2026/8/2
【7月31日、松戸市庁舎整備検討委員会を傍聴しました】
7月31日、新庁舎整備検討委員会が開催されました。
多数の議員と市民の方が傍聴する中、
自治体組織、防災・危機管理、建築、公共建築、経済、自治会、子育て団体などの代表者が出席し、
松戸市長から
「新庁舎整備基本計画(現地建て替え)について
調査審議を行うため、委員会に諮問がなされました。
(諮問(しもん)とは、行政機関や有識者などの専門家に対して、特定の事項について意見や判断を求めることです。)
議論を聞きながら、改めて「もし新庁舎が新拠点ゾーンに建っていたら、どれほど大きなまちづくりの力になっただろう」と思いました。
現在の庁舎は老朽化が進み、建て替えは喫緊の課題です。
さらに、建設コストが高騰する中で、使える予算にも限りがあります。
しかし、限られた予算の中でまちを大きく動かそうとするのであれば、必ず整備しなければならない市役所を核として、新拠点ゾーンに公共機能や人の流れを集めていくという考え方は、非常に合理的だったのではないでしょうか。
予算が潤沢にあり、図書館をはじめとする公共施設も次々と建て替え、現地の市役所と複合化できるのであれば話は別ですが、現在の松戸市に、公共施設を次々と建てられる力はありません。
新拠点ゾーンは、庁舎だけを建てる場所ではなく、公共施設やみどり、市民が集まる機能などをつなぎ、そこから松戸駅周辺全体を変えていく「起爆剤」となる可能性を持った場所でした。
今回の委員会でも、庁舎がまちの中で孤立しないこと、公共施設との複合化、働き方の変化やDX、AIの進展を踏まえた柔軟な庁舎のあり方など、さまざまな視点が語られていました。
それを聞きながら、私は、6月議会で新庁舎整備に関する議案に反対した自分の問題意識は、やはり間違っていなかったと感じています。
動画は、6月議会で議案に反対討論をした際のものです。
反対したのは、現地建て替えそのものを否定したかったからではありません。
「松戸駅周辺をこれからどのようなまちにするのか」という大きな方向性が十分に示されないまま、庁舎の整備だけが先に進んでいくことに疑問があったからです。
松戸市長は選挙時、新庁舎について「ゼロベース」で見直すという姿勢を示しました。それによって、移転を望む人にも、現地建て替えを望む人にも、幅広く受け止められる政策であったと思います。
しかし、選挙が終わり、現地建て替えという方向を選んだ今は、もう「ゼロベース」だけでは足りません。
現地に建てるのであれば、この場所に市役所を残すことで、松戸駅東口をどう変えるのか。
市役所が建たなくなった新拠点ゾーンをどう活かすのか。
二つの場所をどうつなぎ、松戸駅周辺全体の価値を高めていくのか。
そこには、市長自身の考えが必要です。
専門家の意見を聞くことも、市民の声を聞くことも大切ですが、それらを聞いた上でどちらへ進むのかを決める「かじ取り」は、市長にしかできません。
限られた財源だからこそ、一つの公共投資から、できる限り大きなまちづくりの効果を生み出してほしい。
現地建て替えが決まった今だからこそ、「現地に建てて終わり」ではなく、そこから松戸のまちをどう育てるのか。
市長自身の言葉で、松戸市をどこへ導いていくのかを示していただきたかった。
***
私は、さまざまな行事やイベントに積極的に足を運ばれている松戸市長は、市民にとって遠い市政を身近に感じられる存在になっていると思います。一議員として、その行動力とご活動に感謝しています。
一方で、駅や地域に出向いて市民のみなさんの声を聞くことは、私たち議員にもできることです。
けれども、市長という立場でしかできないことがあります。
それは、市の進む方向を決めること。
首長は、いち市議会議員では到底会うことの叶わない中央省庁の官僚や、他自治体の首長や幹部の方と意見交換をすることもできますし、市政運営に直接活かすことができます。
その決断の理由と、目指すまちの姿を市民に示すことも、地方自治体の首長として広く知らせることができます。
市役所のさまざまな部署や立場の方々とも十分に話をし、賛成意見だけではなく、自分とは異なる考えにも耳を傾け、その一つひとつを吟味したうえで、市民にとって何が一番よいのかを考えることができます。
市長自身の言葉で、松戸市をどこへ導いていくのかを
直接市民に示していく、それこそが、市長にしかできない役割だと思います。
6月の反対討論は、このような思いから発言しました。
「市長」という松戸市で1人しか選ばれない大切な役割を
これからも十分に果たしていただきたいと思います。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>しぎはら まい (シギハラ マイ)>【7月31日、松戸市庁舎整備検討委員会を傍聴しました】7月31日、新庁舎整備検討委員会が開催さ...