2025/12/13
🌐 圏央道事業に関する千葉県より常任委員会への説明をつぶさに掲載します。
皆様もご存知の通り、現在進めております圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の事業についてご説明させていただきます。この道路は、首都圏を周回する3環状道路のうち、都心から最も遠い位置に整備されているものです。
📌 圏央道の概要と進捗状況
圏央道の総延長は約300kmですが、現在まだ開通できていない区間は、主に東関道と圏央道の結節点から、ごてんばインターチェンジにかけての区間、および神奈川県内の区間の一部となっております。
今回、私どもが整備を進めている18.5kmの区間が開通することで、千葉県内の圏央道は(一部暫定2車線ではありますが)全線で接続されることになります。
現在の千葉県内の進捗率は、全体95kmの区間のうち、77.7kmが開通済みという状況でございます。
この事業は、大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジまでの区間を整備するもので、計画としては第1種第2級に分類され、最終的には設計速度100km/hの4車線道路を目指していますが、現在は暫定2車線での整備を進めているところでございます。
* 開通済区間(東横芝から東金間): 平成10年に開通済み
* 開通済区間(大栄ジャンクション以北): 平成27年に開通済み
現在、この千葉県内区間を含め、茨城県内の4車線化も鋭意進めておりまして、国土交通省の千葉国道事務所と筑波工事事務所が連携して整備を進めています。私どもの事務所は、大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ間を、千葉国道事務所と分担して施工しております。

🚧 18.5km区間の工事状況について
現在整備中の18.5kmの区間(大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ)の状況をご説明します。
* 工事実施中区間(黄色): 工事を実施している区間
* 工事竣工区間(白・グレーハッチング): 既に工事が完了している区間
この区間には、土工工事、橋梁工事、トンネル工事といった大規模な本体工事のほか、高速道路の最終仕上げとなる舗装工事、防音壁工事、標識工事、設備工事など、全23の工事が現在並行して進められております。
工事の主な特徴
この18.5km区間の特徴として、土工(切り土・盛り土)工事が主体となっている点が挙げられます。
* トンネル: 柴山トンネル(約600m)が1本
* 橋梁: 高谷川架橋(約1.7km)など
* 切り土・盛り土区間: 16.2km
全体の切り土・盛り土の総土量は約4,000万立方メートルに及びます。これは、東京ドーム(約130万立方メートル)の約3倍の土量を切り盛りする大規模な工事です。
この地域は山が多いため、切り土で発生した土を北側の盛り土区間に運搬して利用しております。また、一部土量が不足する箇所については、千葉県の河川事業から土の提供を受けて、この事業を成り立たせています。
📷 現地状況のご報告(12月上旬撮影の動画より)
次に、12月上旬に撮影しましたドローン映像を基に、現在の現地状況をご説明させていただきます。

1. 大栄ジャンクション付近
* 状況: 既に舗装工事が進んでおり、路面を黒くする最終の表層(4cm厚)を残すのみとなっています。中央部では、排水のためのU字側溝などの整備を進めています。
* 路盤材の工夫: 舗装の下の路盤材には、通常使われる採石材ではなく、鹿島・木更津方面で産出される製鉄スラグ(鉄鋼のクズ)を利用し、コストダウンを図っています。
* 土工の進捗: 一部、当初資材搬入路として使用していたため、土工工事が遅れていた箇所がありますが、現在ここを鋭意進め、舗装工事に引き渡す段階にあります。
2. 成田小見川鹿島港線交差部
* 状況: 成田方面と鹿島方面を結ぶ路線との交差部で、上橋という小さな橋は既に通行可能な状態です。この南側も舗装工区に引き渡され、排水溝の整備などが進んでいます。
* 試験施工: 一部区間では、車の走行面となる最終の4cm厚の舗装を、試験的に施工している箇所もございます。
3. 成田空港C滑走路との隣接区間
* 状況: 道路の右側には、新しく建設中の**成田空港C滑走路(3,500m)**が並行しています。
* 車線数: この区間は暫定2車線で整備を進めています。
* 工区分担: 道路工事は千葉国道事務所が担当し、舗装工事を私どもの事務所が引き継いでいる区間もございます。
4. 多古インターチェンジ付近
* 状況: 国道296号線との交差部が、2つ目のインターチェンジとなる多古インターチェンジです。
* 先行整備区間: 料金所やランプ橋(Bランプ橋など)の建設、および296号線との接続部は、開通に向けて先行的に整備を進める必要があります。
* 296号線の切り替え: 現在、未だ土が残っている区間については、仮橋を撤去しないと本線工事に進めません。来週火曜日に296号線の切り替えを計画しており、その後、仮橋の撤去と土工工事を進めていく予定です。
5. 296号線の切替工事とタコ料金所付近
* 状況: 既設の296号線に並行して、新しい296号線を整備中です。この道路は、将来的に成田空港の滑走路の下をくぐる計画のため、約4m低い位置に切り回し(移設)ていく必要があります。
* 盛り土のポケット: この付近には、切り土で発生した土を受け入れる盛り土のポケットと呼ばれる大容量の場所があり、仮橋撤去後に発生する土などを運び入れて道路を構築する計画です。
* 軟弱地盤対策: 一部区間では、軟弱な地盤を強化するため、土を高く盛って荷重をかけ、沈下させることで強度を高める軟弱地盤対策(プレロード工法)を実施しております。沈下が収まった後、その余分な土を取り除き、他の盛り土材として利用しています。
6. アスファルトプラントとゴルフ場付近
* アスファルトプラント: 大規模な舗装工事を行うため、ネクスコ工事の特徴として、現地にアスファルトプラントを建設しています。南側の工区に設置されたプラントは、来年1月末の稼働を目指して整備を進めています。
* イーグルレイクゴルフ場: この付近はゴルフ場の中を工事車両が通行させていただいており、ゴルフ場のカート道などを利用させていただいております。
7. 柴山トンネルと高谷川架橋
* 柴山トンネル(616m): 約2年前に貫通しました。土質が非常に細かい砂であるため、安全対策を講じながら慎重に掘削を行いました。現在は、トンネル内でコンクリート舗装が進められています。
* 高谷川架橋(1.7km): 橋の耐久性向上のため、鉄筋にエポキシ樹脂を塗装した耐腐食性の高い鉄筋を使用しております。
* 架設工事: 高谷川を渡るスパン(130m)の架設は、10月に約4mの仮設桟橋を設け、750tクレーンを使用して2日間かけて一括架設を行いました。
* ドットリ場: 奥に見えるカレドニアンゴルフ場などから、盛り土材として土を採取させていただくドットリ場を設け、土の確保にご協力をいただきました。
8. 松尾横芝インターチェンジ付近
* 状況: 終点に近いこの付近は、既に東金自動車道に接続しておりましたが、今回の本線接続のため、既設の土工部ではなく新しいランプ橋へ切り替え、本線をつなぐ工事を進めてまいります。
簡単ではございますが、現在進めております圏央道事業の状況についてのご説明とさせていただきます。
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