2022/5/26
江戸川区「谷河内」(ヤゴウチ)の地名の由来(金井たかしの「江戸川区情報」)
私が以前住んでいた江戸川区の東部地区(瑞江・篠崎地区)で、「谷河内」(ヤゴウチ)という地名がありますが、江戸川区民の間では、谷河内といえば「谷河内テニスコート」が知られていると思います。私も20代の頃に数回利用したことがあります。そこで、この少し難しい読み方の「谷河内」という地名の由来について少し調べてみることにします。
インターネットで「谷河内」の地名の由来を調べても出てきませんでしたが、文献での記載を見つけることができました。まず、金子勤『東京23区の地名の由来』(幻冬舎 2016)33頁では「江戸時代のはじめに見える地名で、谷川の内側にある湿地という意味である。」とされています。また、『江戸川区史』の地名に関する部分で探してみると、そこでは、「谷河内」の地名について「沼沢のある湿地で、谷地とか谷口、大谷地、或いは矢口なども同一地形の土地の名称であろう。」(『江戸川区史 通史編(第1巻)』920頁)という説明がなされていることを見つけることができました。そこで、この地名の由来は、「谷川の内側にある湿地」また「沼沢(しょうたく)のある湿地」ということで、この地名は江戸川区の地域が昔湿地であったことの名残ということになります。
「谷河内」の地名は、昔江戸川区が湿地帯であったことの名残を明確に残しているわけですが、現在では、この地名の由来の面影を感じることは全くできない状況です。ただ、古い地名としてこれからも残していきたい地名であると思います。(筆者金井たかしのプロフィール)
「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」 (東京都江戸川区)
弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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