2024/12/7
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
文部科学省の「部活動の地域移行」という方針があり、川西市では「(中学校の)部活動の社会移行」を導入検討しています。
市のQ&A
Q:「部活動の社会移行」と国が取り組む「部活動の地域移行」と何が違う?
A:同じ意味だが、部活動に代わる活動を支援していただける方々は、地域の団体に限らず、NPO団体や民間事業者など多岐にわたると想定している。そのため「部活動の社会移行」という名称を使用。
少子化と教員の働き方改革がその要因となっています。
部活動自体が教育の一環という考え方のもと、勤務時間外に対応していたようです。それではあまりに教員への負担があったと思うし、社会全体が教員に甘えていたんじゃないかと感じました。
市の考え方について紹介します。(資料リンク)
川西市の中学校部活の在籍人数です。野球など大人数でするような競技の人数が減ってきていますね。

部活動の意義を位置づけとして、以下を提示しています。
①生徒の文化・スポーツに親しむ機会の確保。
②自主的主体的な参加による活動を通じて、責任感・連帯感を涵養、自主性の育成に寄与。
③人間関係の構築。自己肯定感の向上、問題行動の抑制。信頼感・一体感の醸成。
部活動は学校の教育課程外の活動である。
(中学校学習指導要領(平成29年3月告示)第1章第5の1のウ 一部抜粋)
ウ 教育課程外の学校教育活動と教育課程の関連が図られるように留意するものとする。特に,生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵(かん)養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする
■ 全員顧問制
部活動の位置づけは時代によって変化してきました。

■ 部活動の変遷
・1951年からのクラブ活動は生徒が強制参加されず、生徒主体で運営するような組織であった。
・1969年からは、「必修クラブ」と「部活動」が併存した。
川西市だけではなく学校に所属する教職員全員が、校長の依頼を受けて、任意にいずれかの部活動の顧問を必ず担う。
参照:拡がる教員の部活指導義務 「全員顧問制度」の拡大とその背景に迫る

全員顧問制度の背景には、教員全員で負担を均等に分かち合いましょう、みんなで協力して部活動を運営していきましょうという考え方がある。
原則化の背景には、強制じゃないならばやりません!という、いわばまっとうな先生が増えてきたことによる対処として、強制的な措置をとってきたんじゃないか?と私は推測しました。
もちろん部活動の過熱という側面もあるでしょうけども、公立であれば、保護者から、地方自治体から、相当のプレッシャーがあったのではないかと推察します。あと給与も世界的にみたら低いこともあり、部活動は趣味でなければ負担でしかないでしょう。

生徒たちはどう思っているか。おおむね賛成しているようです。

生徒たちのニーズ。やりたい部活動が学校にはないというデータ。

教師のスキルと生徒のニーズがマッチしていないというデータ。

先生にとって部活動がストレスであるというデータ。
そりゃそうだよね…

中学校の部活は廃止となり、すべて地域移行となるわけですが、
場所が中学校であるものや、やりたいという教師は継続できるということを確認しています。

学校の教員→地域の指導者とあるが、”学校の教員”となる場合もあるようです。場所も部活動によっては学校のままですし。
メリット・デメリットは以下の通り。保護者にとって悩ましいところは、コストと送り迎えの点でしょうか。

実際に集まった部活動はこんな感じです。特に現存のクラブにはないものをピックアップ。

子どもニーズもおおむね良好ですし、そもそも教員の負担となっている以上、人材の確保にも影響が出ることでしょう。授業という本来の仕事の質も上がることを期待していますし、より幅広い視点、特に日本の国家観、歴史伝統をしっかり分かったうえで指導に活かしてほしいなと思います。
もちろん”反対”の保護者もいるわけですが、この記事(リンク)によれば、教員の長時間勤務、(ほぼ)無償活動、専門外・強制という事実を、保護者の7割が知っていながら反対するのはどうかなと思いますね。確かに教員を遅番・早番のシフト制にするなどの工夫もできるようですし、地域によっては担えるところがないという問題もあるでしょうけども、一律の最適解というのもないのかなとは思います(リンク)。
みなさんはどう思いますか?現時点では、私はこの件について、川西市がんばって!とエールを送る立場です。保護者の負担や、家計による子どもへの格差は許されないという風潮はありますが、理想と現実といった感じで限度があると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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