2022/5/2
2022年江戸川区花火大会の中止(金井たかしの「江戸川区情報」)(筆者 金井たかしのプロフィール)
2022年4月22日付け読売新聞で「コロナ下開催 都が『待った』 花火中止 地元恨み節」という見出しで、都内の隅田川花火大会、足立の花火、そして江戸川区花火大会の中止が相次いで決まったことが報道されました。
この報道では、「主催者は国の指針に基づいて3年ぶりの開催を模索したが、新型コロナウイルスの感染拡大を恐れる東京都が待ったをかけた形だ」と報道されています。
国は昨年2021年11月に基本的対処方針を改定し、大規模イベントの開催に道を開いています。ただ、大規模イベントの主催者に参加者の把握や密集回避策といった安全計画を作ることを求め、細部の運用は都道府県に委ねるものとなっています。そこで、今回の2022年江戸川区花火大会の開催の可否は、東京都に委ねられていたものということになります。

東京都などの判断に従うかたちで、江戸川区花火大会の開催の中止が決定されていますが、この点の江戸川区の公式サイトでの発表は下のものです。
「2022年(令和4年)4月14日 今年の「江戸川区花火大会」中止を決定」
「国や都は大会の開催にあたり、感染防止対策として観客の密集回避や連絡先の把握などの条件を示しています。同実行委員会は、例年どおり多くの方が来場した場合、条件を満たす対応が難しく、感染リスクを払拭することができないことから、観客や関係者の健康と安全を最優先に考え、大会の開催は困難と判断し早期に中止を決定しました。」
確かに、約1万4000発の打ち上げ数を誇り、約140万人の観客が集まる大規模イベントですので、感染防止対策のための条件を満たした安全計画を策定することが難しいものであると思います。また、大規模イベントですので、開催準備を進めコロナウイルス感染拡大状況を踏まえて直前に中止決定をすることもできない事情があると思います。このようなことを考えると、2022年江戸川区花火大会の開催中止決定もやむを得ないことと思います。しかし、数年にわたり開催されないと主催者側に運営ノウハウが失われ大規模イベントを開催することに支障が出てくることになりかねません。東京都には国の基本的対処方針に基づく大規模イベントに関する安全計画の基準の明確化などを期待したいものです。 (筆者 金井たかしのプロフィール)
「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」 (東京都江戸川区)
弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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