金井 たかし ブログ

江戸川区における「いじめ問題」への対策と相談窓口

2021/9/28

江戸川区における「いじめ問題」への対策と相談窓口
            (金井たかしの「江戸川区情報」)

いじめ問題についての報道

2021年9月22日に、東京都町田市立小学校の6年生女児(当時12才)が2020年11月、いじめを訴える遺書を残して自殺した問題について、町田市長は9月22日の記者会見で、新たに市長直属の「いじめ問題調査委員会」を年内にも設置する方針を明らかにしたこと、また、その委員会(弁護士や学識経験者ら第三者の委員5人で構成)で、学校貸与のタブレット端末が使われていたことなどを含め、いじめの経緯や自死との因果関係を調査することが報道されています。

[町田の小6いじめ自殺の再調査 市長直属の第三者委設置へ]
https://www.tokyo-np.co.jp/article/132512

この事件に関して、自死に関する調査をしている調査会社代表が、町田市教育委員会の問題点について指摘する記事を発表しています。
[町田市小6女児いじめ自殺を調査する探偵が明かした、市教委の非情な「居留守」「出禁」「無回答」] (なお、この記事は、町田市教育委員会の対応について極めて詳細に記載をしていますので、お読みください。)
https://www.mag2.com/p/news/512476/4

以上のような報道などに基づき、東京都江戸川区において、重大ないじめ問題が生じた場合、被害者である児童・生徒は、どこに相談をすればよいのかを確認してみることとしました。被害者児童・生徒のための情報はどのようになっているのでしょうか。

江戸川区における「いじめ問題」への対策

まず、江戸川区のサイトを検索してみました。

江戸川区教育員会では、「いじめ防止のための取り組み」として情報を提供しています。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e070/kosodate/kyoiku/kyouiku/shiryo/keikaku/ijimeboshi.html

また、『豊かな心をはぐくむために<いじめ発見・対応、いじめ防止のための実践プログラム>』(「いじめ実態把握調査」改訂版)として、いじめ問題に対する江戸川区としての対応方法の実践プログラムを公表しています。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/8780/h29ijime.pdf

江戸川区における「いじめ問題」の相談窓口

次に、これらの取り組み・対応を基にして、いじめ被害にあっている児童・生徒に対して、江戸川区がどのように区の取り組みなどを知らせているかを見てみました。
「教育相談」として、教育相談一覧のなかに「いじめ電話相談」(いじめにあったとき、気になるとき)のお知らせがあります。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kurashi/sodanannai/kyoiku.html

また、江戸川区教育委員会の「教育相談室」のなかに「いじめ電話相談」のお知らせがあります。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e072/kosodate/kyoiku/kyouiku/shisetuitiran/kyoikusodan/kyoikusodan.html

これらのサイトにおける「いじめ電話相談」のお知らせを見る限り、保護者などに向けての広報的な意味合いが強く、被害を受けている児童・生徒に向けたお知らせ的な意味合いが薄いものです。

『豊かな心をはぐくむために<いじめ発見・対応、いじめ防止のための実践プログラム>』2頁では、いじめの早期発見のための主な取組例として「区いじめ電話相談カードの配布、いじめ目安箱の設置、いじめメール相談の実施、いじめ相談ホットライン」が記載されていますので、小中学校の現場では、被害を受けている児童・生徒へ相談窓口を知らせていると思われます。

例えば、江戸川区立小松川第二小学校のサイトでは、「いじめなど、困ったときの相談は…【令和2年4月版】」ということで、相談窓口の掲載があります。
https://edogawa.schoolweb.ne.jp/komatsugawa2-e/ (小学校のサイト)
https://edogawa.schoolweb.ne.jp/weblog/files/1310039/doc/62602/540079.pdf (チラシのサイト)

しかしながら、江戸川区内において、このような相談窓口を児童・生徒に対して教えている小学校・中学校のサイトは多くはないようです。

いじめ問題の相談窓口の児童・生徒への連絡

次に、インターネットで江戸川区のいじめに関する相談窓口を知らせるサイトを調べてみましたが、被害にあっている児童・生徒のために相談窓口を知らせている、言い換えれば、児童・生徒を閲覧対象者として明確にしているサイトはありませんでした。

文部科学省では、子供を閲覧者とした[子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)]が設けられています。これは、非常にわかりやすく、子供目線での作りになっています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm

大人目線でのいじめの相談窓口についてのお知らせサイトでは、いざという時に、被害を受けている児童・生徒が相談窓口を探そうとした場合に、意味をなしません。被害を受けている児童・生徒が「相談してみよう」と思ってネット検索をした場合に、容易に見つけることができ、「この相談窓口は安心できる。ここなら相談をしてみてもいい。」と思えるような説明のある「いじめ相談窓口」のお知らせサイトが必要であると思います。ただ、そのようなサイトは江戸川区のサイトでは見当たりません。

そこで、江戸川区でも、文部科学省と同様に(文部科学省のサイトも、小学生・中学生向けと高校生向けを区別していないので必ずしも十分とは思いませんが)、児童・生徒が検索した場合に、理解しやすいサイトを作成する必要があるように思います。

いじめの問題は、最悪、児童・生徒の自死につながります。このような悲しい結果が発生しないように、江戸川区教育委員会には、児童・生徒向けのサイトなどを考えてもらえればと思います。

 

自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)
http://www.jsc-i.jp    代表 弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
https://www.facebook.com/jsci.jp   (「いいね」をよろしくお願いいたします)
https://twitter.com/kanai_jsc   (フォローをよろしくお願いいたします。江戸川区に関する情報を発信しています。)

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金井 たかし

金井 たかし

肩書 江戸川区議会議員 弁護士・行政書士 元 武蔵野大学・大学院教授 元 LINE監査役
党派・会派 自由民主党

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