2025/1/9

今日も12月一般質問連載を続けます。
私の得意分野、観光政策について、ようやく一般質問することができました。
小田原市は令和5年にコロナ禍前を上回る過去最高の入込観光客数を記録。しっかり成果を出していますが、150以上の国と地域を旅した私から、インバウンド対策について様々な角度から政策提案を行いました。具体的には都市間競争におけるブルー・オーシャンを狙うムスリム対策とインバウンド料金(二重価格)の設定です。
以下、やり取りを御覧ください。
【小谷英次郎】
大項目2 小田原市の観光政策について
(1)これまでの観光政策の成果と今後の課題について伺う。
(2)インバウンドを受け入れる対策をどのようにこれまで取ってきたのか、これからどのように考えていくのか見解を伺う。
<市長>
◯成果と課題
・令和5年の入込観光客数については、県全体では、コロナ禍前である令和元年の93.3%まで回復しているが、本市は、コロナ禍前を上回り、令和4年に続き、過去最多を更新した。
・箱根エリア全体では、令和5年は、令和4年から11.2%の増加であったが、本市は14.6%の増加であり、これは、ミナカ小田原・TOTOCO小田原など、ここ数年で整備した施設の集客効果に加え、北條五代祭りや花火大会の来場者も過去最多となり、これまでの取組の成果であるとみている。
・今後の課題としては、更なる入込観光客数の増加を目指し、まち歩き観光や健やかな食のまちについて、さらに推進する必要があると考えている。
◯インバウンド
・本市では、日本政府観光局の「外国人観光案内所」に認定されている小田原駅観光案内所を設置して、常時、英語でも案内をするほか、観光施設にフリーWi-Fiスポットを設置している。
・また、一般社団法人小田原市観光協会では、外国人観光客向けの忍者修行や禅体験、さらに、英語版観光ホームページを開設している。
・今後も、外国人旅行者が、小田原を訪問すべきまちと認識し、実際に回遊して消費活動につながるよう、関係者や関係団体と連携してインバウンド対策に取り組んでまいりたい。
【小谷英次郎】
答弁では小田原市の観光政策の成功の因果関係が示されました。今後の戦略も大いに評価し、インバウンドについて再質問します。登壇で述べたビジットジャパンの当初目標は訪日外国人旅行者数を2020年に4000万、2030年に6000万人としています。この目標達成は概ね現実的で、インバウンドは今後増加すると予測されています。日本政府観光局の統計によると、インバウンド富裕層の旅行消費単価は一般的な訪日外国人旅行者の約6倍に当たるというデータもあります。富裕層にターゲットを絞った戦略についての見解を伺います。
<答弁>
・小田原市観光戦略ビジョンでは、優先ターゲットにインバウンドを設定し、短時間で小田原を楽しめるコンテンツづくりや小田原で宿泊する朝・夜のコンテンツの創出に向け、関係者や関係団体と連携して取り組んでいる。
・さらに、インバウンドも視野に、ビジョンの戦略的プロジェクトでは、小田原で泊まって市内を巡る観光スタイルの構築を位置づけて、インバウンドの誘客と市内での宿泊を促進している。
【小谷英次郎】
富裕層への戦略は答弁がありませんでした。私は過去に世界遺産に泊まった経験から、小田原城1泊200万でアラブの大富豪を呼び込むなどの発想も必要だと思っていますが、本市として現段階においてはまずはインバウンド増を狙う戦略だと理解しました。
ただ、小田原市観光戦略ビジョンを丁寧に読んでも、登壇の市長答弁を聞いても、インバウンドの対象が、常に欧米圏や英語圏に特化しているように感じます。データ会社Dadaxが運営しているWorldometerによると宗教別で人口1位のキリスト教徒は約25億人で世界人口の約30%ですが、2位はイスラム教徒です。その数なんと、約21億人で世界人口の約25%を占めています。今後、ムスリム人口が増加し、キリスト教徒人口を追い抜くとの予測が一般的ですが、これだけの人口を涵養しているイスラム圏。ムスリム旅行者への対策を実施、検討しているのか伺います。
<答弁>
・外国人観光客が多く訪れる小田原駅観光案内所には、ここ数年、ムスリム旅行者からの問い合わせはないため、現在、特段の対応はしていない。
・一方、観光庁では、ムスリムやベジタリアン・ヴィーガンへの対応ガイドを作成し、多様な背景を有する訪日外国人旅行者の受入環境の充実を促している。
・そこで、本市では、外国人観光客が宗教的・文化的な習慣に不便を感じることがなく、安心して快適に滞在できるよう、研究を進めてまいりたい。
【小谷英次郎】
小田原市独自の対策は現在無いとのことです。ムスリム旅行者の問い合わせが無いのは、小田原のブランド戦略において、ムスリムには小田原の情報が全く届いていないことの証明であると感じます。世界の4分の1の人口に認知されていないということです。今後、増加していく可能性の高いムスリム旅行者に対しての本市の見解を伺います。
<答弁>
・ムスリムをはじめ海外からの旅行者のさらなる誘客を図ることは、新たな市場を取り込むうえで必要であると認識している。
・そのため、多様な訪日外国人旅行者の受入環境の充実に向け、必要に応じて対策を講じてまいりたい。
【小谷英次郎】
私は世界中を旅した中でもイスラム圏の国々であるスーダン、シリア、イラン、パキスタン、ウズベキスタン、クゥエートなどの国がとても強く印象に残っています。パキスタンとインドの国境で、放浪の果にほぼ無一文でたどり着いた寺院では、一ヶ月ほど、施しを受けた経験があります。ザカート=喜捨というのがイスラム教の大切な教えで、イスラム圏では日々、数え切れないほどの親切に出会いました。そして世界中のどこよりも非日常と出会い続けました。中東で3泊以上の長距離列車に揺られた時、必ず1日5度、お祈りのために電車が1時間近く、何も無い荒野で時間通りに停車するのです。コーランが鳴り響き夕日が沈む広大な砂漠の中に、乗客全員が降りて大地にひれ伏している姿を見るのはなんとも言えない感動で、私も一緒に大地にひれ伏していました。ラマダンという断食文化もあります。この期間にあたった時は、早朝からムスリム達に叩き起こされ、全く空腹でも無いお腹に食事を詰め込み、日没まで水すら飲めませんでしたが、日が沈むとまるで縁日のようなお祭り騒ぎで、一斉に皆がいつもより豪華な夕食に手を伸ばします。
語りきれないのでやめますが、日本が西洋文明に親和性が高いのは明らかです。しかし、インバウンド需要を狙うなら、都市間競争においてレッドオーシャンであるキリスト教圏よりも、ブルーオーシャンであるイスラム教圏を狙うのが王道です。
千葉県千葉市の「おもてなしダイバーシティ」によるムスリム環境整備や石川県小松市の「ムスリムフレンドリーKOMATSU」宣言店を公開してハラルフードの提供アピールなど、他市事例ではイスラム文化の受容姿勢をPRする政策もあります。
また、宿泊業者と提携し、メッカの位置を指し示す矢印であるキブラや礼拝のためのプレイヤーズルームの設置、聖書だけでなくコーランも置くなど、すぐにでもできる政策はいくらでもあります。市内ホテルにイスラム文化圏への理解をはかるための情報共有には予算は1円もかかりません。まずは、ムスリムフレンドリー施策導入に向けて検討をはじめてはいかがでしょうか?
<答弁>
・これまでも、小田原駅観光案内所に寄せられる問い合わせ・要望などを踏まえ、本市に訪れる外国人観光客の対応については、必要に応じて対策を講じている。
・今後も、観光協会など関係団体と連携し、ムスリムフレンドリー施策についても同様に対応してまいりたい。
【小谷英次郎】
私は6年以上、外国に行っていませんが、6年前にはプレイヤーズルームは世界中の至る空港にありました。宿泊施設への情報提供やキブラ導入はほぼ無料です。それだけでムスリムに小田原が認知して貰えるなら効果は計り知れません。ご検討お願いします。
さて、小田原市で最も有名な観光名所と言えば、小田原城です。先日、私は東京に出張した際、食事に立ち寄った店内がインバウンド旅行者だらけで、隣に座っていた若者二人がアメリカのサンフランシスコ市在住でした。私が小田原を熱くプレゼンする際に、小田原城天守閣の入場料金を伝えたところ「安すぎる」という反応でした。東京の観光地も安いが、小田原城はさらに安いと感じたようで、かえってそれなりの価値しか無いのではとストレートなご指摘もありました。極度の円安に加え、30年以上経済成長をしていない日本はもはや外国人から見て「安い国」です。ちょうど私が20年前にエジプトやカンボジア、ネパールやボリビアなどで、安すぎると感じていた感覚に近づきつつあるのだと思います。インバウンド料金を導入して入場料を上げることへの本市の見解を伺います。
<答弁>
・小田原城天守閣の外国人入場者については、近年、増加傾向にあるが、令和5年度の天守閣総入場者数に占める割合は8%であり、今後、さらに増やしていきたいと考えている。
・そこで、現在、外国人を対象とした体験型事業や電子チケット販売の導入などを実施して、さらなる誘客を図っていることから、現時点では、インバウンド料金の導入については検討段階にない状況である。
【小谷英次郎】
私は世界各地でインバウンド料金設定に何度も出会ってきましたが、外国人差別と感じたことはありません。よそからの旅人として、かけがえのないものを守り続けてきたその町の歴史や人々への感謝の気持ちと畏敬の念で喜んで支払っていました。先ほど述べたサンフランシスコの最低賃金は既に約3000円で、年収600万円が貧困層に分類されるとのお話もありました。サンフランシスコは別格に高いとしても、相対的に世界において日本が安くなっているのは確かです。天守閣以外の他の観光施設などはどうか、二重価格導入への見解を伺います。
<答弁>
・小田原城天守閣の他の観光施設については、常盤木門や歴史見聞館があるが、令和5年度の総入場者数に占める外国人の割合は、それぞれ12%、6%であり、8%である天守閣と同様に、今後、さらに増やしていきたいと考えている。
・このため、高額になると見込まれるインバウンド料金については、検討段階にない状況である。
【小谷英次郎】
私はかつて、数え切れないほど国境を超えてきましたが、頻繁に出国税や入国税を取られました。20年前の無職の私には高すぎて、払うのも大変だった国が多いですが、入国税が取られるからこの国には行かないなどと思ったことは1度もありません。小田原まで来て、外国人料金があるから天守閣には登らないと言う人はまずいないと思います。観光施設以外にも小田原には文学館はじめ多くの優れた文化施設があります。そういった施設の入場料金もあわせて確実な市の収入増に繋がりますので、今後の検討を要望します。
以降、ご連絡です。
*小谷英次郎YOUTUBEチャンネル登録お願いします。(週1更新継続中です。)
https://www.youtube.com/channel/UCH8bKewqFj07I9gPiIEntsA/featured
*次回の市政報告会は
1月18日(土)17時半〜18時45分
おだわら市民交流センターUMECO会議室6
参加費無料、お早めにメールで申し込みをお願いします。
*月1で、タウンミーティング開催中
少人数でも構いませんので、話を聞きたいという方、ご自宅でも近くの公民館でも、お話を伺いに、また、お話をしに、参ります。市民相談はもちろんお一人からでもお受けしております。12月も既に何件かクローズドな形でタウンミーティングを行いました。
1月以降は未定です。いつでもお声がけください。
*小谷英次郎とパートナーズは、市政レポートのポスティングチームのメンバーを今現在、募集しています。
そして、小谷英次郎は、私とともに、頑張ってくださる、市議会のメンバーも募集しています。3年後を目指して、
是非、
か
09017043176(電話には出れない時間帯がとても多いので、ショートメッセージ頂けますとありがたいです!)
にご連絡下さい
*ご寄付のお願い
私の政治活動や議会活動へのご支援賜りたく存じます。
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