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渡辺 しょう ブログ

【府中市】市議会建設環境委員会の結果

2026/9/9

府中市議会議員の渡辺しょうです。

本日9月9日は、私が委員長を務める建設環境委員会が開催されました。

道路、ごみ・環境、下水道、そしてまちづくりと、市民の皆さんの暮らしの足元に直結するテーマが並んだ一日でした。委員長として議事を進める立場でしたが、審査された内容をご報告します。

議案第81号・第82号・第83号:市道路線の認定と廃止 → いずれも可決すべきものと決定

3つの議案はいずれも市道の路線に関するもので、関連があるため一括して審査しました。委員会では、審査に先立って映像による現地視察も行っています。

第81号議案は、開発行為によって府中市に帰属することとなった道路12路線を、道路法第8条第1項に基づき市道に認定するものです。対象は、若松町3丁目(市道1-477号)、白糸台1丁目(2-443号)、白糸台4丁目(2-444号)、天神町3丁目(3-479号)、新町1丁目(3-480号)、南町6丁目(4-531号)、西原町2丁目(5-293号)、分梅町3丁目(6-485号)、日新町3丁目(6-486号・6-487号)、四谷4丁目(6-488号)、四谷6丁目(6-489号)の12路線。幅員は4.50m〜7.84m、延長は31.94m〜108.41mとなっています。

第82号議案は、府中市に帰属した道路を既存の市道に接続させることに伴い、認定と廃止を同時に行うものです。押立町2丁目で市道2-445号(延長209.87m)を認定し、市道2-419号(162.75m)を廃止。東芝町で市道5-294号(192.67m)を認定し、市道5-230号(57.40m)を廃止します。

審査では、東芝町地内で認定する路線上にある「車止め」について質疑がありました。これは、もともと私道であった当時の管理者が路上駐車対策として設置していたもので、府中市が引き継いだ後も必要性が認められるため存置するとの説明でした。府中市内にも同様の事例が2か所あるとのことです。また、私道時代の駐車違反の実績については、府中市としては件数を把握していないものの、前管理者から路上駐車の実情について申し送りを受け、対策を継続する判断をしたとの答弁でした。

第83号議案は、公共の道路としての機能を有していないと認められる5路線(南町5丁目の市道4-334号・4-335号、四谷2丁目の6-238号、四谷5丁目の6-283号、四谷6丁目の6-300号)を廃止するものです。いずれも幅員1.82mの細街路です。

このうち市道4-335号については、道路上に建物が建っている現状について質疑があり、建築確認等の記録を調査したものの詳細な経緯を示す資料は見当たらず、昭和57年の市内一括認定の後に現在の状況になったと推測されるとの説明でした。廃止後の跡地は、法定外公共物と同様に、隣接する方との間で売払いや付替えの協議を行っていくことになります。なお、令和5年度に実施した抽出調査では、認定を続けることに課題のある路線が28件抽出され、これまでに13件を廃止済み。今回の議案を含めると、残りは10件となります。

現地の状況を確認したうえで質疑を行い、3議案はいずれも可決・認定すべきものと決定しました。

議案第85号:廃棄物の処理及び再生利用に関する条例の一部改正 → 全会一致で可決すべきものと決定

国の法律改正に伴い、府中市の条例が引用している条項や文言を整理する議案です。

具体的には、第8条第2項の「再生資源」の定義について、引用元を「資源の有効な利用の促進に関する法律」第2条第4項に改めるもの。第10条の廃棄物減量等推進審議会の設置根拠を、法第5条の2から第5条の7へと改めるもの。第19条の多量の一般廃棄物に関する指示の根拠を、法第6条の2第5項から第7項へと改めるものです。

過去の法改正の際に必要だった対応を、今回あらためて整理するもので、市民生活に直接の影響はありません。質疑はなく、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第90号:令和8年度 下水道事業会計 補正予算(第1号) → 可決すべきものと決定

令和7年3月に国から要請のあった「下水道管路の全国特別重点調査」の結果、緊急度Ⅰまたは緊急度Ⅱと判定され、早急な対策が必要とされた管渠について、修繕工事を実施するための補正予算です。

内容は、支出で管渠費を1億6,000万円増額し、下水道事業費用の予定額を58億4,185万3,000円に。収入では、雨水処理負担金1億4,400万円と消費税及び地方消費税還付金145万5,000円をあわせて1億4,545万5,000円を増額し、下水道事業収益の予定額を53億7,490万1,000円とするものです。いずれも補正前に対して2.8%の増となります。

質疑では、令和8年度の当初予算に計上されている東八道路等の改築工事が本格的な改築であるのに対し、今回はあくまで緊急的な対応であり、今後の本格的な設計調査の中で、詳細な解析の必要性を見極めていくとの説明がありました。また、市民生活への影響については、施工方法は今後精査するものの、内容によっては一時的な道路規制などが生じる可能性があるとのこと。極力、日常の往来に影響を及ぼさない施工方法を第一に検討するとの答弁でした。

昨年の八潮市の道路陥没事故は、私たちに「見えないインフラ」の怖さを突きつけました。緊急度が高いと判定された管渠に速やかに手を入れることは、必要な備えだと考えています。

議案第97号:令和7年度 下水道事業会計 決算の認定 → 認定すべきものと決定

令和7年度の下水道事業会計の決算です。

大きな特徴は、管渠費が前年度と比べて約1億4,000万円(28.8%)増加した点です。これは、八潮市での道路陥没事故を契機とした国からの要請に基づく「全国特別重点調査」など、調査関連経費が大きく増えたことによるものです。

老朽化対策の柱である「ストックマネジメント計画」については、第1期区間が令和7年度の工事をもって終了しました。北山町や新町など北部地域を中心に、調査で対策が必要と判定された管渠について、改築・寿命延伸工事を累計で約5.0km実施しています。

経営面では、経費回収率が106.35%となり、適正水準とされる100%以上を維持しました。また、雨水対策として進めている雨水浸透ますは、令和7年度に新たに3,299個を設置。ここ数年、毎年3,000個以上のペースが続いています。その効果は、1時間あたり25mプール約3杯分の雨水を抑える能力に相当すると推計されています。

質疑で議論になったのが、10月1日からの下水道使用料の改定です。前回の改定から約28年ぶりの引き上げとなるもので、これまで広報紙や府中市ホームページで周知を行ってきたほか、9月からは市内の事業所や世帯へ説明チラシの全戸配布を進めており、減免制度などのお問合せも寄せられているとのことでした。改定の理由(流域下水道の維持管理負担金の増加など)について、引き続き丁寧な説明を行うとの答弁でした。

また、経費回収率が100%を下回った場合の対応についても質疑がありました。他市では一般会計からのいわゆる「基準外繰入れ」で補填している例が多いと推測されるものの、府中市としては受益者負担の原則に基づき、5年に一度の経営戦略の見直しの中で財政マネジメントを評価し、100%以上の維持を目指すとの考えが示されました。なお、今回の全国特別重点調査に係る突発的な経費は現行の経営戦略に織り込まれていないため、次回の見直しの際に状況を踏まえて検討していくとのことです。

質疑を経て、本決算は認定すべきものと決定しました。

陳情第8号・第9号:白糸台2丁目のマンション新築計画について → 全会一致で継続審査

本日の審査で最も時間をかけたのが、この2件の陳情です。

対象となっているのは、白糸台2丁目12番10に計画されている分譲マンション「(仮称)ヴァローレ府中白糸台」の新築工事計画です。鉄筋コンクリート造の地上5階建て、高さ14.65m、総戸数61戸(ワンルーム約25平方メートルが38戸、ファミリータイプ約30平方メートルが23戸)。敷地面積は約908平方メートル、建築面積は約553平方メートルで、工期は令和8年11月1日から令和10年1月31日までの予定です。建物完成後は、投資型マンションとして他の不動産会社へ一括売却される計画とされています。

陳情第8号は、白糸台中部自治会から提出されたもので、府中市と事業者との開発事業協定の締結に先立ち、駐車場計画の見直しを指導するよう求めるものです。具体的には、条例で求められる車いす使用者用駐車スペース(1台)が駐車場の一番奥(北西)に設けられており、場内で転回できないため市道から常にバックで入庫せざるを得ないこと。建物の入り口が旧甲州街道側にしかないため、車いす使用者は一度敷地を出て、歩道のない市道を約70mにわたって移動しなければ建物に入れないこと。荷さばき用スペース(1台)について事業者が「機械式駐車場を充てる」と説明しており実質的に機能せず、前面の旧甲州街道への一時駐車が頻発して渋滞や事故を誘発するおそれがあること。居住者用13台分の昇降横行式ピット型機械式駐車場(地上3段・地下2段)が、北側・東側の隣家境界から約1mの位置で地下約3mの掘削を伴い、地盤や騒音・振動への影響が大きいこと。西側に隣接する高齢者施設(定員18名、24時間ケア)への夜間の騒音・振動が懸念されることなどが挙げられています。

陳情第9号は、近隣にお住まいの方から提出されたもので、ほぼ2階建ての低層住宅が並ぶ地域に、著しく不調和な高さ・規模のマンションが建つことへの懸念が中心です。「府中市開発事業まちづくり配慮指針」が求める「周辺のまち並みと調和のとれた高さ」が反映されていないこと。一括売却後に管理組合が結成されるかも不透明で、転売の繰り返しや民泊転用による管理不全のおそれがあること。西側のグループホームでは冬至に午前中を通して日影となるなど、4時間以上の日影となる住宅が生じること。北側バルコニーから周辺住宅が見下ろされるかたちになること。そして、事業者が説明会を開こうとせず各戸への資料投函にとどめたため、自治会主催で7月5日・8月3日の2回、40〜50名以上の参加を得て説明会を開催せざるを得なかったことが理由として挙げられています。求めているのは、建築規模の縮小、工事協定書の締結による工事中の安全確保、そして管理規約での民泊禁止や目隠しの設置など、完成後の管理体制の強化です。

府中市からは、住民の皆さんの意見を事業者に伝えたものの、車いす用駐車スペースの位置変更については「1階住戸を削減する必要があり、専有面積の減少に伴う事業性の観点から図面修正は極めて困難」との回答であったこと、市が打診した改善案(高さの軽減、ファミリータイプ住戸の面積拡大、建物北側の出入口設置など)にも応じられていないことが報告されました。法令の基準は満たしていても、住民の具体的な懸念がある以上、さらなる配慮を促すよう今後も協議を進めるとの説明です。

そして重要な点として、現在この計画は、住民側・事業者側の双方から「紛争調停」の申し出があったため、行政手続きが止まっている状況にあります。あっせん・調停等の手続きが終了するまで、府中市は開発事業協定を締結しない方針とのことでした。

委員会では、陳情提出者の方から補足説明をうかがうため一時休憩を挟んだうえで協議し、いま採択・不採択の結論を出すのではなく、今後の行政の指導と事業者側の対応・動向を注視すべきであるとして、2件とも全会一致で「継続審査」とすることに決定しました。

法令を満たしていれば何をしてもよい、というものではないと私は考えています。とりわけ、車いすを使う方の安全な出入りや、隣接する高齢者施設への影響は、暮らしの安全そのものに関わる問題です。調停の行方と事業者の対応を、委員会としてしっかり見ていきます。

報告事項:工事の契約状況と、無電柱化の協定について

報告第86号では、令和8年5月1日から7月31日までに締結された、契約金額5,000万円以上1億5,000万円未満の工事契約6件について、9月1日時点の進捗とあわせて報告がありました。

・美好町公園等トイレ改築工事(美好町1丁目・西府町5丁目・白糸台2丁目の3か所)/細谷設備工業株式会社/1億4,850万円/工期 令和8年5月13日〜令和9年2月19日/進捗約24%

・下河原緑道改修工事(南町6丁目60番地先)/有限会社ティーエムシー/9,405万円/工期 令和8年5月13日〜9月18日/進捗約79%

・番場公園トイレ改築・園内整備工事(宮西町4丁目14番地)/株式会社優和設備/8,580万円/工期 令和8年5月20日〜12月11日/進捗約14%

・府中市営第四栄町住宅(1号棟・集会所)外壁及び屋根等改修工事(栄町3丁目13番地)/株式会社門馬工務店/1億1,467万9,840円/工期 令和8年7月9日〜令和9年3月5日/進捗約14%

・富士見通り立体橋耐震化工事(その4)(晴見町2丁目24番地先)/児玉建設株式会社/6,171万円/工期 令和8年7月9日〜令和9年3月8日/進捗約1%

・府中市営第十三四谷住宅昇降機設備維持改修工事(四谷3丁目43番地)/東芝エレベータ株式会社西東京支店/9,086万円/工期 令和8年7月3日〜令和9年2月26日/進捗約5%

報告第87号は、無電柱化事業の「E-新宿仲通り(府中市道)」の施行に伴い、譲渡設備を活用した電線共同溝工事等の委託に関する令和8年度協定の締結状況です。相手方は東電タウンプランニング株式会社、協定金額は1億1,347万7,240円、工期は令和8年5月1日から令和9年3月31日まで。工事場所は宮町1丁目17番地先から24番地先です。

質疑では、事前の試掘で水道管や他社の通信ケーブルの支障が判明したため防護・移設の協議を進めており、9月末から電線共同溝の本体工事に着手予定であること、地中化が完了すれば現道の電柱9本が撤去できること、路線延長は160mで道路の両側に整備するため電線共同溝の総延長は320mとなること、埋設の深さは通常の管路部で概ね1m以内、大型ボックスを設置する「特殊部」では概ね2〜3mとなることなどが説明されました。
電柱がなくなると、景観がすっきりするだけでなく、災害時の電柱倒壊による道路閉塞のリスクが減り、歩道も歩きやすくなります。時間と費用のかかる事業ですが、着実に進めていくべき取り組みだと考えています。

報告2件は、いずれも了承されました。

これからの流れ

各委員会での審査結果は、9月30日の最終日の本会議で報告され、最終的に議決されます。この後は、各特別委員会、予算特別委員会・決算特別委員会での審査へと続きます。

委員会も本会議も、どなたでも傍聴できます。府中市議会のホームページから、インターネットでの中継・録画配信もご覧いただけます。

・府中市議会ホームページhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/gikai/index.html

おわりに

本日は、市道の一本一本から、地下を流れる下水道管、そしてまちに建つ建物まで、まさに「まちのかたち」を決める議論が続きました。道路の認定や条例の条項整理は、一見すると地味な手続きに見えるかもしれません。けれども、道路が市道になるということは、その先ずっと府中市が管理し、安全を守り続けるということです。積み重ねの一つひとつが、暮らしの安全につながっています。

そして、今回の白糸台の陳情のように、法令の基準と住民の皆さんの実感との間に隔たりが生まれることもあります。委員長として、双方の声が届く場をつくり、必要な議論が尽くされるよう努めてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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渡辺 しょう

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肩書 保育園運営社会福祉法人 理事
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