2025/12/10
府中市議会議員の渡辺しょうです。
本日12月10日に「基地等跡地対策特別委員会」が開催されました。
今回の委員会では、長年の課題であった米軍基地跡地の留保地活用、既存施設の解体、そして周辺道路の整備について、非常に多岐にわたる進捗報告がありました。
市民の皆様の生活環境や、今後の街づくりに直結する重要な内容ですので、詳細にご報告いたします。
1. 現地視察の実施について
議案審査(道路線の認定)に関連し、実際に現場を確認する必要があることから、審査終了後に委員会として現地視察(実際に赴く形ではなく、委員会室で映像を見て行われました)が行われました。
第82号議案の府中市道路線(市道3-478 浅間町1丁目8番1〜浅間町1丁目9番14まで)については認定されました。
2. 調布飛行場・大島空港に関する動き
調布飛行場および関連する島しょ部航空路についての報告がありました。
• 調布飛行場検討会の延長
「調布飛行場に係る機能の早期向上整備検討会」について、これまで第4回(2025年10月23日開催)まで議論が重ねられてきました。しかし、多様な意見が出されていることを受け、議論をより深めるために当初の予定を変更し、全5回に延長して実施されることが決定しました。次回、第5回で報告書についての議論が行われる予定です。
• 大島空港での整備事業と地域還元
大島空港において、新たな事業者による航空機整備事業が2025年9月より可能となりました。これに伴い、昨年度の事業者選定時の提案に基づき、調布飛行場を利用する自家用機に対し、特別優待価格でのサービス提供(2025年10月20日~)が始まっています。
3. 調布基地跡地留保地(調布市側)の整備計画
調布飛行場の南側に位置する「留保地(調布市域)」についての進捗です。
• 施設整備基本計画の策定
調布市において、平常時および災害時の施設配置を示した「基本計画素案」が作成され、2025年10月~11月にかけてパブリックコメントが実施されました。
寄せられた意見を踏まえ、調布市として「長期基地跡地留保地施設整備基本計画」が策定されました。今後、基本設計等の具体的なフェーズに進んでいく予定です。
4. 府中市側の都市整備(商業施設予定地等)
府中市内の都市整備用地における開発行為(商業施設等の建設に向けた動き)について、事業者と近隣住民との協議状況が報告されました。
• 住民説明会の実施
2025年11月7日・8日に近隣住民を対象とした説明会が開催されました(7日は9名参加、8日は参加者なし)。
• 主な質疑応答
住民の方々からは、切実な問題として以下の質問が寄せられました。
• 工事車両の安全対策: 歩車道が分離されたルートを設定し、安全を確保するとの回答がありました。
• 冠水リスクへの懸念: 計画地内に「雨水浸透施設」を設け、敷地外への雨水流出を抑制することで対策するとの回答がありました。
• 環境影響評価(アセスメント)
交通量や営業時間については、引き続き警察や地域意見を踏まえて検討が進められています。なお、12月に予定されていた東京都主催の「都民の意見を聞く会」は、傍聴希望者がいなかったため中止となりました。
5. 基地跡地内の施設解体・改修工事の状況
いよいよ、長らく残存していた米軍施設の解体が本格化しています。
① 米軍パラボラアンテナ(財務省管轄)の解体
長年、基地跡地のシンボル的な存在でもあった巨大なパラボラアンテナの撤去が始まります。
• スケジュール: 2025年12月9日より工事用出入り口の設置に着手しました。12月下旬より工事案内を開始し、本格的な解体に入ります。
• 安全対策(PCB対策): 塗料に低濃度のPCBが含まれているため、飛散防止策として「切断箇所の養生」や「地面へのシート敷設」を行いながら、長いアームを持つ重機で慎重に切断・解体します。
② 通信鉄塔(防衛省管轄)の解体
• こちらは先行して2025年9月16日に着手しており、すでに樹木の撤去や地盤改良が完了しています。現在は作業員の落下防止策を実施中で、今後、飛散防止対策を講じた上で鉄塔本体の解体に着手します。
③ 都立府中けやきの森学園の大規模改修
• 東京都教育庁より、現校舎の全面的な改修を行うとの連絡がありました。
• 2025年度~2026年度にかけて、まずは学校敷地内に建設する「仮設校舎」の基本設計が行われる予定です。
6. 道路整備と美術館通りの歩道拡幅
交通環境の改善に向けた工事が具体的な段階に入っています。
① 美術館通りの歩道拡幅(樹木伐採)
歩道を広げるスペースを確保するため、国との間で無償貸付契約が2025年11月17日に締結されました。
• 工事の進捗: 契約翌日の11月18日から現場作業(伐採・抜根)が始まっています。小金井街道側の起点付近から順次進めており、2025年12月下旬には伐採工事を完了させる予定です。
• 供用開始時期: 歩道が広がり、皆様にご利用いただけるようになるのは2026年度(令和8年度)末を見込んでいます。
② 新設幹線道路の認定幅員変更
• 新たに整備される幹線道路について、カーブ部分の安全性を確保するため、詳細な測量の結果、最大幅員を計画の18mから18.24mに変更する必要が生じました。これに伴う道路線の認定議案が本定例会に提出されています。
• 今後の流れ: 議決後、国との契約手続きを進め、オオタカの非営巣期間を考慮しながら樹木伐採等を進める計画です。
③ 臨時駐車場の再整備
• 道路や歩道の整備に伴い、現在の「美術館臨時駐車場」の一部が道路用地となります。
• 2026年4月1日以降、駐車可能台数は現在の54台から44台(10台減)となる見込みですが、利用しやすいようレイアウトを見直し、改修工事を行う予定です。
7. その他の重要施設・計画
• 新総合体育館整備事業
基本構想案について、2025年11月~12月にかけてパブリックコメントを実施中です。オープンハウス(説明会)には2日間で計188名の市民の方にご来場いただきました。いただいたご意見を参考に、構想を固めていきます。
• 公園用地の検討
新設道路の隣接エリア等に予定されている公園部分については、2026年度(令和8年度)から具体的な検討を開始する予定です。
• 法務省管理施設
現時点では国からの具体的な動きはありませんが、府中市として引き続き、早期の処分・活用に向けた働きかけを継続します。
今回の府中市からの委員会報告では、パラボラアンテナの解体着手や美術館通りの樹木伐採など、計画段階から「実行段階」へ移行した項目が多く見られました。
目に見える形で工事が進むため、近隣の皆様には工事車両の通行等でご心配をおかけすることもあるかと思いますが、市議会としても安全対策の徹底を強く求めてまいります。
引き続き、基地跡地が府中市民全体の貴重な財産として活用されるよう、注視してまいります。
渡辺しょうへのご連絡、ご要望、ご意見は渡辺のTwitter(X)のDMかメールでお気軽にご連絡ください。
Twitter(X):http://twitter.com/@SHO__WATANABE
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