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「赤坂の解体祭がつなぐ令和のまちづくり」1.7月10日と11日、溜池山王駅そばの赤坂アドレスビ...

2026/7/13

「赤坂の解体祭がつなぐ令和のまちづくり」
1.7月10日と11日、溜池山王駅そばの赤坂アドレスビルで、解体祭が行われました。当日の楽しい雰囲気は、石渡幸子の個人FBで発信していますので、こちらでは、解体祭の目指すものを書かせていただきます。
2.思えば千葉育ちの私は、高校の読書感想文の課題図書で「ああダンプ街道」(佐久間充)を読んでいます。この本は、高度成長期から昭和末期の千葉県で発生した、ダンプ公害を取材したルポルタージュでした。当時は東京湾埋め立てや都市開発で、一日何千台ものダンプカーが千葉の住宅地を走行し、社会問題化に。産業廃棄物の不法投棄や粉じんについても、深刻な問題となり、解体現場の事故も多かった。大量生産・大量消費・大量廃棄という、昭和のキーワードが、街づくりでも当たり前だった時代でした。そうした昭和の街づくりの限界が克明に記録されています。
3.東京、特に港区では、最近また、再開発やビル新築が活発です。その多くが、ビルやコンクリートの耐用年数に満たないうちに解体。再開発の多くは、脱炭素や防災などの文脈で進められますが、解体段階で発生する膨大な廃棄物と解体費用やエネルギーロスについては、まだ十分な議論が尽くされていないと感じます。そこで、私は折に触れ、区議会での発言の中で、LCA、ライフサイクルアセスメントの考え方を政策提言しています。ZEB建築もよいが、建設後だけでなく、資材の調達や解体・廃棄の家庭も含めた、全体としての環境負荷を意識する。建物の一生を通じた環境コストを考え、再活用まで視野に入れた街づくりを行うことが、持続可能社会に必要なのではないでしょうか。
4.都市政策として、LCAを意識していく中で、私は次の2つの方向に、特に力を入れて勉強したり実践しています。
①歴史的建造物(特に昭和の時代の建物)と景観の保存活用。
古くなったから壊して新築、ではなくリノベーション/リユース/リビルド(コンバージョン)も選択肢に。
②解体後の廃材の再活用。新築時から解体後を意識した建材選びを。
今回の解体祭へのチームおゆきさんの参加は、②の取り組みを、まさに現場で行っている都市テクノさんとの協奏、これが大きな理由でした。
5.解体祭を主催した都市テクノさんは、もともとが港区芝の解体業者です。本業の解体工事に加え、再生コンクリート活用や研究に力を入れています。
建設廃材の中で最も多い、コンクリート。
国土交通省のデータでは、コンクリート塊の約99%は、現状で再資源化されていますが、多くは道路の路盤材などでしかなく、建物で使用されたコンコンクリートを新しい建物のコンクリートに再利用する(いわゆる、水平リサイクル)は、まだ全然進んでいません。コストが高いのと、社会的に意義が知られていないからです。都市テクノは、東京大学等と連携し、水平リサイクルの実用化・普及に向けた研究開発等に取り組んでいます。コンクリート原材料としての再活用を目指しているのです。
6.港区は、これからも進化し続ける都市として、東京を世界をけん引するような、再開発やまちづくりが進むでしょう。だからこそ、私は、港区は率先して、昭和型の街づくり(経済文脈優先のスクラップビルドの街づくり)から、令和型(人中心のらせん循環型街づくり)に転換し、新しい東京を実践していく使命があると、確信しています。
解体祭のコンセプトは「赤坂アドレスビルは代謝する」。
既存のモノから新しいモノを生み出し、解体は終わりではなく新たな始まりでもあるという、すてきなフレーズです。
その心意気に共感したチームおゆきさん、3つのブースで参加しました。
1つは、赤坂今昔。
浮世絵コレクターでもある横山実氏に、所蔵作品と、浮世絵で赤坂や港区の歴史や文化を解説してもらいました。変わり続ける街に、どう記憶や歴史を刻んで残して繋げていくか。現物保存、記録保存、記憶の継承、色々な手法を私たちは駆使できます。
2つは、江戸川区立二之江中学美術部の皆さんのライブペイント。ビルへの感謝と東京の未来を創造して、自由に壁に創作してもらい、その姿を皆で見守る。未来を拓くのは、いつだって若者です。
3つは、恐竜コペルチーナのお絵描き教室+祈り犬かなえちゃんと遊ぼう。
ぬり絵をぬったり、自由に落書きしたり。子供も大人も、みんなで一心不乱に遊びました。ぬり絵は、マザー・テレサの元で長年ボランティア活動をしていたぬり絵アーティスト工藤裕美さんの「平和の祈り」をモチーフとした作品です。港区や他区から大勢のお子さんや家族が来てくれました。
そして、私は、赤坂今昔のコーナーで、赤坂2丁目の料亭街の歴史の紹介と、料亭照川を創業した勝野照代さんと、照川跡で、シアターVアカサカを興し、長らく小劇場の灯となり続けた俳優さがわてつろうさんのお話を。記憶の継承を。
都市は、人が主役です。
人の記憶と生活と、創意工夫が、いつだって、街の未来を作り上げます。
解体祭には、清家区長をはじめ、大勢の皆様に参加いただき、この壮大な社会実験をご一緒に経験してくれました。
港区議会議員として、これからも様々な手法から、令和の街づくりへの転換を、実践し、政策提案し、皆様とご一緒に考えてまいります。

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著者

石渡 ゆきこ

石渡 ゆきこ

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肩書 港区議会議員・弁護士
党派・会派 国民民主党
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