2025/12/4
府中市議会議員の渡辺しょうです。
昨日の、報道にもありました通り、府中市清水ヶ丘のアパートで尊い命が失われる大変痛ましい火災が発生いたしました。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様、関係者の皆様に深く哀悼の意を表します。また、この火災により被害を受けられた近隣の皆様にも、心よりお見舞いを申し上げます。
【府中市の火災の「今」を知る】
皆様は、私たちが暮らす府中市で、どれくらいの火災が起きているかご存知でしょうか。 「自分は大丈夫」「うちは火の元に気をつけているから」 多くの方がそう思われているかもしれません。しかし、データは現実を語ります。
東京消防庁府中消防署が公表している「令和6年中の火災概要」によりますと、府中市内では57件もの火災が発生しています。 これは単純計算で、およそ1週間に1回以上のペースで、府中市内のどこかでサイレンが鳴り響いていることになります。
前年に比べれば発生件数自体は19件減少しており、市民の皆様の防災意識の向上を感じる部分もあります。しかし、私が最も危惧しているのは、件数の増減そのものよりも、「火災による死者」が発生してしまっているという事実です。
データによれば、火災による死者は2名(前年比1名増)となっています。件数が減っても、逃げ遅れや火の回りの早さによって、命が失われるリスクは決して減っていないのです。 たった一つの火種が、長年築き上げてきた平穏な暮らしや思い出、そして何よりも代えがたい命を、一瞬にして奪い去ってしまいます。これが火災の恐ろしさです。
【データから見る「出火原因」の真実】
では、一体何が原因で火災は起きているのでしょうか。 「料理中の不注意かな?」「ストーブの消し忘れ?」 様々な原因が思い浮かぶと思いますが、府中消防署のデータが示す「出火原因ワーストランキング」は、私たちに非常に重要な警告を与えています。
電気関係を除いた主な出火原因を見てみましょう。
ワースト1位:放火(疑いを含む) 13件 ワースト2位:たばこ 8件
この結果を見て、どう感じられるでしょうか。
1. 「放火」がトップであるという恐怖 最も多い原因が「放火(疑いを含む)」であることは、非常に深刻です。これは、家の中でいくら火の元に気をつけていても、家の「外」から火をつけられるリスクが高いことを意味しています。 放火は、人目につきにくい場所や、燃えやすいものが放置されている場所で発生しやすい犯罪です。ぜひ、個人住宅向け防犯機器等購入助成をご活用ください。
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/bosaibohan/bohan/bouhankikijosei.html
2. 決してなくならない「たばこ」火災 ワースト2位の「たばこ」。これは完全に「人災」であり、防げるはずの火災です。 寝たばこは論外ですが、吸い殻をゴミ箱に直接捨てたり、ベランダから投げ捨てたりすることで、思わぬ大きな火災に発展します。 最近では加熱式たばこも普及していますが、依然として火を使うたばこによる火災は後を絶ちません。「完全に消したつもり」が、数時間後に炎となって現れる。それがたばこ火災の怖さです。
【あなたと家族を守るための具体的アクション】
今回のニュース、そして府中市の現状を踏まえ、私から皆様に強くお願いしたい「3つの行動」があります。
① 「放火されない環境」をつくる(家の外の点検) 今週末、いや、今日帰宅した時に、家の周りをぐるりと一周見て回ってください。 家の周りに、燃えやすいものは置かれていませんか? 自転車のカバーや、郵便受けに溜まったチラシなども放火のターゲットになり得ます。 「家の周りを整理整頓すること」は、単なる美化活動ではなく、立派な防犯・防災活動です。また、夜間に家の周りが暗い場合は、センサーライトを設置することも、放火犯を遠ざける非常に有効な手段です。地域全体で「整理整頓」「明るい環境」を作ることで、放火の隙を与えない街にしていきましょう。
② 「住宅用火災警報器」の点検・交換 皆様のご自宅の天井には、火災警報器が設置されているはずです。しかし、その警報器は正常に作動しますか? 住宅用火災警報器には寿命があります。多くの機器は設置から10年が交換の目安です。 「設置したきり、一度も触っていない」という方は、ぜひ「点検ボタン」や「点検ひも」を操作してみてください。音が鳴らなければ、電池切れか故障です。 特に、夜間の火災において、逃げ遅れを防ぐ唯一の頼みの綱は、この警報器の音です。今回のニュースのような悲劇を避けるためにも、警報器のメンテナンスは命に関わる最優先事項として取り組んでください。
③ 電気火災への警戒(見えない火種) 統計では詳細な数字は割愛しましたが、現代生活において「電気関係」の火災も多発しています。 コンセントとプラグの間に埃がたまって発火する「トラッキング現象」や、タコ足配線による過熱、モバイルバッテリーの破損など、私たちの周りには電気製品があふれています。 長く使っていないコンセントの埃を掃除機で吸い取る、コードが家具の下敷きになっていないか確認する。こうした些細なチェックが、火災を防ぎます。
【おわりに:災害に強いまち、府中を目指して】
火災は、起きてしまってからでは遅いのです。 失われた命は、二度と戻ってきません。
今回、ニュースで報じられた火災現場を想うとき、胸が締め付けられる思いがいたします。私たちがこの教訓を胸に刻み、これ以上悲しい犠牲者を出さないよう行動を変えていくことです。
私としては、火災予防の啓発活動や、消防水利の整備、木造住宅密集地域の不燃化対策などに、これまで以上に全力を尽くしてまいります。 しかし、行政の力だけでは「家の中の火事」や「敷地内の放火」を完全に防ぐことはできません。 市民の皆様お一人お一人の「目」と「手」が必要です。
どうか、今日ご自宅に帰られたら、大切なご家族と「火事への備え」について確認をしてください。 高齢のご両親がいらっしゃる方は、ぜひ実家の火の元の確認をしてあげてください。 その一言が、その確認が、大切な命を守ることにつながります。
安全で安心な府中市を、皆様と共に作っていきたいと思います。
渡辺しょうへのご連絡、ご要望、ご意見は渡辺のTwitter(X)のDMかメールでお気軽にご連絡ください。
Twitter(X):http://twitter.com/@SHO__WATANABE
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