木村 あきら ブログ

11億円の切り崩し③ 〜木村あきらの持論〜

2025/3/23

11億円の切り崩し②の続きです。

3月議会が終わりました。新年度予算案の11億円の切り崩しは
・当局との質疑
・(重要なテーマであったため)議員間で討議
の2つのプロセスを経て、最終的に全会一致で可決されました。

11億円の切り崩しにおいて、木村の考えを整理します。

 

◆まず、木村あきらの立場
現在、財政調整基金が必要以上にあり、方針を示し有効に活用していくべき。という立場です。1期目に問題提起をし、2期目の選挙ではマニフェストに掲げていました。
財政調整基金は「今だけ、めっちゃある」がポイントです。
有期的、投資的に活用するべきという考えです。
 

経済的な意味だけじゃないけど。5億円投じて6億円税収増やす思考で運営したい。

非投資的
例:財源足りないから、補填しよう。
→それは、通常の収入をなんとか増やすか、支出をなんとか減らすかしてください。

非有期的(無期限的)活用
例:若者のために、10万円配り続けよう!
→未来のためっぽいですが、ずっと続けられる施策ではないので、ぼくのイメージでありません。

 

投資的・有期的な例

①陸前高田は津波で流されたため空き店舗がない。新規起業したい人は店舗を0から作る必要があり、大きな障壁となっている。ため、貸しテナントを公費でつくる。
②市内の人手不足は深刻で、介護士、保育士の領域については2重の人手不足(高齢者、子どもを預かってもらえないため、働けない人が生じる)を生んでしまっている。年間1億円ずつ、2つの業界に使い、5年以内に各経営体制を改善してもらう。
③陸前高田の観光業は現状把握と、それに基づく全体戦略が弱い。2年間かけて戦略をつくりきる(合計2千万円ぐらいかなあ)
④陸前高田の事業者はその規模が小さいため、事務局機能が弱く、業者同士の連携が乏しい。5年限定で事務局機能については市が予算を投じる。
 

事務局機能にリソースを投入できていない気がする。


などのようなことをイメージしています。

◆やっぱりおかしいと思う。
議会では今回の予算編成を容認する方が多数でしたが、その理由として
①必要な事業を足していったら、財源が不足しただけ。全て必要な事業なのだからやるべき。
②年度末になればお金が余るのでいくらか戻ってくる。切り崩した額だけに注目するのは違う。の2つが主な理由でした。
①についての反論
何が必要か。は何ができるのか。によります。
何を支出できるかは自分の収入の中で考えるしかないでしょう。基金があるからいいじゃないか。という逃げ切り型の思考だと思います。
確かに、仮に財源がなくたってやらなくてはならないことも時によってはあるでしょう。その場合はその事業を明確にしてそこに基金を充当するべきでしょう。

②についての反論
年度末にどれだけ余るのか。は誰もわかりません。議員も行政もわかりません。そして、切り崩した額以上に、お金が戻ってきた(余った)ことは未だかつてありません。
年度末にいくらか戻ってくるよ。という主張は「方針がないまま、基金を切り崩していいのですか?」という問いへの答えにはなり得ません。
あと、この考え方をしていると、年度末にお金が余ることが良いこと。かのようなインセンティブが市役所に生まれてしまい、よくないとも思います。
必要な予算を積み上げたのだから、100%執行するべき。というのが原則です。

実際はこんな目つきで議論はしていない。

◆なぜ反対しなかったのか。
では反対しなかったのか。と思うと思います。
そうですよね。すごく悩みました。
「現時点で反対するほどの材料が揃わなかった」というのがぼくなりの答えです。
令和5年までは、陸前高田の財政調整基金というのは復興の精算とかもあり、「切り崩し」とは別に数十億円の出し入れが毎年ありました。いわば「特殊事情によるノイズ」が多かったのです。なので「11億円切り崩すが、年度末にはいくらか戻ってくる」については筋論としてはおかしいが、現実的な財政運営としてはわかるっちゃわかる論理です。

・許容できる未来
年度当初に11億円切り崩したが年度末(2026年9月)に10億円戻ってきた。
→1億円減るが、確かに170億円の総予算の中では、バッファ分。これは調整分ともいえます。

・許容できない未来
年度当初に11億円切り崩したが年度末に3億円戻ってきた。
→8億円減ることになります。このペースで切り崩せば、5年で40億円使われ、6年目以降は基金を当てにした予算執行は難しくなるでしょう。

これらは程度の差であり明確な基準はないものの、こんな感じです。そして令和6年の決算が半年後の9月に行われます。令和6年は8億円切り崩したわけですが結果、いくら戻ってくるのか。が明らかになります。半年間、状況を見極めるべきだと判断しました。
また、今回ぼく(とりょうまさん)が一番重視したかったのが、問題提起です。
 

みんなの、未来のための、お金。みんなで考えましょう!


反対することも確かに問題提起であり、議員としての意思表示ではありますが、当局との質疑、議会内での議論、ブログ・報告会を通じた市民の方とのコミュニケーションをしていくことが重要ではないかと感じました。我々が反対しても、反対少数で可決されていました。まずは半年後、そして1年後の新年度予算。もし、おかしいのであれば、おかしいと思う人が増えていることが重要です。これは短期間で結論が出る問題ではなく、中長期的に議論を深めるべき課題だと考えています。

考え、動き続けるぞ

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著者

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肩書 陸前高田市議会議員
党派・会派 無所属

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