野田 たけひろ ブログ
こんばんは…の時間なのか分かりませんが、滋賀県議会議員の野田武宏です。
私は3.11の際にボランティアに行き、現地で被災された方々と直接お話しした沢山のことが、今も強く心に残っています。災害をニュースの向こう側の出来事にせず、人ごとにしないためにも、可能なタイミングがあれば現場に足を運びたいと思っているので、先日もスケジュールを調整して、福井県へ災害ボランティアに行ってきました。
今回は浸水被害を受けた住宅の床下に入り、堆積した砂や砂利をかき出したり、掃除機で吸い取ったりした後、雑巾で拭き、サーキュレーターを入れて乾燥させ、消毒をする作業を行いました。
語れるほどの経験があるわけではないのですが、床下では基本的に寝転がった姿勢での作業が続きます。移動も簡単ではなく、ほふく前進のような形で少しずつ進んでいくこともあり、体力の消耗も激しいため、床上へ戻る回数もできるだけ減らしながら作業します。
床下がコンクリートの場合は、肘や膝が痛くなりますし、狭い場所なので腰や頭をぶつけることもあります。泥が乾いていれば砂ぼこりがかなり舞い、反対に乾いていなければ全身が泥だらけになるような作業で、容易ではありません。
住民の方からは、
「高齢になると床下には入れないのでありがたい」
「体型的に床下に入れないので助かる」
という声も聞きました。

ボランティアに参加している方はいても、床下まで潜って作業できる人は限られています。狭く暗いことも、その要因の一つかもしれません。もちろん、災害ボランティアには床下作業以外にもさまざまな役割があり、それぞれができることを担うことは大切です。一方で近年水害が増える中で、こうした作業を担える人手をどう確保するかは、一つの課題だと感じました。
また、現地の方から話を聞き、周辺を歩く中で気になったのが、氾濫した川の中にかなり前から多くの土砂が堆積していたということです。
もちろん、今回の被害と河川内の土砂との関係は専門的な検証が必要で、単純に結論づけることはできません。ただ、平時から土砂を取り除いていれば、被害を少しでも軽減できた可能性はなかったのか、という疑問は残りました。
地域の方だからこそ分かる川の変化や危険の兆候もあります。そうした情報が災害後だけではなく、平時から行政や議員に伝わり、必要な対応につながる仕組みをつくることも大切だと改めて思います。
そして今回、特に考えさせられたのが、災害ボランティアセンターを閉じる時期です。
運営側からは、この日でボランティアセンターを閉めると聞きました。一方、現場では「まだニーズがあるのに、今日で閉めるのには納得できない」という声も聞きました。
災害直後には多くのボランティアが集まっても、時間が経つにつれて人数は減っていきます。しかし、住宅の床下清掃や乾燥など、生活を取り戻すための作業はその後も続きます。
特に床下の作業は、掃除機やサーキュレーターを個人で手配することも含め、一人で対応することが難しい作業です。だからこそ、「一定期間が経ったから閉める」のではなく、地域にどれだけ支援ニーズが残っているのかを把握した上で、閉鎖や活動の縮小を判断することが必要ではないか。今回の活動を通じて、そう感じました。
滋賀県でも災害はいつ起こるか分かりません。被災した方が生活を取り戻すまで、行政、社会福祉協議会、地域、ボランティアがどう支えていくのか。今回現場で感じたことを、滋賀県の防災や災害ボランティアの受入体制を考える際にも生かしていきたいと思います。