2026/8/5
【浸水被害の解消に向けて】
愛知県議会建設委員会の県内調査が一宮市内で行われ、日光川2号放水路整備事業について、机上説明と現地調査が実施されました。
私は建設委員会の所属ではありませんが、一宮市選出の地元県議として参加しました。
日光川流域は、木曽川と庄内川に囲まれた低平地で、流域のおよそ3分の2が、自然に雨水を流すことが難しい「強制排水区域」となっています。流域には約160か所のポンプ場があり、総排水量の約75%をポンプ排水に頼っています。
これまで日光川流域では、伊勢湾台風や昭和49年・51年の豪雨、平成12年の東海豪雨をはじめ、幾度となく甚大な浸水被害が発生してきました。
近年においても、大雨のたびに道路や住宅地が冠水する地域があり、住民の皆様は長年にわたり不安を抱えながら生活してこられました。
今回整備される日光川2号放水路は、野府川から取り込んだ雨水を、地下トンネルを通じて木曽川側の排水機場へ送り、木曽川へ排水する事業です。
地下トンネルは延長約1.9キロメートル、地表からおよそ15メートルの深さに整備され、毎秒60立方メートルの水を流す計画となっています。現在は、トンネル掘削の出発地点となる「発進立坑」の建設が進められています。
現場では、直径約18.8メートル、深さ約29.6メートルという巨大な立坑の工事状況を確認しました。周囲には幾重にも足場が組まれ、内部には大量の鉄筋が配置されており、地域を水害から守る事業の大きさと、工事に携わる皆様の高い技術力を実感しました。
日光川2号放水路が完成すれば、奥町周辺や黒田周辺、一宮市中心市街地などにおいて、想定される浸水戸数を大幅に減少させる効果が期待されています。資料では、奥町周辺約920戸、黒田周辺約3,670戸、一宮市中心市街地約1,070戸の浸水被害をゼロにする整備効果が示されています。
この事業は、大雨のたびに浸水被害に見舞われながら、抜本的な解決策がないまま悩まされ続けてきた地域にとって、ようやく見えてきた希望の光です。
一方で、巨大な地下トンネルや排水施設の整備には長い年月を要します。計画では、今後、発進立坑の完成後に地下トンネル工事へ移り、流入口の整備も順次進められる予定です。
近年は、これまでの想定を上回る局地的豪雨が全国各地で発生しています。県民の生命と財産を守る治水事業は、完成して初めて効果を発揮するものです。
地域の皆様が一日も早く安心して暮らせるよう、工事の安全を最優先としながら、着実かつ可能な限り早期に事業が進められるよう、地元県議として今後もしっかりと後押ししてまいります。
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