応が可能となります。しかしながら、業務上の権限が複数の組織に分散していることから、煩雑さや非効率性を指摘する声もあるようで、JA改革案には「共同元受けから全国連への権限一元化」を求める意見もあるようです。

もし権限が一元化されれば、地元のJAは単なる窓口業務に限定され、JA共済が資金運用を単独で決めることになります。これにより外資の参入リスクが高まる可能性も考えられます。一元化が必ずしも悪いわけではありませんが、効率化という点では、IT技術やDX化が解決する部分もあるやもしれません。JAバンクと同様に、警戒すべきは外資参入による食料安全保障への影響だと考えます。


以上、あまり馴染みのないであろう農協について書いてみました。実務に携わっているわけでもなく、あくまで概要となっています。現実的なお話がありましたらぜひご教示いただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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著者

長田 たくや

長田 たくや

選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
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肩書 参政党の市議会議員で薬剤師でもあります
党派・会派 参政党

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