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おいだ 昌克 ブログ

「まんじゅうや」の一票

2026/4/28

茨城県神栖市長選をめぐる記事を読んで、あらためて選挙というものの重さを考えさせられました。
見出し画像昨年11月の市長選では、候補者2人の得票数が同数となり、最終的にくじ引きで当選者が決まりました。これだけでも非常に珍しい出来事です。ところが、その後の審査で「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた票の扱いが争われ、県選挙管理委員会は一部を無効と判断しました。その結果、くじ引きで当選した市長の当選が無効とされる裁決が出たというのです。
まさに、民主主義の現場で起きた「紙一重」ならぬ「票一重」の出来事です。
選挙ではよく「一票の重み」と言われます。正直なところ、日常生活の中では、この言葉が少し大げさに聞こえることもあります。しかし今回のように、1票の差、いや、票の読み方ひとつで市長が変わるかもしれないという事態を見ると、決して他人ごとではありません。
一票は、本当に重い。
今回、問題になったのは「まんじゅうや」「だんごさん」という票です。候補者の実家が和菓子店であり、地元ではそうしたイメージで知られていた可能性はあります。投票した人も、おそらく悪ふざけではなく、「あの人のことだ」と思って書いたのかもしれません。
しかし、投票用紙に書かれた文字を誰の票として認めるのか。そこには、一定の客観性が必要です。「この地域では通じる」「知っている人は知っている」という感覚だけで有効票にしてしまえば、逆に選挙の公平性が揺らぎます。親しみを込めた呼び名であっても、それが候補者本人を示す通称として広く認められるかどうかは、慎重に判断されるべきなのでしょう。
一方で、当事者からすれば納得できない気持ちも理解できます。「生まれる前からまんじゅうやのせがれ」と語った木内市長の言葉には、地元に根ざして生きてきた人間としての実感がにじみます。法律や制度の判断と、地域社会の肌感覚。その間にあるズレもまた、今回の出来事が浮き彫りにしたものだと思います。
「だんごさん」「まんじゅうや」という言葉だけを見れば、どこかユーモラスです。しかし、その先にあるのは、市長の地位であり、市政の継続性であり、有権者の意思です。和菓子のようにやわらかい響きの言葉が、実は選挙制度の厳しさを私たちに突きつけています。
「まんじゅうや」の一票は、決して甘い話ではありませんでした。
むしろ、選挙という制度の厳しさと、一票の重みを、私たちにしっかり噛みしめさせる一票だったのだと思います。

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著者

おいだ 昌克

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選挙 大垣市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 1,960 票
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