2026/9/15

府中市議会議員の渡辺しょうです。
9月は認知症月間です。これに合わせて、府中市が行っている支援制度のひとつ「認知症高齢者等探索サービス」をご紹介します。
認知症のある方を在宅で介護されているご家族にとって、「気づいたら家にいない」という事態は、いちばん怖いことのひとつだと思います。府中市には、そのときに備えるための制度があります。ご本人やご家族が使えるものですので、ぜひ知っておいてください。
専用の端末を無料で貸し出し、利用者の行方が分からなくなった際に、GPS機能を使って居場所をお伝えするサービスです。
端末はご本人の衣服などに装着していただきます。所在が分からなくなったときには、ご家族だけでなく、地域包括支援センター、民生委員、警察署などにも所在を通知し、連携して早期の保護を目指す仕組みになっています。
「家族だけで探す」のではなく、地域の見守りネットワークの一部として動く。ここがこの制度の肝だと思っています。
次の要件にすべて当てはまる方を、在宅で介護しているご家族の方が対象です。
(1)市内に住民票があり、現に居住していること
(2)65歳以上、または要介護(要支援)認定を受けていること
(3)医師から認知症と診断を受けていること
申し込むのは介護しているご家族の方、という点がポイントです。
利用者が負担するのは、機器サービス利用料(機器利用料、回線基本料、位置情報サービスの基本料・提供料)の1割です。毎月、府中市が指定する機器管理会社にお支払いいただきます。
機器の登録料(回線開設料、位置情報サービス登録料、契約事務手数料)は、負担の対象から外れています。
また、ご家族が生活保護を受給している世帯の場合などは、費用が免除されることがあります。
なお、機器を紛失・破損した場合の弁償費用は利用者の負担となります。
このサービスを利用される方と、その配偶者、同居のご親族等は、市が加入している「日常生活賠償補償」の対象になります。
日常生活の中で、偶然の事故によって他人や他人の持ち物・財産に損害を与えてしまい、法律上の損害賠償を負った場合に備える保険です。保険料は府中市が負担するため追加の費用はかからず、加入手続きも市が行うため、ご家族の手間もありません(保険金の支払いには保険会社の定める条件があります)。
認知症のある方の介護では、外出先での思わぬ事故が心配の種になります。線路に立ち入ってしまった、お店の商品を壊してしまった。そうしたときの備えが、端末の貸与とセットで付いてくる。ここはもっと知られてよい部分だと思います。
申込書に必要書類を添えて、地域包括支援センターに提出します。オンライン申請も可能です。
<必要な書類>
(1)医師の診断書(認知症の記載のあるもの)
(2)生活保護受給証明書(申請者であるご家族が生活保護受給世帯である場合のみ)
<省略できる場合>
・機器を装着するご本人が要介護(要支援)認定を受けており、医師の診断結果を市の関係課が持っている情報で確認することに同意する場合は、診断書の提出を省略できます
・申請者であるご家族が府中市内にお住まいで、生活保護の受給状況を市の関係課が持っている情報で確認することに同意する場合は、受給証明書の提出を省略できます
すでに要介護認定を受けている方であれば、診断書を取りに行かずに申し込める可能性があるということです。診断書の取得は費用も手間もかかりますから、この省略規定は積極的に使ってほしいと思います。
申込書の様式や事業チラシは、市のホームページからダウンロードできます。
・ひとり歩きに備えるシート(行方不明高齢者情報提供シート)…万一のときに、すぐ情報を提供できるよう、あらかじめ写真や特徴を記入しておくシート
・認知症見守り等支援事業
・認知症マフの配布
・認知症サポーター「ささえ隊」養成講座
・チームオレンジ運営事業補助金
・介護マークの配布
探索サービスと「ひとり歩きに備えるシート」は、セットで用意しておくと安心です。いざというときに、慌てずに済みます。
こうした制度は、「必要になってから探す」ものになりがちです。けれど、実際に必要になったその日は、落ち着いて調べる余裕などありません。
端末を借りても、一度も使わずに返却することになるかもしれません。それがいちばん良いことです。そのうえで、使わずに済んだという結果を、安心して迎えるための備えだと思っています。
ご家族の介護で不安を抱えておられる方、まわりにそうした方がいらっしゃる方。まずは地域包括支援センターにご相談ください。制度の入口を知っているだけで、いざというときの選択肢が変わります。
認知症高齢者等探索サービス(府中市ホームページ)
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kenko/korenokata/nintisyo/ninnchisyoukannrennjigyou/tannsaku.html
お問合せ:福祉保健部高齢者支援課 在宅療養推進担当
電話 042-335-4106
申込み先:地域包括支援センター(オンライン申請も可)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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