2025/10/9
金井たかし(高志)の「江戸川区情報」江戸川区議会議員・弁護士・行政書士
ルンビニー学園幼稚園卒・江戸川区立下鎌田小学校・瑞江第三中学校卒・都立両国高校卒(金井たかし(高志)のその後の経歴プロフィールを見る)[「たかし」は「高い志(こころざし)」と書く「高志」です。]
先日2025年10月4日の自民党総裁選挙後の高市氏の「ワークライフバランス(WLB)を捨てる」発言は、現代の働き方に対する価値観の多様性を背景に、賛否両論を巻き起こしました。そこで、まず、ワークライフバランスの定義を記載している公式サイトを紹介し、議論をまとめてみたいと思います。

内閣府はWLBを、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」と定義しています。内閣府のWLB定義(内閣府公式サイト「『仕事と生活の調和』推進サイト」)
これは、具体的には「就労による経済的自立」、「健康で豊かな生活のための時間の確保」、「多様な働き方・生き方の選択」が可能な社会を目指すものです。
高市氏の発言は、特に「健康で豊かな生活のための時間の確保」や「多様な働き方・生き方の選択」といった、国が目指す方向性に逆行するのではないかということが問題とされています。そこで、発言に対する賛否両論について見てみることにします。
批判・否定的な論調についてまず紹介したいと思います。
高市氏の発言に対し、過労死弁護団全国連絡会議などは、過重労働や長時間労働の強要につながり、「古い精神主義の復活」であるとして発言撤回を求める声明を出しました。特に公務員の長時間労働が深刻な問題となっている霞が関などに深刻な影響を及ぼす懸念が示されています。
また新聞などでは、過労死遺族からの批判の声が紹介されています。他に、女性や子育て中の人々の視点からは、「国民の負担として映る」「時代と逆行する」といった意見も見られます。
公的な地位にある人物がWLBを軽視するような発言をすることで、働き方改革の流れを否定し、社会全体に悪影響を与えてしまうという指摘が中心であると考えられます。

肯定・擁護的な論調もありますので、それも紹介しておきます。「政治家の覚悟」を示すものとして肯定的に捉える意見や、経営層・ビジネスパーソンを中心に「働くことが誇りに変わる社会を取り戻したい」と共感する声も報道されています。
これらの論調では、国難に立ち向かう自民党議員や閣僚の強い決意を促すものと解釈し、高市氏の発言への批判は国民全体に向けたものではないにもかかわらず、発言の文脈が無視されたと指摘されています。国を導く立場の人間が、強いリーダーシップと覚悟を示すために自ら厳しい働き方を選ぶというメッセージは、経済再生などを強く望む層には響く形となったように思います。
私は、高市氏の発言については、日本を再生させるための総裁個人、また、自民党議員などに向けられたものとして肯定的にとらえています。
社会にはさまざまな見解があり、自由に意見を発信できることは本当に素晴らしいことと思います。これが民主主義の基本です。高市新総裁には、国民の様々な意見に耳を傾け、日本を再生させてもらいたいと思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)
金井たかし(高志) 江戸川区議会議員・弁護士・行政書士・武蔵野大学法学研究所客員研究員(元 武蔵野大学法学部・大学院教授 元LINE(株)監査役 [高い志(こころざし)で、また、豊富な弁護士経験で、江戸川区政に貢献)]
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ホーム>政党・政治家>金井 たかし (カナイ タカシ)>ワークライフバランスの意味 高市自民党総裁の発言について、皆さん、いろいろな感想をお持ちですね。