2020/9/30
宇治市議会令和2年9月定例会での私の質問と市の答弁の要旨を、何回かに分けてご報告します。動画についてはYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=ihz33XQur30&t=5411s 1時間30分ごろから)で、文字で確認されたい方は議事録(https://ssp.kaigiroku.net/tenant/uji/SpTop.html)が数か月先に作成されますのでご参照ください。
第1回は男性の家事・育児参加促進について質問しました。
平成27年の国勢調査によれば、宇治市における30歳から44歳までの有配偶者女性の就業率は63.9%、内フルタイム就業率は31.4%です。子育て世代の女性のうち、約6割が仕事をし、その約半分はフルタイムで仕事をされている状況です。
一方で、令和2年版男女共同参画白書によれば6歳未満の子どもを持つ共働き世帯の夫のうち76.7%は家事を行っておらず、69.0%は育児を行っていません。世界的に見ても(舞田敏彦氏データエッセイhttp://tmaita77.blogspot.com/2017/07/wlb.html)常態となっている長い就業時間を加味しても日本の男性は著しく家事・育児をしておらず、ワーク・ライフ・バランスのいびつな偏りがあります。
宇治市においても第4次UJIあさぎりプラン(男女共同参画事業計画)では基本方向の一つにワーク・ライフ・バランスの推進を掲げ、計画課題として男性にとっての男女共同参画を挙げています。
まず質問した事項は、本計画が2016年に策定されて以降の具体的施策とその成果についてでした。回答は、第4次あさぎりプランに基づいて事業を行い、概ね目標数値に達しているものの、一方で国全体では男性の家事・育児参加促については低調であり、そうした課題意識は宇治市でも共有されているとのことでした。
2問目として、現在策定中の第5次UJIあさぎりプランではこの課題をどう反映していくのか質問したところ、市民意見聴取座談会において、男性保育士や子育て中の男性から「男性のワーク・ライフ・バランス」について意見を聞き、次期計画の重点課題の一つとして「男性の家事・育児・介護等への参画」を掲げ、この課題を反映していくとのことでした。
男性の家事・育児参加促進についてはドメスティックな問題であるので、行政が強く介入するのはなかなかむつかしいものだと思います。まずは、日本の男性の家事・育児参加率の現状やワーク・ライフ・バランスが世界的に見てもかなり特異なものであり、改善を要するものだという現状認識が宇治市でも広く共有される取り組みと、現状を改善すべく活動をしている新しいNPO法人なども生まれてきているので連携した事業の検討を要望しました。
また、出産・子育て期の既婚女性のフルタイム就業率と出生率は正の相関関係がありますので、男性の家事・育児参加促進を地方創生の文脈に位置付けることも可能だと思います。
他の質問についても順次、ご報告してまいります。
宇治市議会議員 かどや(角谷)陽平 https://yohei-kadoya.com
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