2026/9/8

府中市議会議員の渡辺しょうです。
本日9月8日は厚生委員会が開催されました。介護・医療・障害福祉など、市民の皆さんのいのちと暮らしを支える、重要な議案・陳情が審査されました。私自身は建設環境委員会の委員長で、厚生委員会は所管が異なりますが、大切な内容ですので、審査の様子をご報告します。
まず、令和8年度の介護保険特別会計の補正予算です。これは、令和7年度決算の確定に伴い、繰越金などの所要の予算措置を行うもので、7億6,082万円を増額し、予算総額を207億3,798万3千円とするものです(補正率3.8%)。主な内容は、将来の給付費に備える「介護給付費等準備基金」への積立や、国・都などへの精算返還金です。あわせて、令和9年度からの介護認定調査等の事務委託について、複数年度にわたるため、新たに債務負担行為が設定されます。
委員会では、介護をめぐる幅広い論点が議論されました。第9期介護保険事業計画の給付サービスの進捗は計画比で約98.4%。特別養護老人ホームなどの施設系は計画を上回る一方、訪問・通所などの在宅系サービスは計画に届いていない状況が報告されました。また、認知症グループホームや小規模多機能型居宅介護が公募に応募がなく整備が進んでいないこと、ケアマネジャー事業所が令和3年の54から令和7年に45へ減少していること、訪問介護など現場の人材確保が大きな課題であることなど、在宅介護を支える体制の厳しさが浮き彫りになりました。次期第10期計画では、高齢者の増加に伴い保険料の上昇も見込まれるため、委員からは、基金残高も踏まえつつ、できる限り負担を抑える方向での慎重な検討を求める意見が出されました。質疑を経て、この議案は可決すべきものと決定されました。
続いて、令和7年度の3つの特別会計(国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険)の決算認定です。
国民健康保険については、収納率が改善傾向にあること、未就学児の均等割保険税が現在2分の1軽減となっており、国制度に沿って高校生年代までの軽減拡充を検討していることなどが議論されました。委員からは、子育て世帯の負担軽減の観点から、さらなる拡充を期待する意見が出されました。
後期高齢者医療については、被保険者数の増加に伴い保険料収入が増えた一方、収納率98.5%を維持していること、ジェネリック医薬品の促進による軽減効果などが報告されました。制度改正で保険料の限度額が引き上げられ負担が増える方がいることから、この点を理由に反対する意見もありましたが、府中市の取り組みの成果を評価する賛成意見が上回り、第93号議案は賛成多数で認定されました。第92号・第94号議案は、認定すべきものと決定されました。
いずれの会計も、特定健診の受診率向上や、マイナ保険証の利用状況、健診項目のあり方など、市民の健康を守るための具体的な取り組みについて、活発な質疑が交わされました。
本日の審査で、特に重要だったのが、この陳情です。
これは、知的障害のある方のうち「愛の手帳3度(中度)・4度(軽度)」の方の医療費軽減を早急に実施するよう、府中市議会から東京都に対して意見書を提出することを求めるものです。現在、東京都では、愛の手帳1度・2度の方の医療費は無料ですが、3度・4度の方は健常の方と同じく3割の自己負担となっています。しかし、各種調査でも、知的障害のある中度・軽度の方々の収入が低い実態は明らかで、「親亡き後」の通院への不安は、一刻の猶予もないほど深刻だと訴えられています。
委員会では、府中市の現状も説明されました。府中市では、東京都の制度(マル障)に加えて、東京都の所得制限を超えても府中市の所得制限内であれば助成する「横出し」を独自に実施しています(現在の対象は約100人、令和7年度で約600万円)。仮に対象を愛の手帳3度・4度まで拡大した場合の府中市の負担は、3度で約1,500万円、4度で4,000〜5,000万円規模と試算されるとのことでした。
この陳情に対し、私たち会派市民フォーラムも、採択すべきであると主張しました。収入が限られる中で医療費の負担が重くのしかかっている当事者の切実な声に応え、東京都に対してしっかりと意見を届けるべきだと考えたからです。採決の結果、賛否を経て、この陳情は挙手多数で採択されました。今後、議員提出議案として、東京都への意見書提出の手続きが進められることになります。
各委員会での審査結果は、9月30日の最終日の本会議で報告され、最終的に議決されます。本日の厚生委員会に続き、いよいよ明日9日には、私が委員長を務める建設環境委員会が開かれます。その後、各特別委員会、予算特別委員会・決算特別委員会での審査へと続きます。
委員会も本会議も、どなたでも傍聴できます。府中市議会のホームページから、インターネットでの中継・録画配信もご覧いただけます。
・府中市議会ホームページhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/gikai/index.html
本日の厚生委員会では、高齢者の介護、医療保険、そして障害のある方の医療費負担まで、社会保障の根幹に関わるテーマが集中的に議論されました。高齢化が進み、支える側の人材確保も難しくなる中で、いかに持続可能な形で、必要な人に必要な支援を届け続けるか。これは、府中市にとっても、日本社会全体にとっても、避けて通れない大きな課題です。
とりわけ、愛の手帳3度・4度の方の医療費軽減は、当事者やご家族が長年にわたって声を上げ続けてこられたものです。府中市議会としての意見書が、東京都の制度改善につながっていくことを、私も強く願っています。
委員会審査の様子は、引き続きこのブログでお伝えします。気になる議案やご意見がありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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