2023/8/28
江戸川水閘門(いわゆる篠崎水門)の改築整備(金井たかしの「江戸川区情報」)(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る) 江戸川区議会議員・弁護士
2023年7月から8月にかけて、江戸川区に関係する水害対策について様々な視察やレクチャーを受ける機会がありました。その中で、水害対策だけではなく、江戸川区からの避難経路としての道路網の整備の一環にもなる江戸川水閘門の整備について内容を聞く機会がありました。そこで、今回は江戸川水閘門の改築について書いてみたいと思います。

江戸川水閘門は、旧江戸川を仕切る水門で、東京都江戸川区東篠崎町と千葉県市川市河原の間に位置します。この水門は、船が通るための閘門を併設しているため「水閘門」と呼ばれていますが、一般には単に江戸川水門、あるいは地元の地名をとって篠崎水門などと通称されています。
2023年4月12日付の建設通信新聞で「【24年度に江戸川水閘門着手、CIM活用で施工合理化】関東整備局」という記事が掲載されています。以下の内容が掲載されています。
国土交通省の関東地方整備局は、調査・設計費などを含め完成までの費用に約540億円を見込む江戸川水閘門の改築について、2024年度の工事着手を目指しています。
旧江戸川左岸にある現水門の下流部で改築する計画で、左岸に新閘門、右岸側に新水門(3門)を配置する予定となっています。現水門と現閘門は撤去するとともに現閘門周辺は埋め戻す予定です。
この建設通信新聞の記事では、水閘門の新しい完成後のイメージ図がわかりやすく掲載されています。
そして、この改築工事では、江戸川の治水力を高めつつ、さらに水閘門の上の自動車が通行可能となることが予定されています。河川管理施設として、緊急用河川敷道路(車道7.5m)、安全な歩行者通路(歩道2.0m)を確保するためにトータル9.5mで整備される予定です。
現在の江戸川水閘門は、1936年に着工し、43年に完成しました。竣工後約80年が経過し老朽化しており、ゲート操作に支障となる不具合も多発しています。洪水時にゲート操作が不能となった場合、せき上げにより上流の水位が上昇し、堤防決壊による氾濫の危険性が高まります。
このような背景から、江戸川下流部の治水機能確保対策として改築が行われることになりました。国土交通省の関東地方整備局による江戸川水閘門の改築については「江戸川下流部の治水機能確保対策 計画段階評価」に細かい説明がなされています。
この江戸川水閘門の改築は江戸川区の治水政策にとって極めて重要なものです。令和15年度完成予定ですが、江戸川区長や江戸川区議会などが国に対する要望を出すなどにより、できるだけ早い完成となるように努力し、また、期待したいと思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)
金井たかし(高志) 江戸川区議会議員・弁護士
(元 武蔵野大学法学部・大学院教授 元LINE(株)監査役)
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