2025/3/10
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
そろそろ来ましたねぇ、花粉!怖いし嫌い!パフォーマンスが著しく落ちる時期ですね…
さて、今日は家計調査を見てみましょうか(統計局ホームページ/家計調査)。
■ 家計調査(二人以上の世帯)
下のグラフは、統計局からダウンロードできるデータシートを使ってグラフを作ってみました。家計調査は、2008~2023年度の結果を示します。データは年度別の月平均消費額をみています。
左図は、総消費に対する各項目の消費と、右図が2008年をゼロとして消費の増減割合をプロットしました。

2020年のコロナ禍がモロに影響していますね。
各項目の中で、モリモリ増えているのが”食料”の項目。食料支出/総消費支出=エンゲル係数となります。エンゲル係数が増加している一方で、「その他」の項目が金額的にかなり減っていますね。
増減の”割合”で見てみますと、大きく減少しているのが「被服・履物」費です。要は、着るものに使うお金を食料に回しているのがわかりますね。それでは、金額が大きく減っている「その他」の詳細を見てみましょう。
■ その他支出の詳細
その他には、「諸経費」「こづかい」「交際費」「仕送り金」の項目があります。

悲しいですね。「おこづかい」が特に減少してる!(-60%泣ヒドイ)。
コロナ禍にて、ガクっと下がった「交際費」もかなり下がっていますね。この「交際費」は、さらに細目があります。

金額的な下がり幅が最も大きいのが「贈与金」でした。冠婚葬祭やお年玉でしょうか。
食料品などの必要経費が増加し、娯楽やプレゼントなどに回せなくなっている現実が見えてきます。
■ 通信費はどうか?
交通・通信費が一緒になっているのですが、なんとなく通信費って高くなっているんじゃないか?と思い、項目を分けて確認してみました。

う~ん、通信費は増えてはいますが、そこまでではありませんね。
チャリ(自転車)は、安いため絶対値は一見フラットに見えますが、増減割合をみたら年々着実に高くなっていますね。電動アシスト自転車がメインとなったのもあると思います。
「交通費」は公共交通を指しますが、コロナ禍での変化はやはりえぐいですね。でも、回復傾向を示し、現状まで復帰しそうな感じですね。通信費のきれいなプロットに、なぜか恣意的な値段設定を感じちゃいます・・・
■ 世帯種別のエンゲル係数
家計調査の詳細は、2人以上の世帯の調査結果になるのですが、エンゲル係数は、総世帯や単身世帯も確認することができます。

比べてみますと2人以上の世帯には、高齢者夫婦なども含まれており、エンゲル係数は高くなる傾向があります。
逆に単身世帯は、外食依存が大きいのか食費を減らすなどコントロールがしやすく、そこまでの増加はありません。世帯の種類によってもエンゲル係数の変動幅が異なるのと、その差が大きくなってきています。
■ 食料品の細目
エンゲル係数の元になっている食料品の消費支出額について、2008年をゼロとした食料品の各細目の増減割合をグラフ化しました。

【穀物】
小麦製品の購入費が増加しているのに、お米だけはだだ下がりです。24年度にはお米の値段も上がっているため、エンゲル係数の増加が予測できます。小麦の値上がりは、ウクライナ戦争の影響でしょうね。日本人のお米離れも心配です。
【お魚】
魚(生鮮食品)の割合が下がっています。家庭で魚を料理することが減っているものと考えられます。加工品は増加しているので、魚が嫌いなわけではないのでしょう。気持ちはわかります。
【野菜】
野菜は、生鮮食品として購入することが多いと思います。野菜の値上がりがダイレクトに影響してそうです。
【お肉】
肉の需要が高いことがわかります。値上がりも影響しているとは思いますが、やはり料理する側からしたら魚よりは料理が手早くできるため人気がありますよね。

【果物】
果物加工品ってゼリーとかジュースですかね…。この加工品の割合増加は良くわかりませんが1.4倍ですよ。なぜでしょうか?
【菓子類・調理済み食品】
菓子類は値上がりしている印象にないし、加工食品もどうかわからないけど、どうなんでしょう?相対的に購入量が増えているだけなのかな。
【油脂・調味料】
油も値上がりしているのかな。そのあたり妻が買ってくれているからよくわからない。良い油を選ぶ人達が増えている?うちの家のメインお塩は、けっこう良い塩を使っているので、エンゲル係数は高いと思います。
【飲み物】
全体的に値上がりしているんでしょうね。コロナ禍の時にお酒が増えているのがおもしろいですね。いわゆる宅飲みが増えた影響でしょうね。うちもそうだったなぁ。
【外食】
(一般外食)
コロナ禍の影響が怖いくらいにシャープなグラフを作っていますね。その後、すぐに回復していることから、外食は人間にとってとても重要なことがわかりますね。
(学校給食)
さて、学校給食です。家計負担額の割合が減少しているのは、おそらく給食無償化(税金化)で、ゼロという家庭が増えたことも影響しているのではないでしょうか。
また、国の”物価高騰対策費”を給食費にあてがっている自治体があるんじゃないかと思われます。川西市でも、今年度の3学期の給食費は無料としています。これも高騰対策費を用いています。
■ エンゲル係数の切り取り報道
エンゲル係数が過去に例がないぐらい増加している!のは正しいのですが、グラフの切り取りにも注意を払う必要があります。実は、昭和から2000年に向けては、年々食費に使用するお金(エンゲル係数)が減ってきていました。
車や家電、住宅などにお金をかけることができた。すなわち、だんだんと裕福になってきていたのでしょう。しかし、今は戦後間もない状態に回帰しているのでしょうか…?いずれにしろ必要経費がかさみ、文化的な楽しみにお金が回せなくなっているのは確かなようです。

興味がある方は、家計調査をダウンロードして、ぜひ考察してみてください^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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